心が乱れてたり、疲れちゃってる生徒、集合〜〜〜!! 
本日の授業テーマは『サウナの時間』

SOL!

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聴取期限 2024年5月27日(月)PM 10:00 まで

心が乱れてたり、疲れちゃってる生徒、集合〜〜〜!!
本日の授業テーマは『サウナの時間』



『 サウナ 』

こもり校長「どう? 教頭ってサウナって行く?」

COCO教頭「めったに行かないかな?」

こもり校長「僕はたまにサウナに行くのよ。職員とかとよく行くんだけどもさ。サウナが好きな人のことを“サウナー”と言うじゃない? 僕は“サウナー”は片っぽぐらいは突っ込んでるかなっていう感じもあるわけ。職員とよく“サ活”もしてるしね」

COCO教頭「“サ活”って言うんだね」

こもり校長「そうそう。『サ』ウナ『活』動の略で“サ活”ですよ。ちなみにサウナはフィンランド語です」

COCO教頭「そうやったんや」

こもり校長「そうなんです」

COCO教頭「もう詳しすぎるし、好き度とかだだ漏れしてるんですけど」

こもり校長「でね、“なぜサウナに行くのか?”というところですよ。やっぱりモヤモヤしてる。オープニングからなぜか今日はずっと俺はモヤモヤしてる」

COCO教頭「おっと」

こもり校長「なんかイライラもしてるし、ピリピリもしてる。俺は今日、無茶苦茶もうなんかモヤモヤしてるわけ」

COCO教頭「そうか」

こもり校長「だからとにかく俺はもう今日はサウナしかないなと思ってるわけ。でね、SCHOOL OF LOCK!にサウナ室があるから。前に授業でも1回使ったんだけど、それ以来だったからさ、今日はプク(松山三連複先生)が掃除してくれたから。なのに今日プクがいない! あいつは掃除するだけして帰った。じゃあ入ろう。プク、中にいるかな?」

<サウナ室に入る音>

こもり校長「やっぱいないよね〜。そうなんです。サウナルームがあるんです。で、もうモヤモヤしたりとか、イライラしたりとか、心が乱れてる時にはやっぱサウナなんですよ」

COCO教頭「想像以上に熱い温度じゃない? これ、設定温度、プク合ってる?」

こもり校長「いやいや。うちは高めなんです」

COCO教頭「高めでやってんの?」

こもり校長「100度超えるぐらいのところでやってるんで」

COCO教頭「すげえな。だいぶきついな。これ」

こもり校長「だからちょっと今日はね、サウナの魅力とか、生徒と一緒に話してきたいと思うわけよ」

COCO教頭「いいですね」

しゅえい 青森県

こもり校長「今、何年生?」

しゅえい「高校3年生です」

こもり校長「どうなの? しゅえいはサウナ好き?」

しゅえい「はい。大好きです」

こもり校長「どれぐらい通ってるの?」

しゅえい「2週間に1回ぐらい行ってます」

こもり校長「それはだいぶ行ってるね」

COCO教頭「サウナーやな」

こもり校長「サウナってさ、どういう時に入るの?」

しゅえい「勉強とかで疲れたりしたら、頭の中をちょっと整理したくって、無心になりたい時とかによく入ってます

こもり校長「やっぱそうだよね。リフレッシュしたりとかさ、ちょっとピリピリした気持ちとかっていうのも整えたりするためにサウナ使うよね?」

しゅえい「はい」

こもり校長「わかる。今日、校長先生、荒れてるのよ」

しゅえい「(笑)」

COCO教頭「そうなの。しゅえい。ちょっと校長先生、荒れ気味だからさ」

こもり校長「だから今日は一緒に生徒のみんなとサウナに入って整えて行こうと思ってるんだけどさ。いつもしゅえいは、どんなルーティンでやってるのよ?」

しゅえい「まず15分くらい入って」

こもり校長「長いね。15分?」

しゅえい「はい。3分くらい水風呂入って」

こもり校長「それも長いね。ルーティーンが結構長めなんだね」

しゅえい「はい。結構」

COCO教頭「15分サウナ、きつくない?」

しゅえい「はい。最初はきつかったんですけど、なんか段々行くたびに慣れて来て」

こもり校長「まあ1発目は俺もちょっと長く入っちゃうな」

COCO教頭「何分ぐらいですか?」

こもり校長「10分入りたいなとは思うけど。12分ぐらいは入りたいと思ってる。1発目はね。俺は1発目が1番整うんだよね。しゅえい的にはどう?」

しゅえい「やっぱ1発目ですね」

こもり校長「やっぱ1発目にかましときたいよな?」

しゅえい「はい」

こもり校長「わかるわかる。俺もその感じはめっちゃわかる」

COCO教頭「ちなみにさ、サウナはおいくらなの?」

しゅえい「なんか銭湯みたいな感じなので、500円とかで入れます」

COCO教頭「でもさ、2週間に1回行くってなったら、月1000円はお金かかるわけじゃない? どうしてんの? お小遣いから出してんの?」

しゅえい「お小遣いの時もあるんですけど、家族と一緒に行ったりとかして、出してもらったりとかも」

COCO教頭「元々、はまったきっかけは?」

しゅえい「はまったきっかけは、2年前くらいなんですけど」

COCO教頭「高1で?」

しゅえい「ジェネのメンバーが入ってるっていう話を聞いてやってみっかな? って感じで」

COCO教頭「ジェネきっかけで?」

しゅえい「はい」

COCO教頭「すごいじゃないですか? 校長先生。まさかそんなとこにも生徒が影響を受けてくれているっていう」

こもり校長「そっかそっか。じゃあいつかね、大サウナパーティーとか、教頭主催でやってもらおうよ」

COCO教頭「私?」

しゅえい「はい。やりたいです(笑)」

こもり校長「じゃあちょっと今日サウナの授業やるから、最後までよかったら参加してって」

しゅえい「はい。します」

こもり校長「じゃあこの後、扉開けて水風呂ちゃんと入んなよ」

しゅえい「はい」

こもり校長「じゃあね」

しゅえい「整います」

こもり校長「整っておいで。じゃね」

しゅえい「ありがとうございます」

<サウナの扉が開く音〜水風呂に入る音>

こもり校長「今日は生徒の君と我が校のサウナの中で授業をして行こうと思います。SCHOOL OF LOCK! 今週も開校です」


♪ あびばのんのん / Tempalay


こもり校長「我々は只今、外気浴中です」

COCO教頭「涼しい〜」

こもり校長「そして今、ヒーリングミュージックが流れています。もう今日は、正直、ヒーリングミュージックを2時間かける授業でいいんじゃないかなと思ってます。僕は癒しを非常に求めてます。正直かなり」

COCO教頭「生徒もね、やっぱり求めてると思うから」

こもり校長「ちなみに教頭は、サウナで整ったこととかはあるの?」

COCO教頭「これが整いなのかな? って思ったことはある。なんか水風呂にめちゃめちゃ頑張って入った時に、毛穴がばって開いて、浮遊する感じ」

こもり校長「水風呂で感じるタイプ?」

COCO教頭「そう。水風呂で初めて感じた」

こもり校長「あるある。全然ある」

COCO教頭「校長先生は外気浴までして整うタイプなんですか?」

こもり校長「基本はそうなんじゃないかな?」

COCO教頭「サ活する人は、それを求めて行ってるんだ?」

こもり校長「まあ整いたくてサウナには行ってるよね」

COCO教頭「校長は整ったらどうなるんですか?」

こもり校長「こんな声出ちゃいます」

<“ひぃ〜”という声の効果音>

COCO教頭「わしの声やないかい! いつの間に?」


さあ、今夜このテーマで授業をやって行こうと思う!
『サウナの時間』

こもり校長「サウナに行くと、あんなにいら立ってた心が、あんなに落ち込んでた心が、嘘みたいに安定するわけですよ。メンタル超安定、みたいな。で、今、生徒のみんな、どうだろうか? なんかへこんでるとか、イライラしてるとか、ムカついてるとか、そういうことないかな」

COCO教頭「きっとあると思う。やっぱ頑張りすぎちゃって、なんかこのまま吐き出すタイミングがないみたいな、ちょっとしんどくなる時期が5月はあると思うから。新しい環境でストレス溜まってる生徒もいると思うし」

こもり校長「そうね。心が盛大に乱れてしまってる生徒の君に、校長が声を大にしてお勧めするのが、サ・ウ・ナ。だから今日はこのサウナで一緒に話をして心を整えて行こうと思っています。
で、正直、さっきも言った通り、校長先生も最近なんかピリピリしてます。5月に入ったりとかしてさ、いろいろとむかつくことだったりとか、イライラすることだったりとか、なんかモヤモヤすることだったりとか、いっぱいある訳。生徒のみんなもあると思うの。5月に入って思うことだったりとか、すごいいっぱいあると思うんだけど、そういうのをここで隠さずに、たまには愚痴ってもいいじゃない? “なんかむかつくことあるんです。聞いてくださいよ”みたいな」

COCO教頭「出してこう」

こもり校長「そう。だからそれを解決するとかじゃなくて、もしかしたら言うことによってさ、整うこともあるかもしれないから、よかったら、生徒のみんな、今日は一緒にサウナの授業やってけたらなと思います。
じゃあ、まずは我々がサウナにインしましょう」

<サウナ室に入る音>

COCO教頭「もわっとしますね。やっぱり熱いな。ここの設定温度」

こもり校長「うちはちょっと高めにしてるからね」

<ロウリュの音>

COCO教頭「私、熱くて笑っちゃうよ」

こもり校長「今のはロウリュだね」

COCO教頭「こんなに熱いん?」

こもり校長「うちはオートロウリュだから。じゃあ生徒にも入って来てもらおうかな?」

おなが 山形県 15歳

こもり校長「どうも。サウナにようこそ」

おなが「(笑)」

こもり校長「サウナとかって入ったことある?」

おなが「小学生ぶりぐらい」

こもり校長「逆に小学生の時は何で入ったの?」

おなが「結構、毎週みたいに温泉に行ってて、そのついでにちょっと入るみたいな」

こもり校長「家族で?」

おなが「1人で」

こもり校長「1人?」

おなが「サウナは1人で(笑)」

COCO教頭「温泉は家族でね?」

おなが「はい」

こもり校長「今、何を整えたいの? 何に乱れてるのよ?」

おなが「今年から高校生になって、5月になってからいろんな人と話す機会が増えて、そこで好きな人ができて、もうその人のことで頭がいっぱいになっちゃって、自分で勝手に不安を作り出しちゃうのが辛いです

COCO教頭「LOVEの方ね? LOVEの方で悩んでいるのか?」

おなが「(笑) はい」

COCO教頭「今さ、どれぐらいおながの中で不安作っちゃってるの?」

おなが「クラスの女の子がハーブ作ってるのとかをストーリーに上げてたりとか、“クラスの中に好きな人いる?”って私が友達に聞いて、その人、“いる”って言ってて、なんかそういうのですらも、自分の好きな人と結び付けちゃって…」

COCO教頭「もう全部その人と関連付けちゃって、1つ1つの言動でもそっちに考えちゃうんだ?」

おなが「はい」

COCO教頭「キャパ超えてますね」

おなが「(笑)」

こもり校長「その好きな人はどんな人なのよ?」

おなが「英語の授業でちょっと話しただけなんですけど」

こもり校長「クラスは違うの?」

おなが「一緒です。で、その時に、すごい目を見て話してくれたりとか、“お互い質問しよう”みたいな時間で、私が質問してもらう側の時になんかすごい細かく聞いてくれるし、なんか優しいなと思って」

こもり校長「どこに好きになったの?」

おなが「どこ…?」

こもり校長「今、その子のことは好きなんだよね。いや、“好きな理由が見当たりません。でも好きです”っていうのは全然アリだと思うの。そういうのってわかんないじゃん。なんか惹かれたものだからさ。“なんかわかんないけど、この人が好き”もあればさ、逆もある訳じゃん。“なんかもうこの人とは生理的に無理”みたいな。でもそれって理由がないものじゃない。だからそこに理由がないっていうのは全然いいとは思うんだけど、もしおながの中で理由があるんだとするならば聞きたいな、なんて」

おなが「一目惚れっていうか…」

COCO教頭「見た目も結構タイプなの?」

おなが「見た目って言うより中身」

こもり校長「それ、一目惚れちゃうやないか」

COCO教頭「でもあれだよね。ちゃんとアイコンタクトして、おながの言ってることにちゃんと答えてくれたり、みたいなところの優しさも含めて好きになったってことだよね?」

おなが「はい」

こもり校長「で、その好きな人に対して不安になっちゃってるわけでしょ?」

おなが「はい」

こもり校長「で、もしかしたら誰かがハートマークとか付けたら、それはその人に対してのハートマークなんじゃないかな? とか、誰かもあの人のこと好きで、私より先に付き合っちゃうんじゃないかな? とか。勝手に想像して、不安作っちゃうこととかもあんの?」

おなが「それしかない…」

こもり校長「不安しかないか?」

おなが「はい」

COCO教頭「どうすか? 校長。そういうのあります?」

こもり校長「僕? あるある。そんなのはもうしょっちゅうですよ。何に対しても、恋愛じゃなくても、仕事に対してもそうですし、人付き合いに関してもそうですし、やっぱ基本は何事も不安に考えちゃいますけどね」

COCO教頭「じゃあその不安が、結局その不安通りになったことっていうのはどれぐらいあるんすか?」

こもり校長「ほとんど」

COCO教頭「ほとんど?(笑)」

こもり校長「私はね。逆に教頭先生はありますか?」

COCO教頭「私はね、あんまり勝手に不安作んないんだけど、何かで読んだ本に…。おなが、これはちょっとおながの気持ちを癒せればいいなと思うんだけどさ」

おなが「はい」

COCO教頭「“不安に思ってることの96%は起きない”っていう風に書かれてて、“おぉ〜”みたいな。だって今もさ、クラスに“好きな人がいる”宣言した子がいただけで、そのおながの好きピと被ってたらどうしよう? とかって考えちゃうでしょ?」

おなが「はい」

COCO教頭「わからんではないんだけど、意外とね、ほんとに全然違うやつのこと好きだった、みたいなパターン、あるのよ。今もうおながは彼で頭がいっぱいだからそう考えちゃうのわかるんだけどさ。その英語の授業で話した以外にはあんまり関わりないの?」

おなが「先週、ドッチボールした時にちょっとだけ」

COCO教頭「どう? その時もかっこうよかった?」

おなが「かっこよかったです」

こもり校長「でも、ずっと不安に思ってていいんじゃない? なんでダメなの? っていうところもあるよ。やっぱ相手のことが好きじゃない。で、好きだからこそ思うわけじゃない。取られたくないとかさ、誰か他の好きな人に好きな人がいて欲しくないとか、もしかしたら周りの同性の子が好きな人と仲良くしてるのを見て嫉妬してしまうとか、そう思い続けてしまうことに関しては、俺はそれはそれでいいと思うんだよね。
わざわざその感情を負と捉えて自分の感情に嘘を付くよりは、それがすごく素直でいいと思う。それが相手を好きでいるってことじゃん。それって、相手を好きだからこそ、頭と心がおかしくなってるってことじゃん。でも、普通、何かに関して、そうやっておかしくなることってないじゃん」

おなが「はい」

こもり校長「だから、それが恋をしているということだから、そのいいところだけを抽出しようとすると、絶対変な恋になっちゃうよ。なんか取り繕わなきゃいけなくなった自分に苦しくなっちゃったりとか、今度は相手によく見られたい、好きでい続けたい、理想の相手でいなきゃいけない、ってプレッシャーになっちゃいます、ってなるぐらいだったら、今1番初めに恋をしておかしくなってしまったその感情っていうのをずっと持ち続けた方がいい。消さない方がいいね。あと、恋っていうのは幸せなものじゃないですから。辛いものですから。そうやって考えましょう」

COCO教頭「そうだな。ハッピーハッピーだけじゃないからね」

こもり校長「そうそう。だったらやっぱ辛いって感じれてるってことは、おながは恋をしているってことだから。何も間違ってないと思うよ。俺、逆にそれを消す方が難しいと思う」

COCO教頭「たしかに。好きだったら不安は付き物だもんな」

こもり校長「辛いあなたに近づきたい訳じゃん」

おなが「はい」

こもり校長「辛いから好きって言ってもらいたい訳じゃん」

おなが「はい」

こもり校長「辛いから可愛くなろうと思うわけじゃん。可愛くなろうよ。身も心もさ。どう? 少しは楽になった?」

おなが「はい」

こもり校長「また何かあったらサウナ室おいで」

おなが「はい」

こもり校長「のんびり話そうよ。この後、扉開けたら、水風呂入るんだよ」

おなが「はい」

こもり校長「じゃあね」

おなが「はい」

<サウナ室から出る音>


♪ ラブラドール / Chara


こもり校長「まだまだ生徒と話して行こうと思います。次の生徒は…」

れじっく! 奈良県 18歳

こもり校長「学年は?」

れじっく!「大学1年生です」

こもり校長「ちなみにれじっく!は、サウナとか入ったことある?」

れじっく!「あんまりなくて、お母さんが入ったり出たりするのをぼ〜っと外から見てる感じで」

こもり校長「心を整えたいことがあるの?」

れじっく!「はい。あります。つい最近入った部活が30人ほどいるんですけど、その中で自分が1番うまく踊れなくて劣等感を感じているってことです

こもり校長「“踊れなくて”ってことは、なんかそういうダンス的なのに入ってんの?」

れじっく!「はい。モダンダンス部に入ってます」

こもり校長「なんでまたモダンダンス部に?」

れじっく!「元々、中学生の頃からダンスを習いたいっていうのがあったんですけど、その時は吹奏楽をやってて、親のためにもなるべく吹奏楽続けてた方がいいかな? っていうのでなかなかダンスをする機会がなくて、時間に余裕ができた大学生になって始めようかなと思って始めました」

こもり校長「そっか。そこでモダンダンス部があって入ったのか」

れじっく!「はい。そうです」

こもり校長「で、まあ30人ぐらい部員がいて、その中で1番自分が踊れないな、みたいな事に劣等感を感じている?」

れじっく!「はい」

こもり校長「でも、だって今年からでしょ?」

れじっく!「そうですね」

こもり校長「みんなはどんなの? 経験者が周りに多いとか、そういうことなの?」

れじっく!「はい。なんかもう、幼稚園生の頃から新体操をやってた超エリートみたいな子たちがすごいたくさんいて、自分は独学で好きなアーティストとかのダンスを真似たりみたいなのして来たんですけど、習ったりとか本格的にやったことがなかったので、すごい劣等感だなと感じてます」

こもり校長「劣等感は感じる必要ないんじゃない。だって、逆にその子たちに吹奏楽させたらできないでしょ?」

れじっく!「たしかに(笑)」

こもり校長「っていうことだと思うから、今の状況自体を劣等感と言うか、自分が劣ってると思う必要は何もなく、それは全然、スタート地点にいるからだよ。やっぱり最強のキャラクターに最初からなれないのと一緒でさ、だって吹奏楽も最初から楽器持たされて吹けた訳じゃないでしょ?」

れじっく!「そうですね」

こもり校長「コツコツコツコツやってった中でできたものでしょ?」

れじっく!「はい」

こもり校長「それと一緒よ。その“できない”を劣等感に感じてしまうのは、すごくもったいないと思うけどね。劣ってる訳ではないから。だから、そこで気を落とす必要は全くないと思うけどね。むしろ伸びてく一方だと思うし。ダンスとかってやっぱ楽器と一緒だからさ。練習すればするだけ絶対うまくなるものだから、そこで心折れてしまうのはまだもったいないと思うよ」

れじっく!「はい」

こもり校長「別に発表会とかがある訳ではないの?」

れじっく!「部活としては8月に大会があるので、1年生はそれが最初の舞台なので、それに向けて頑張るっていう感じですかね」

こもり校長「もう最高じゃない。目指す場所があって、頑張る目標があるんだったら、それに越したことないと思うよ」

れじっく!「うん。そうですね」

COCO教頭「それって全員出れるの?」

れじっく!「はい。全員出ます」

COCO教頭「いいねいいね。じゃあ30人全員で出れるし、で、今、れじっく!は、もうみんなでその振り付けとかはやってるの?」

れじっく!「今はすごい基礎をたくさん練習して、6月からフリーが始まるよ、みたいな感じで、先輩からは鍛えてもらってるんですけど」

COCO教頭「どう? 気持ち的には、新しい振りを覚えるとかっていうのはさ、ワクワクはするの?」

れじっく!「そうですね。高校とかでもダンスを自分で独学でやったのもあるし。でも、ずっと踊るとしたら1人って感じだったので、大勢で踊るっていうのをしたことがなくて、大勢で踊るワクワクっていうのはあります」

COCO教頭「楽しみながらできるのはいいよね」

れじっく!「はい」

COCO教頭「今って、どれぐらい練習時間作れてるの?」

れじっく!「活動時間は、月曜、金曜、で、たまに土曜で結構少なめなんですけど。1人暮らしをしてて、なかなか家でも練習できる環境じゃなく、お風呂上りになるべく柔軟して体を柔らかくしようとかしたり、努力はしようとしてます」

COCO教頭「偉い〜。めっちゃいいじゃない。ちゃんとその練習時間以外でも、自分で家でできることを探してやってるんだもんね。素晴らしいよ、それは。なんか他にやってることとかってある? れじっく!は自分の中では劣等感を感じてしまってた訳じゃない。なんか先輩にさ、“ちょっとこういうの教えてください”みたいなのって言えてたりするの?」

れじっく!「そうですね。練習が5時半とかそれぐらいから始まるんですけど、30分前から来て、体育館が空いてるので練習したり、早めに来て先輩にアドバイス貰ったりとかはあります」

COCO教頭「めっちゃできること探してるやん。れじっく!。すごいじゃん」

れじっく!「(笑)」

COCO教頭「それはすごいよ。でもそんな中でも、ちょっと気持ち的にはしんどいのが続いていたのか?」

れじっく!「そうですね。まだ入部仕立てなので一緒に入った1年生同士も仲良くないし、なんかこの“辛いな”って思ってるのを相談できる相手もなかなかいなくて、っていう感じ」

こもり校長「その辛さみたいなのは何なの? 自分が踊れないものは、やっぱしょうがないじゃない。始めたばっかですぐに踊れる訳もないし、自分ができないことはもうわかるわけじゃない。振り付けが踊れないのか? はたまたみんなよりも基礎が追い付いてない、とか。そのできないものがわかっているっていう状態の中で感じる悩みって何?」

れじっく!「自分ができなくて頑張っていて、すごく周りの先輩とかは“大丈夫だよ〜”って優しい雰囲気でいてくれるんですけど、陰でなんか思ってるんじゃないかな? とか、やっぱり1年生の中でも踊れない方なので、先輩に裏で思われてるんじゃないかな? っていうのは結構思ったりしてます」

こもり校長「あいつ下手だな、みたいな?」

れじっく!「はい」

こもり校長「そうだよね。そう思うよね。俺、あんまりそういうのなかったからな。俺下手くそだったけど、結構ガンガン前とか行っちゃうタイプだったからさ。鏡の前で踊ったりとか、レッスンの発表の時とか、ちゃんと前で踊っちゃうタイプだったからさ。自分がダンス下手くそと思われることに関しては、あんま関係ね〜なと思ってたというか。俺はもうちょっと図々しかったから、かっこいいって思われたいとか、モテたいとかさ、結構そっちの方が強かったから、意外と誰かに何か思われてるみたいなのは、ダンスに関してはあんま思わなくていいと思うよ」

れじっく!「そうですか? 高校の時にフルートやってたんですけど、その時はピアノとかをやって音楽に触ってたこともあって、比較的、始め立ての頃も自信を持ってやれてたんですけど、ダンスってなると、“自分、上手くできてない”ってなっちゃうんですよね…」

こもり校長「なんの違いなんだろうね? ピアノはいけたのに、ダンスはダメっていう。何が違うんだろうね? ピアノもダンスもたぶんきっと一緒じゃない? だからたぶん、“ダンスに”というよりかは、そこに対する自分に恥ずかしさがあるんじゃない? “ダンス踊っちゃってるわ。自分”みたいな。だってピアノも一緒じゃない? 始めた頃はさ、自信満々にできた訳じゃん? でもピアノに対してのその恥ずかしさみたいなのがなかったけど、ダンスはやっぱずっと憧れてたわけでしょ?」

れじっく!「はい。そうです」

こもり校長「だから、“憧れたものやっちゃってる。恥ずかしい〜”みたいな。なんか“ピンクのTシャツ着てる〜。パリピみたい〜”みたいな、なんかたぶんそういう恥ずかしさなんだと思うよ。だから裏で“うわ。あいつ、浮かれてるわ”って思われたくないとか思っちゃうみたいな。まあ聞く限りだとね」

COCO教頭「でもさ、やっぱれじっく!は、もう既にね、体育館開いて部活始まる30分前に先輩にアドバイス貰ってたりする訳じゃない。で、その陰で努力してることって、意外とみんな気付いてないと思うかもしれないけど、絶対それ、周りに伝わってるから。その頑張ってるれじっく!に対して、例えばれじっく!が、何も頑張ってなかったとするじゃない? ただの下手くそ。何の努力もしてません。ってなったら、私が先輩だったら“あいつ下手なままでなんやねん”って正直思う。けど、その先輩も、その先輩の周りにいる同学年の人たちも、きっとれじっく!がこうやって、毎日部活がある日は体育館に来て、私に聞いて来てくれて頑張ってるんだよ、っていうのが、やっぱ伝わってると思うから、そこで、“ずっと下手やな…”って言うような先輩ではないと思うよ。自分が先輩の立場だったらどう?」

れじっく!「そうですね。そう思います」

COCO教頭「やっぱり大学4年で、先輩とかもいろいろいる中でやって行くのってすごく不安だと思うしさ、比べちゃうのはわかるけど、でもやっぱね、自分が憧れてたダンス、別に笑われてたって、自分がやってて楽しいのが1番じゃない?」

れじっく!「はい。そうですね」

COCO教頭「で、8月に大きなね、みんなで、30人で踊れるやつがあるんだからさ。もうそういうのは気にしなくていいよ。言ってないって思って」

れじっく!「はい。わかりました」

こもり校長「どう? 少しは楽になった?」

れじっく!「はい」

こもり校長「そっか。じゃあまた何かあったらサウナで話そうな」

れじっく!「はい」

こもり校長「そしたら、この後、扉を開けたら水風呂入るんだよ」

れじっく!「はい。わかりました」

こもり校長「じゃあね」

れじっく!「はい」

<サウナから出て水風呂に入る音>


♪ マヨイガ / 羊文学


こもり校長「何よりもれじっく!が新しい表現を手に入れようとして、自分の何か心の中にあるものを違う表現方法で表現できるっていう1歩を見つけたっていうところに、俺はまず喜んで欲しいし。その表現の中で、くじけたりとか、恥ずかしくなったりとか、緊張したりとか、人前に立つ怖さだったりとか、喜びみたいなものを、また1から感じれるっていうことってすごい素晴らしいことだと思うから。今感じてることだったりとか、悩んでることっていうのも全部ひっくるめて、8月には新しいステージに立てるんだから、18年経ってからまた新しいステージに立てるってことはなかなかないと思うから。そのステージに立っている自分もいっぱい感情渦巻く中で、全部初めてのことを感じる訳だから、それも大切にしながら、いっぱいダンスっていう表現を楽しんでもらえればなと思います。
さあ、じゃあ、次の生徒にも入って来てもらおうかな?」

ラッキーピースマン 兵庫県 16歳

こもり校長「16歳。学年は?」

ラッキーピースマン「高2です」

COCO教頭「中2、高2は、Do what you want〜!」

ラッキーピースマン「OK〜、Yeah〜!」

COCO教頭「Yeah! Lucky boy! Thank you! いいね〜」

こもり校長「何か今、整えたいことがあるの? 」

ラッキーピースマン「はい。あります。僕、部活で、“よさこい”をやってるんですけど、今年で廃部になっちゃうんですよね

こもり校長「そうかそうか」

COCO教頭「そうなんや。ショックやな」

ラッキーピースマン「それで、自分的にはなかなかさみしくて、納得いってないっていうか

こもり校長「悲しいよな」

ラッキーピースマン「はい」

COCO教頭「今年のいつ?」

ラッキーピースマン「今年の8月に大会があって、それで終わりですかね」

COCO教頭「それで終わりなんだ。あと5ヶ月ぐらいしかないんだね」

ラッキーピースマン「はい」

COCO教頭「廃部はいつ決まったの?」

ラッキーピースマン「実は僕が入る頃から決まってて。最初は軽い気持ちで入ったんですよ。なんか滅多にないし入ってみよう、みたいな」

こもり校長「なかなか触れることもないし、って言うね」

ラッキーピースマン「はい。そしたら、なかなかいい部活で。やってるうちに楽しくなって、で、段々と廃部するっていうのが近づいて来て、さみしくなるな、っていうのと」

こもり校長「廃部の理由はわかってないの?」

ラッキーピースマン「はい。理由がちょっとまだわかってなくて」

こもり校長「それ、聞いたら教えてくれないのかな?」

ラッキーピースマン「いや。わかんないですね」

こもり校長「聞いた?」

ラッキーピースマン「ちょっと聞きづらいというか、もしもなんか深い理由だったら、ちょっと悪いかなっていう感じがして」

COCO教頭「リアクションもちょっと困るもんね」

ラッキーピースマン「はい」

こもり校長「そっか。自分の中ではやっぱり聞けない気まずさみたいなのもたぶんあるだろうから、廃部するっていうのはもう受け入れるざるを得ない状況には来てると思うけど。じゃあその8月の大会に向けて、今みんなで頑張ってるってことか?」

ラッキーピースマン「そうですね。でもまあ廃部ってなるとやっぱり悲しいんで、やっぱり最後やから、最後らしく1番いい賞を獲って迎えたいっていうのはあって。ただ、悲しいので、あんまり頑張りづらいっていうか…」

こもり校長「それはなんで?」

ラッキーピースマン「やっぱり廃部ってなると、メンバーとも離れて行くし、あと、なくなると部活でもうよさこいができないっていう。やりづらいっていう感じが…」

こもり校長「やりづらいか…。でも大会には出るんでしょ?」

ラッキーピースマン「はい。でもはっきり言って、その大会で最後にしたくないんですよね。仕方ないことだけど」

こもり校長「そしたら、やっぱさっき言ったみたいに理由を聞いてみたら? その理由がわからないとやっぱり納得できないじゃない」

ラッキーピースマン「そうですよね。はい」

こもり校長「自分の中でもさ、やっぱ聞いて、深い理由だったとしたら気まずくて、っていう、そこの1個動けない自分、その感じもわかるよ。なんか、もしかしたら…って思う理由があるとして動けないんだとしたら、もしかしたらその廃部というものを受け入れながら、最後にみんなで大会で超いいもんやろうよ、って振り切ってくしかないと思うし。ただそこが納得できないのであれば、理由を聞いた上で、自分の心ん中に落とし込む作業をしないと、ラッキーピースマンが、たぶん、苦しくなって行く一方だろうからさ」

ラッキーピースマン「はい」

こもり校長「もしかしたら、“部員が少なくなってて”ってことだったら、今から部員を一生懸命入れれば変わるのかもしれないし」

ラッキーピースマン「部員はすごく多いんですよ」

こもり校長「そしたら、顧問の先生がいなくなっちゃうから、代わりの顧問の先生がいなくなっちゃうとかさ、なんか理由は絶対ある訳じゃない」

ラッキーピースマン「たしかに」

こもり校長「なくなるんだから。だからそこの理由を自分で落とし込む作業をしないと、ちょっとラッキーピースマンはしんどいかもね」

ラッキーピースマン「そうっすよね…」

こもり校長「だってこのまま何も動かずに、その場で練習してくよりかは、絶対に、何か自分が落としどころを見つけられる行動をしてった方が、絶対にラッキーピースマンの心的にはいいと思うからさ」

ラッキーピースマン「たしかに。はい」

こもり校長「絶対、どう考えても、大会でみんなでいいものを残した方がいいから。それがなんか納得できなくて、大会でもいいダンスできなくて、結果も微妙で、ってなっちゃうとさ、それが1番しんどいじゃん」

ラッキーピースマン「1番、悔しいですね」

こもり校長「もし理由聞いてさ、深い理由だったとして、リアクションできなくても、たぶんそれが答えじゃん。“声にもならないような理由だったじゃん。くぅ…”って、思えるかどうかだしさ」

ラッキーピースマン「そうですよね」

こもり校長「そうすればみんなと話す内容も変わってくるだろうしさ。決断はいつも突然だからね。戸惑っちゃう理由もわかる。でも想いがあるものはやっぱ、想いを込めて最後まで届けて欲しいと俺は思うから、ラッキーピースマンには何か動いて欲しいな」

ラッキーピースマン「わかりました。動きます」

こもり校長「せっかく、そんな“最高だ!”って思える部活に出会えることもないからさ。離れたい仲間と出会うこともないだろうし。今すぐにはたぶん何も楽になることはないと思うけど、たぶんこっから先のラッキーピースマンの動きで絶対に変わってくるから」

ラッキーピースマン「はい」

こもり校長「1番最高の状態で大会を迎えられるように、俺等も願ってるからさ」

ラッキーピースマン「ありがとうございます」

COCO教頭「楽しんで欲しい」

こもり校長「ありがとう。こうやって話してくれて」

ラッキーピースマン「こちらこそありがとうございます」

こもり校長「じゃあ最後はみんなで水風呂入ろうか? 整ってこう! 行くよ。せ〜の!」

しちゃいますね、整ってこう。清瀬の。

<サウナから出て水風呂に入る音>


♪ SAUNA SONG / DISH//


こもり校長「さあ、今日は水風呂からみんなで一緒に挨拶して行きたいと思います。SCHOOL OF LOCK! は.、明日、夜10時に再び開校」

COCO教頭「起立!」

こもり校長「さあ、生徒のみんな、今日は浮かびながら」

COCO教頭「礼!」

こもり校長・COCO教頭「また明日〜〜〜〜〜!!!!」

<サウナから出て水風呂に入る音>



今日の黒板



今日の黒板はなし! 最後まで授業をお届けしたぞ!



COCO教頭の放送後記

ねえ我が校は一体他にどんな設備があるの?笑

この後記の放送を聴く

聴取期限 2024年5月27日(月)PM 10:00 まで

Music 2024.5.20 PLAYLIST

    22:11
  • 22:27
  • 22:45
  • 22:52
  • 23:20
  • 23:41
  • 23:51

「陰の努力は伝わる」「練習すればするほど絶対うまくなる」ダンスが周りより“劣っている”と悩む10代にかけた言葉

ラジオの中の学校、TOKYO FMの番組「SCHOOL OF LOCK!」(月曜〜木曜 22:00〜23:55/金曜 22:00〜22:55)。5月20日(月)は、『サウナの時間』と題して放送。パーソナリティのこもり校長(小森隼/GENERATIONS from EXILE TRIBE)とCOCO教頭(CRAZY COCO)が、サウナの中にいるようなゆったりとした雰囲気でリスナーの相談に乗り、“整った”ような感覚になるアドバイスを送りました。そのなかから、「ダンスがうまく踊れず劣等感がある」という18歳の女性リスナーとのやり取りを紹介します。

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    宮世琉弥

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    乃木坂46(井上和)

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    INI

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    SUPER BEAVER

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    新しい学校のリーダーズ

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