『 僕達の未来 』
今日は、2月12日。
日本に深い悲しみをもたらした、2011年3月11日からもうすぐ3年…。
とーやま校長「我が校では、この3年の間、東北に遊びにいかせてもらったり、東北に住んでいる生徒に話を聞いてきた。瓦礫のこと、住む場所のこと、原発のこと、放射能のこと。でも正直、わからないことだらけだ」
よしだ教頭「答えが見つからない事だらけです」
とーやま校長「だけど…一つ確かな事がある。それは…!“東北の未来”は、“日本の未来”って事」
東北の未来、つまり、日本の未来を生徒のみんなと今、改めて一緒に考えたい。
そんな思いを込めて…今日からこのプロジェクトを立ち上げる事に決めました。
僕らの未来を考える新聞
SCHOOL OF LOCK! 未来新聞 第二号、
2014年3月11日発行決定!!
自分達が欲しい未来を作るのは、大人でも、他の誰かでもなく、“今”を生きる、キミ!
わからない事が、答えが出ない事が沢山ある。
だからこそ、 現在進行形で進む沢山の問題を先送りせず、これからの“未来”を作るみんなと一緒に、“今”考えたい。
そんな自分達の“未来の考える”新聞を、生徒のみんなと一緒に作ります。
記事を書くのは、
今東北に住んでいる君。そして、東北に住んでいた君。
震災の記憶、そして、東北の今を、文章や写真で送って下さい。
もし話せる事、話したい事がある生徒は、どんな小さな事でもいいから、校長・教頭に教えてほしい。
よしだ教頭「3年が経とうとする“今”、君が抱える不安や不満。 未来に向けて考えている事を教えて下さい」
とーやま校長「東北から、今住む場所から、全国へ。 君の言葉を届けて下さい。 その声が…僕らの未来になります」
SCHOOL OF LOCK! 未来新聞 第二号についての詳細は、我が校のWEBサイトにある特設ページで確認してほしい!
今夜の生放送教室は…
4月から社会に出て未来を担っていく 生徒たちに話を聞いていきました!題して・・・
「SCHOOL OF LOCK!就職課」!!
全校をあげ、受験生を応援している我が校だが、4月から、学校を卒業し、社会に出て働くという生徒も多い!
「会社に就職します!」
「自衛隊に入ります!」
「警察官になります!」
「家業を継ぎます!」などなど…。
この春学生を卒業し社会人となるキミが今日の主役!ということで、社会に出るにあたってのドキドキや不安、今思っている事を聞かせてもらいました!
まずは、この生徒から、働き始めることについての想いを聞きました!
蜂ミツごはん 茨城県 17歳 女
とーやま校長「蜂ミツごはんは、4月からは、社会に出て働くってことだよね? もう働く先は決まってる?」
蜂ミツごはん「もう決まってます! 製造業に就きます!」
パンの製造工場に勤めるという、RN 蜂ミツごはん!
昔から、モノを作るのが好きで、社会に出る時はモノ作りの仕事に就きたいと思っていたんだって!
とーやま校長「4月からは、まるっきり生活が変わるわけじゃん。期待とか不安はどう?」
蜂ミツごはん「不安です。私、双子なんですけど、双子の姉も近くの工場で4月で働くことになっていて、お互い、不安だらけです」
RN 蜂ミツごはんは、なんと9人兄妹の末っ子!
上のお兄ちゃん達はみんな働いてるそう。
とーやま校長「どんな事が不安なの?」
蜂ミツごはん「双子の姉と、お互い、“人間関係が上手くいくかな”とか、“仕事が上手くできるかな”とか不安になってます」
とーやま校長「蜂ミツごはんは、なんでモノを作りたいと思ったの?」
蜂ミツごはん「自分が作ったモノで誰かを喜ばせたいなって思ったからです」
とーやま校長「4月からは、“美味しいわ、このパン”って、お前が作ったパンを待ってる人がいるんだよな。
同じだよ。仕事だけど、好きな事で喜んでくれる人がいるんだ。そう考えたら楽しくない?」
蜂ミツごはん「そうですね!」
とーやま校長によると、職場には、必ず一人は新入社員に気を遣ってくれる人がいるそう!
よしだ教頭「仕事の不安はね、“習うよりも慣れろ”だと思う。初日から全部覚えようって思ったら視野が狭くなっちゃうから。仕事は気付いたら全部できるようになってることが多いよ」
とーやま校長「それに、働いたら給料がたくさんもらえるよ! バイトの比じゃないよ! けっこう使えるよ! お金!!」
蜂ミツごはん「そうなんですか!?」
よしだ教頭「無駄使いはダメだよ!」
とーやま校長「これまで上の7人のお兄ちゃんや親がサポートしてくれたことに恩返ししよう! 職場にもちゃんと面倒してくれる人がいるから!」
蜂ミツごはん「わかりました!」
とーやま校長「頑張れ!!」
続いての4月から働く生徒は…
ガリガリバリクソン 愛知県 17歳 男
とーやま校長「春から社会に出て働くんだよね。どこで働くの?」
ガリガリバリクソン「鉄道会社に働きます!」
とーやま校長「鉄道会社! やっぱり電車が好きなの?」
ガリガリバリクソン「はい! 小さいころから!」
駅員さんや運転手さんの姿に憧れて、チャンスがあれば、なりたいと思っていたそう!
とーやま校長「これは、いつ働く事が決まったの?」
ガリガリバリクソン「高3になってから、鉄道会社の求人が来なかったんです。でも学校の先生に頼んで探してもらって、それでやっと見つかったんです。それで内定を掴み取るって思って頑張りました!」
よしだ教頭「スゲェ!! 自分から引き寄せたんだ!」
とーやま校長「お前の情熱がちゃんと結び付けたんだ!」
将来は、接客業として、お客様の信頼を得られるような運転手になりたいという、RN ガリガリバリクソン!
最近の不安は、学校の先生に言われた言葉。
ガリガリバリクソン「“社会は厳しい”とか、“社会に出たら誰も助けてくれない”とか、気分の下がる事を言われて…」
とーやま校長「ホントだよね! 大げさに言ってるかもしれないけど(笑)」
ガリガリバリクソン「もっと良い話をしてくれてもいいのに…」
とーやま校長「先生も頑張ってほしいんだと思う。これからたくさん壁にぶつかる事もあって、人と揉める事もあるから、事前に心構えをしておいてほしいって言いたかったんだと思うよ。先生、不器用なんだよ(笑)」
ガリガリバリクソン「そうなんですね!(笑)」
よしだ教頭「俺も先生の言う事とはわかるな。俺は、お前にある程度、揉まれてほしい。それで良い男になって、良い運転手になってほしい。色んな経験してほしいな!」
とーやま校長「責任ある仕事だからね。人の役に立つ仕事に、好きで飛び込むんだから、自分が行きたい方向へガンガン進んで行ってほしい! その後ろに俺達が乗って、“ありがとうございます”って言ってくからさ。頑張れ!!」
ガリガリバリクソン「頑張ります!!」
かずぼんくん 愛媛県 20歳 男
4月からは、家業を継いで農業をやるという、RN かずぼんくん!
約40年間もミカンとブドウ作り続けてきた、おじいちゃんの跡を継ぐそう!
とーやま校長「何で継ごうと思ったの?」
かずぼんくん「高校生の時、通学中に事故に遭って、しばらくおじいちゃんが自分を学校まで送ってくれてたんです。その恩返しも込めて、農業を始めようと思いました!」
よしだ教頭「おじいちゃん、喜んだでしょ?」
かずぼんくん「はい、“継ぐ”って言ったら、喜んでくれました!」
高校卒業後は、2年制大学に入り、農業の基本を勉強。家では、おじいちゃんの手伝いをしながら、農作業を学んできたとのこと!
とーやま校長「おじいちゃんってどういう存在?」
かずぼんくん「尊敬できる存在です!」
とーやま校長「そうだよね。師匠でもあって、その気持ちと技術を継がなきゃいけないし、追い越さなきゃいけないもんな。おじいちゃんの収穫したブドウは美味しい?」
かずぼんくん「美味しいです!」
書き込みの他にも、おじいちゃんが昨年作ったというブドウの写真を送ってくれた、RN かずぼんくん!
たわわに実っていて、美味しそう!!
とーやま校長「これぐらいのブドウを作る自信はある?」
かずぼんくん「まだ…無いですね。初めてなので」
別の仕事をしているお父さんとお母さんも、RN かずぼんくんが家業を継ぐ事を喜んでくれているそう!
とーやま校長「もうやるしかないな! おじいちゃんに思いっきり頼ってさ、わからない事をドンドン聞いていいよ。おじいちゃんも教えたいだろうし、残さなきゃいけないって思ってるから、色々吸収していこう!」
よしだ教頭「おじいちゃんの味に少しずつ、かずぼんくんの味が加わっていくといいよね!」
4月から、おじいちゃんに鍛えられながら、美味しいミカンとブドウを作ってほしい!
応援してるぞ!
最後に逆電したのはこの生徒!!
フライングナゲット 岡山県 18歳 男
この一年間、浪人して、警察になるための勉強を続け、春から警察官になるという RN フライングナゲット!!
とーやま校長「まずはおめでとう!! しんどい時期もあったよな」
フライングナゲット「はい、高校卒業してから、一年間予備校に通っていたんですけど、周りに親しい友達がいなくてずっと孤独でした」
とーやま校長「うん、でもこの警察官になるって夢を信じて頑張れたんだな」
中学校でいじめに遭ったという、RN フライングナゲット。
その時、自分と同じ弱い立場にいる人を助けたいと思った。
それ以来、テレビで、いじめや事件のニュースを見る度に、弱い立場の人を自分の手で救えないかと考えていたそう。
とーやま校長「みんな、聴いてるかな。こういう男が、今から日本の警察官になるんだよ! 嬉しいよ。マジで助けてやってくれな」
フライングナゲット「はい!」
去年の12月、警察学校の合格発表があり、人生で一番喜んだという、RN フライングナゲット!
ここからがスタートだ!
とーやま校長「お前が、どこかで働いてるわけじゃん、俺もお前が働いていること思って頑張るよ」
よしだ教頭「こういう想いを背負った人が、警察官をやっているって安心するな」
とーやま校長「最後に、どういう警察官になりたいか、聞いてもいいか?」
フライングナゲット「はい、目標としては刑事になって、被害者、加害者はもちろん、事件があった地域の人たちにも何か出来るような人になりたいです!」
とーやま校長「4月からは、“お前のこうしたい”って夢が始まるんだ! 応援してるぞ! よろしく頼むな!」
掲示板には、他にも色んな仕事に就くという生徒からの書き込みがたくさん届きました!
■ 春から宮大工!
自分は春から小さな頃からずっと夢だった宮大工として京都で修行します!生きた証を残したくて、自分の好きな社寺建築、国宝という形で自分が生きた証を残したいと思ったのがきっかけです!!修行の期間は15年と長く、職種も他と違って特殊ですが、目指していた職業に就けるというのはほんとに幸せなんだなと思いました!!何年かかるかは分かりませんがいつか日本を代表する宮大工になってみせます!
シーボーズ
男/18/福岡県
2014/02/12 23:34
とーやま校長「長い! 15年を捧げるわけだね。自分の夢に!」
よしだ教頭「カッコいい! いつか見せてほしいですね。建てたものを…!」
そして、黒板時間!
最初の黒板の言葉に、新しく言葉を付け加えて書きました!
『 僕達の未来=日本の未来 』
俺達がずっと住んでいる日本。
色んなやつが働いているけど、例えば、果物を作っているやつがいる。
“自分が直接、日本の未来なのか?”って思うかもしれないけど、
その作った果物を食べて活力にして、働いているやつがいる。
そいつが働いてることで他の人の力になって、それが回りまわって、日本が作られている。
その事を、みんなの話を聞いて実感しました。
みんな、春からバリバリ働いて、俺達の日本をお願いします!!
とーやま校長「お金を稼いでバンバン使おう。美味しいもん食って、東北とか、色んな所に行って、お金を落としていこう! それを回していって楽しくしていこう! 日本を良くしていこう!」
よしだ教頭「大きい声で言っていい国なんです! この日本は!」
とーやま校長「お金、稼ぐぞ!!」
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【逆電リスナー】
蜂ミツごはん 茨城県 17歳 女
ガリガリバリクソン 愛知県 17歳 男
かずぼんくん 愛媛県 20歳 男
フライングナゲット 岡山県 18歳 男
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【オンエアリスト】
22:07 手紙〜未来 / ケツメイシ
22:25 ヘビーローテーション / AKB48
22:41 エール / HY
22:51 赤い電車
23:09 Answer / flumpool
23:14 Ironic / Alanis Morissette
23:16 Locked Out Of Heaven / Bruno Mars
23:18 Headlight / MONKEY MAJIK
23:21 午夜の待ち合わせ / Hello Sleepwalkers
23:24 Because... I am / flumpool
23:35 START / 伊東歌詞太郎
23:46 yume / SEKAI NO OWARI
23:50 シグナルマン / SAKANAMON
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お金かせいで俺におごってくれ!!
お寿司がいーねー。
校長のとーやま
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バリバリ働いて、日本を元気に!!
よしだ教頭
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