「毎週聴いてくださっている方もいると思うけど、2005年の秋からSCHOOL OF LOCK!に、2012年の春まで6年半、教頭のやしろとして参加しました。
その後、他の仕事やラジオなんかもやらせていただきながら、SCHOOL OF LOCK! UNIVERSITYという括りで、教授として久しぶりにSCHOOL OF LOCK!の生徒と喋れるなと思ってですね、
そして僕は哲学なんかが好きだから、番組が始まる前にスタッフさんと何回か飲みに行って、楽しい哲学みたいな、みんなが何か考えらるような、答えを出すというよりは考えられる種になるような…という風に始まったんだけど。
どうもやっぱり哲学の話になると、答えを出さなきゃいけないような。そもそも答えを出すために考え続けるのが哲学なんですよ。
答えを出す。それを否定する。また答えを出す。それを否定する!みたいな。
で、なんかね、酸素の少ない放送が続いた。とても酸素の少ない放送が続いていた。俺もいい歳だし、疲れる。
あの、半年分くらいでやる密度のものを2ヵ月間でやった気がします。」
「俺はSCHOOL OF LOCK!という括りに帰ってくるとき、楽しみにしてたの。生徒と遊べることを。
で、これはもう番組サイトの運営もあるし、いろいろな局の問題もあるかもしれないけど、俺はね、今日、“教授”を辞める。
教授って名前も、僕を真面目なほうに導いていた。
そもそもSCHOOL OF LOCK!の時は真面目なことを言う担当じゃなかったんだから。
やましげ校長、とーやま校長がいて、色々言ってくれる。
その周りでキャッキャしてるっていうだけなんだから。ヤラシイこと言ったりとか、くだらないこと言ったり。それが教授!? 無理だよ!
これは別に匙を投げるわけじゃなくて、もう1度今までの放送みたいになるかもしれないけど、そっちの方向だけでいこうとは思わない。
そして俺は、今日から教頭に戻る。
1980年代当時、俺の小学校、中学校には校長1人、教頭は2人いた。
教頭は2人いた。
だから、教頭のあしざわ。そして教頭のやしろとして。
俺はもう誰に何を言われても、教頭のやしろとしてこれからもう1度やっていく。
そして『生徒諸君』じゃない。『生徒ちゃん』と呼ばせてもらう。もう決めた!
いくぞ!酒飲んでるやつ、いるか?モンモンとしてるやつ、いるのか?
生徒ちゃんたち、よろしく!」
M アタック / THE CHARM PARK
「前回の講義を聴いていなかった方もいるかもしれませんが、『愛とお金』。もちろん比べるわけじゃない、どちらも大事だ。ということを大前提で、お金に何をかけたり、何を足したり引いたりすると…なんてのを2週にわたってやりましたが、ぼくもね、気づきました。
愛は語るものじゃない。伝えるものだと。
そういう気持ちでSCHOOL OF LOCK!をやってましたし、言語化して理論的に愛を伝えることに意味なんかあるのだろうか、と。
哲学なんかはそうかもしれないですけど、僕は生徒ちゃんたちを心の底から愛してますし、時に心配したり大事に思ってるので、僕の中にある生徒への愛を伝え続けること、それが一番の証明なんじゃないかと思います。」
「神保町に住んでいるんですが、歩いてたら男女のカップルに声をかけられて、男性の人が、その時は僕に伝えられなかったということで、改めて次の日、ラジオのほうにメッセージを書き込んでくれたんです。「SCHOOL OF LOCK!をずっと聴いていて、今30歳になった」と。
震災の時は、SCHOOL OF LOCK!を録音したやつを聴いてたりしてたそうで、東京に出てきて働くようになって、今度はもう1度、彼女と地元に戻って働きます。ということだったんですけど、その人が30歳。
大体高校生くらいで、2005〜2007年に聴いてましたーという方たちが、少し前くらいから30歳を越えはじめてるんですよ。
だからね、20代半ばから30歳とちょっとまでの間の世代が、もしかしたら僕がSCHOOL OF LOCK!やってた時の世代の子かな。
でも2012年まで喋ってたから、13〜14歳の子が今21歳か…。結構幅広くはいるのか。うーん、だからそういう子たちにむかって、ちゃんと愛を伝えたいなと思っております。
SCHOOL OF LOCK!に戻ってきてキャッキャしたかったんだもん。
この2ヵ月、全然キャッキャしてないよ。苦しかったよホントにさ。」
SCHOOL OF LOCK!は楽しく聴けてたけど、
UNIVERSITYは心がしんどくなる内容が多い。
「トゥギャザー、ミートゥー(笑) ほんとに…もうね、全然心に血液が回っていかないんだよ。おかしいよな(笑) 本当はラジオって温かいもので、みんなと色んなこと語りあってぶつかりあうけど、曲聴いたりして仲直りしてさ。すごい速度で心に血流がブワーっとたぎるようなあったかい感じで寝たりするじゃない?苦しくて寝るってなに!?(笑)
悪いことじゃないと思うんですよ。そういう放送もあまりないからさ。とことん哲学をやるっていう放送も必要だと思うし、バランスだなと思いますよ。本当に。」
「このUNIVERSITYを船に例えるなら、まだ港を出てないくらいのものなのかもしれない(笑)。石で作られた堤防のところをコッツンコッツンコッツンコッツンやりながら、たまたま出航の日が嵐だったから進まん、進まんな…って言いながら この方向で間違いないんだけどなって(笑)。
だから、1回堤防越えてから同じ方向にいくことはあるよ。そんな感じで。どんどん皆さんの書き込み、反響を紹介していきたいと思います!」
講義テーマ、シンプルだけど、『遊びと仕事』で聞いてみたい。
生きることを楽しむ、色んな大人の術を学びたいです。
「なるほど。僕自身もゆっくりですけど経験を積ませていただいて、大人の意見を言える立場に前よりはなってるわけで。
だけど、僕が色んな大人の意見を言うだけの放送っていうのは、そんなに面白くなくて、僕もそんな立場になりたくなくて。
昔、生徒だった子たちが、今少し大人の生徒ちゃんになってきてるわけじゃない?その大人の生徒ちゃんたちが、今度は10代の子たちに“10代の頃こんなこと思ってたけど、大人になったらこんな遊び方あったよ”とかさ。そういうことを伝えられる、発散できる、バトンできる場所でもある必要性もあると思う。それもやっていこう!」
「だって、20代半ばくらい vs 40代で哲学やっても、どっちが上だか本当に答えのない話だから分からないし。
なんかもうちょっとこう、社会人になって自分のお金を稼げるようになって、それで遊びだした時に感じたことなんかを、少しずつ、そういう世界をまだ見ぬ生徒ちゃんたちにミステリアスに包みながら、そして小出しにしながら、ラジオを聴いている20〜30代の生徒ちゃんたちの力を借りて、僕と一緒に教えていけたらと思いますし、もちろん20〜30代、それ以上の方々も含めて、今度は大人同士でいろんな話をしましょうか…の回があってもいいのかなと思いますよ。」
M 君のほんの少しの愛で / sébuhiroko
「若い時から年を重ねていくと、悲しいかな…生々しいですけど傷の治りが悪くなるみたいなね。少しずつこう、何か速度が落ちていくというか老化していくことがありますけど。
一つあるのは、もしかしたら愛を感じるセンサーだけは上がっていくのかという風に思います。
若い時全く気づけなかった小さな愛をみて、本当に、震えるほど、涙がこぼれそうになるほど感動する。ということがあります。
“年をとると涙もろくなってねぇ”なんて、若い頃におじさんおばさんが言っていて、なんだそれ(笑)って思ってたんですけどね、あれ、センサーが上がってるんだと思うんですよね。
みんなの中にある元気とか愛が、少しだけ飛び始めてるといいなと僕は思っているので、どんどん続けていく。」
大人の夢について聞いてみたいけど、
ありきたりで何回かありそうなので掃除の講義を聞いてみたいです。
「…スゲー角度変えてきたな(笑)。
大人の夢ってなんなんだろう。僕あまり昔から夢があるほうじゃないから、それこそ色んな世代の夢、誰の夢だって興味があるんですけど、
大人になった人の夢というのも興味があるね。20〜40代以上の人の夢とか。
掃除はこんまり(近藤麻理恵)さんに任せます。「ときめいたものはとっておいてください。絶対に触ってみてください。それから洋服、書類その他に分けてください。一つずつ手にとってください」…(笑)」
M 中南海 / ヤングオオハラ
「昔は20歳になると、大人はお酒を飲んでたばこを吸って…みたいなことでしたが、たばこを吸う方もお酒を飲む方も減っております。
もちろん、たしなむ方もいらっしゃると思いますけども、体のことを考えたり生き物として生きていくことを考えれば、
たばこを吸うことは、すでにバグってると。お酒を飲むことは、バグってる。誰かといて楽しいから夜更かしするのは、バグってる。生き物としてもうおかしいんだ。という話をしてて、ほんとそうだな、と。その中で人間がより生き物として生きる為に、必要じゃないものを排除していってる。と。
あたり前のような気もするんですが、今の10代や20代にとって、大人の象徴ってなんなんだろうな。
“麻雀やってさ、子供生まれてオシメ替えて夜寝れなかったよ。で外でたばこ吸ってさー”みたいな、ちょっと前の古い時代の大人のワードっていうもの、生活、たしなむものっていうのが割と分かりやすかったんだけど、今の若い人から見て、大人のアイコンってなんなんだろう…。」
本日の講義も終わりの時間になりました。
「それではみんな、また来週!急に番組のテイスト変わって驚いてるかもしれないし、初めて聴いた人が“なんだーあの番組”って思うかもしれないけど、これだけは言わせてください!
生徒ちゃーん、愛してるぜー!」
M 愛のテーマ / 毛皮のマリーズ
来週は、生徒諸君の「SNSの悩み」にやしろ“教授”が必ず“2つの選択肢”を用意して回答していきます。
「好きな人とこういうやりとりをしているんですけど、このあと、どういう流れでデートに誘えばいいと思いますか?」
「先輩からこんな誘いのLINEが来てるんですけど、どう断ったらいいですか?」
“LINE”と言いつつ、Twitter、Instagram、Facebookなど、
SNSに関する悩みなら何でもOK。
長文になっても大丈夫なので、自分と相手の関係性やこれまでのやりとりなど、
なるべく具体的に教えてもらえた方が、教授からの回答も具体的になります。
画像をキャプチャして【 メール 】で送ってもらっても大丈夫です。
(もちろん、個人情報は厳守します。)
これまで通りTwitter(#solu)で参加してくれてもOK。
“2つの選択肢”の詳細は来週の講義にて。