写真では社会に挑むような強い眼差しでこちらをみているのに、実は声がとても小さかったというエピソードの持ち主、レイモンド・カーヴァー。今まで何度も番組で取り上げる候補に挙がっていた作家が今回、満を持しての登場となりました。カーヴァーは短編小説しか残していませんが、それは生きていくため他に仕事を持ちつつ・・・という、限られた時間の中での作家活動だったからだそう。彼が時間を沢山持っている作家だったら、どんな長編を書いたんでしょうか。でも恵まれた境遇であったら、沢山の人々の心を打つような短編が生まれたかどうか・・・。「貧しさは素晴らしい文学を生む」、また今回も小川さんの哲学が実証されたようです。(アシスタント:藤丸由華) |