She is beautiful.
こんばんは。茂木淳一です。
私はShe、つまり、佐渡島のおなごに恋をしています。
彼女を追いかけて、佐渡島のシェアハウスにいるんですが……
いつも、朝、共同キッチンからチョコの甘い匂いがしてくるのに、今日はしなかったんです。
(ここから先は、誰が元彼なのか? 推理しながらお聞きください。)
彼女:あ、茂木っち!おはよう!
茂木:おはよう。あれ? 今日はチョコ、つくってないんだね?
彼女:私の元カレはね……。
茂木:ちょっと待った!! おかしいじゃないか?チョコの話を振ってるのに元カレの話をし始めるなんて!
彼女:私の元カレは、古代ギリシャの歴史家で……
茂木:ええ?? 古代ギリシャの歴史家!? とんでもない元カレじゃないか!
彼女:昔「ペルシア戦争」ていうのがおこって、その戦争を元カレが物語にしたの。
茂木:なんだか聞いたことあるぞ!? もうちょっとヒントをくれるかな?
彼女:その本の名前が、『歴史』
茂木:はいはいはい!『歴史』ね!もうちょっとヒント…。
彼女:『歴史』は、まともな形で残っている最初の歴史書みたいで、だから元カレ「歴史の父」って呼ばれたの!
茂木:はいはいはい!「歴史の父」ね!「歴史の父」っと…ワンモワヒント……
彼女:茂木っち!もう時間いっぱい!古代ギリシャの歴史家!『歴史』を書いて「歴史の父」と呼ばれた!そんな私の元カレは……
ヘロドトス―――――!!!
茂木:うわーー!そうだ!また言われちゃったー!!ヘロドトスだ!まさかのド忘れ!!!
彼女:茂木っち……もういいです!
茂木:勝手に元カレの話しといてそりゃないよーーーーー!!一応、てへぺろーーー!!!!
あのヘロドトスと付き合っていただなんて…。
ただ僕は彼女のことが大好きだから諦めない!
でも、なぜだろう。ヘロドトスの事が、頭から離れないよ……
She is wonderful. …また明日!!
『ヘロドトス』 編
2013.02.13
恋する歴She