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華やかなシーンずくめのこの作品。絢爛豪華な場面に埋もれない、個性あふれる人物が数多く登場しますが、小川さんと私が最も気になったのは、ギャツビーが生涯をかけて追い求めた女性・デイズィです。しかし「気になった」訳は、富も名誉も手に入れているギャツビーがそこまで固執した、彼女の魅力がわからない・・・という意味で。美しいけれど、浅はかでふわふわと刹那的な生き方をしているデイズィ。つかみどころがないからこそ、お金で買えない彼女の愛に執着したのでしょうか。最後の最後の彼女の行動が、さらにエンディングの悲劇を哀れなものにしています。(アシスタント:藤丸由華)

2007年11月25日
向田邦子
『思い出トランプ』


2007年11月18日
樋口一葉
『たけくらべ』


2007年11月11日
島尾敏雄
『死の棘』


2007年11月4日
ベルンハルト・シュリンク
『朗読者』


アーカイブ

ラブ・ネスト / ビックス・バイダーベック
ついにデイジーを屋敷に招くギャツビー。嵐の夕暮れ。屋敷の居候?’クリプスプリンガー’は、ギャツビーに命じられてピアノでこの曲を弾き、ギャツビーとデイジーはカウチに並んで聞いています。

夜中の三時に / ポール・ホワイトマン
第6章 デイジーと夫のトムがギャツビーのパーティに現れる。帰り際に、階段の上にデイジー が目をやると、「開いたドアからはその年にはやった端正で悲しげなワルツ「夜中の3時に」が流れていた。」という1曲です。

アンジェラ / 山崎まさよし
「もう物語はおわっていた」「みんなあなたから去ってしまった」 「あなたをずっと見守っている 私を今すぐみつけて」など詞のイメージが断片的にですが、この小説にかさなるように思います。

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