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「火垂るの墓」野坂昭如 大泣きしてしまうこと必至だったので、今まで一度も見られなかったアニメの「火垂るの墓」。その原作ということで涙覚悟でページをめくりましたが、戦争孤児たちが直面した、社会のあまりの厳しさ、残酷さに、ただただ驚くばかり。野坂さんは自分を主人公の少年に重ねて、戦争で亡くなった妹さんのためにこの小説を書かれたそうですが、戦争を知らない私たちに、その恐ろしさ、むなしさ、悲しさを伝えてくれます。現代に生きる私たちの生活は、戦争を体験した方たちの悲しみの上に成り立っている・・・こういう作品を読むと痛感します。 (アシスタント:藤丸由華)

2008年8月3日
レイモンド カーヴァー
『ささやかだけれど、役にたつこと』


2008年7月27日
重松清
『ビタミンF』


2008年7月20日
ヘミングウェイ
『老人と海』


2008年7月13日
ポール・オースター編
『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』


アーカイブ

はにゅうの宿 / アメリータ・ガリ=クルチ
スタジオジブリ版「火垂るの墓」のエンディングで流れる1928年録音の曲。クルチはイタリアのソプラノ歌手。SPレコード時代のスターです。

おもちゃのチャチャチャ / UA
作詞家としての野坂昭如さんの代表作。もとはフジテレビのバラエティー番組「ヤマハタイム」のコントとコントの合間の曲として作られた。「おもちゃ」と南米のリズム「チャチャチャ」をかけたもの。のちに子供向けに歌詞が手直しされ大ヒット、昭和38年日本レコード大賞童謡賞を受賞しています。

蛍星 / 元ちとせ
「火垂るの墓」には、冒頭の印象的なシーンをはじめたくさんの蛍が登場します。蛍はどこか亡くなった人を思わせます。

 
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