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「文学遺産」というにふさわしい作品、今日は取り上げたわけですが、56年前に発表されたと思えない、文章の隅々にまで宿るみずみずしさ。これもこの作品の「文学遺産」たる理由の一つではないでしょうか。小川さんいわく『新聞の文体のような、客観的で余計なものを排除したシンプルな文章である』ことがいつになっても古びない理由だそう。ところで冒頭の文章を少し朗読しましたが、リズム、テンポが心地よく、読んでいるだけで気持ちよくなってしまいました。声に出して読んでみると、またちがった魅力も発見できる作品です。(アシスタント:藤丸由華)

2008年7月13日
ポール・オースター編
『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』


2008年7月6日
稲垣足穂
『一千一秒物語』


2008年6月29日
梨木香歩
『家守綺譚』


2008年6月22日
村上春樹
『風の歌を聴け』




アーカイブ

ジョルティン・ジョー・ディマジオ / レス・ブラウン楽団 ベティ・ボニー
老漁師「サンチャゴ」と少年の楽しみは大リーグ。特にヤンキースのジョー・ディマジオがお気に入りです。これはディマジオが56試合連続ヒットを記録した1941年7月の曲。

浮気はやめた / ファッツ・ウォーラー
「ヘミングウェイ・キューバの日々」によると、ヘミングウェイは、ファッツ・ウォーラーのファンで、当時の恋人でのちの妻メアリーへの手紙にはファッツ・ウォーラーが亡くなったことを書いています。アーネストはよく彼のレコードを聞いていたそうです。

ラ・モラ / コンフント・ソネス・デ・ オリエンテ
キューバで20世紀のはじめにうまれた音楽「ソン」。歌詞が面白く「僕がモラ(ムラータ)と住んでいる町は人々は天国よりいい生活をしている。日が昇れば好きなだけコーヒーが飲めて、好きなだけ食べることができる。揚げたバナナ、トマトで煮込んだ肉。何のお金もかからない、服もいらない、暑さはこれでいいけれど、やわらげたいなら果物がある」。「老人と海」に書かれたコヒマルでの生活が感じられます。

 
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