《チャイムの音〜廊下を歩く青山先生の足音》

ふぅ〜〜〜〜……。やばい！もう始まっちゃうよ〜！生徒のみんなが待ってるはず。
いやでも、私なんかが受け入れてもらえるんだろうかっ？
というか、こんなこんな格好でよかったんだろうかっ？
先生っぽい格好では、とてもないけれども……。
まあね、今日もきっと“可愛い”“素敵”“最高”。よし！イケる！よし！

《教室の中から聞こえるザワザワ声》

ここが私の教室……いくぞ〜〜〜〜〜！

《パタッと会話が止まる教室内》

……っ生徒たちの視線が一気に私に〜〜〜！

生徒の皆さん、こんばんは！今日から4日間、このクラスを担当するアニメ『ぼっち・ざ・ろっく！』後藤ひとり役の青山吉能です！

《生徒たちのイエ〜イ！》

うわぁ、すごい明るい生徒たち！皆さん、音色が揃っていて、とても良かったと思います。
先ほど、教頭先生も説明してくれたんだけど、このスクールオブロックには今年2月に1度来たことがありまして、そして今年の夏ですね。9年ぶりに開催された10代アーティスト達による音楽の甲子園『閃光ライオット』にて、オープニングアクトを務めさせていただきました。




いや、閃光ライオットありましたね。オープニングアクトということで、本当にあっという間の時間だったんですけれども、あの後もYouTubeとかでみんなの演奏を聴いていて、本当にやっぱり魂が揺さぶられるというか。
私もこの『ぼっち・ざ・ろっく！！』がきっかけでギターを始めたんだけど「このままじゃいけない！」っておもむろに私も家でギターをピロピロ弾きたくなっちゃうような、本当に素敵なライブパフォーマンスだったなという風に思えます。いやぁ嬉しいです。ありがとうございました。

では、改めてですけど、私がこの教室で生徒の皆さんに何を伝えていくのか“黒板”に書かせていただきます！

《黒板を書く音》

(書き終えて)ッザ〜ン!!! 書道8ダ〜ンッ!!!
黒板にはこう書きました。



ひとりぼっち

私が『ぼっち・ざ・ろっく！』が演じた後藤ひとりちゃんは学校で友達がいなくてひとりぼっち。だから通称“ぼっちちゃん”と呼ばれています。ぼっちちゃんはね、ギターを背負って登校してみても誰からも声を掛けてもらえなくて、色んなバンドグッズとかもすすすっ！ってしても「あっ…あっあっ…」ってしまっちゃうような、そんな子です。

ぼっちちゃんはその後、バンド活動という形で仲間・友達ができるわけなんですけれども、今このラジオを聴いてる生徒の中にも「高校に入ってからいまだに友達できてないひとりぼっちです」とか、「普段は隣の子とかクラスメイトとも話すけど、昼休みに気が付くと一人ぼっちになってる」とか「話す友達がいないからいつも休み時間は寝てます」

・・・そんな生徒いない！？

そう！そこの君だよ〜！私もそうです！声優になったって、そう！話す人いないから寝たフリするもん！眠くないのに……。だからね、そんなひとりぼっちの君が、ちょっとでも勇気が出るように。ひとりぼっちだって楽しいことがあるんだなって思ってもらえるように。4日間授業をしていきたいと思います。よろしくお願いします!!!!

《ぼっち・ざ・LOCKS!ジングル》

ギターと孤独と蒼い惑星／結束バンド




改めまして、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく！』後藤ひとり役の青山吉能です。



RN ももサワーちゃん、ありがと〜！まず、ももサワーちゃんのお父さん、ありがと〜！本当に幅広い世代に支持されているんだな！ということも分かりましたし、やっぱり『ぼっち・ざ・ろっく！』がきっかけでギターを始める方ってとても多いんですけど、ベースっていうのはいいですね。喜多ちゃんの声が可愛いっていうのもいいですね！正直！何もかもに。色んな方に愛されているのを私も日々感じております。

普通、初日って自己紹介をどの現場でもすると思うんですけれども、期間限定LOCKS!で4日間しかないので、もちろん私のことも知ってほしいのですが、今日は作品の紹介をさせていただければと思います。私、青山先生、作品を背負って今日この場におります。なので……んんっ(咳払い)いい声で呼びます。

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく！』、原作はまじあき先生による4コマ漫画で2022年10月からアニメがスタートしています。もう1年前というのが驚きですね。あらすじも改めて簡単っ…

ちょっとちょっと、アレかな？伝わないかな、これじゃ？まあ、1年前なんだな！っていうのがびっくりだな〜ってというところで、あらすじを簡単に紹介すると



……というお話になっております。私が演じてるのが後藤ひとりことぼっちちゃん？ぼっちちゃんこと後藤ひとりなんですけれども。もはやもう、どっちでもない！というか。後藤ひとりと呼ばれることの方が少ないね。この作品だともうぼっちちゃん、たまにひとりちゃんなんて呼ばれてますけど。

本当に『ぼっち・ざ・ろっく！』っていう作品は、音楽モノっていうのもあって、音楽がとにかくカッコいいっていうのもありますし、あとやっぱりその高校生ならではのこの人間関係のリアルさというか、こうやって色んな部活に引っ張りだこの子とかいたなとか。かたや私のように、色んな曲を昼休みに流しまくってドン引きさせちゃってたなとか。そんな色んな「いるいる！こういう子いる！」みたいなのが凄くリアリティーも詰まっていますし。

で、やっぱり“バンドを組む良さ”みたいなものが凄くありありと描かれているので、この作品をきっかけにギターを始めましたとか、バンドを組んでみましたみたいな、そういう縁がどんどんどんどん生まれているなという風に感じております。東京の下北沢が舞台なんですけれども、その描写も本当に凄くて。実際に聖地巡礼とかもされてる方もすごく多くて。もうめちゃくちゃリアルなんですよね。そのまま写真かな？ってくらい綺麗に映し出してくれてますし、先程音楽が凄いって言ったんですが、演奏シーンの作画もめちゃくちゃ凄いので良かったら色んなところに注目していただけたらなって思います。

やっぱりぼっちちゃん、人と話す時に必ず「あっ…」て言っちゃうっていうのが作品説明にもあるんですけど、私も基本的に「あっおはようございます！」「あっそうなんですね！」「あっ水ですか！？」「あっそうですね！」「あっありがとうございます！」って、もう何かにつけて絶対“あっ”。

もうシャンプーとか美容室でされてる時に、「お湯加減とか大丈夫ですか？」「あっ大丈夫です」「お痒いところありますか？」「あっ大丈夫です」“あっ”込みなんだよね、やっぱり私たち。「あっ」って凄い大事なんだなって思います。全然恥ずべきことじゃないんだってのは、ぼっちちゃんを通して思えましたので、皆さんもいっぱい「あっ」って言っていきましょう。だって“あいうえお かきくけこ”の最初の文字ですから「あ」なんて。人間が一番最初に発するのも「あ」です！きっと！

《Distortion!!のイントロが流れ出す》

あっいけな〜い！こんなクソつまんないこと言ってたら、アニメのエンディングが流れちゃった！ということは、もう初日がおしまいということですね。どうしよう、この調子じゃ書き込みも読めないし、私の人に話してはいけないギリギリのラインのことしか喋れない！……ことになる可能性もありますが、まだ初日ということで。皆さん飽きずに、私のこと呆れずについてきていただければ嬉しいなと思います。

作品のことがちょっとでもわかっていただけてたら、私は嬉しいなと思う限りです。気になった生徒の皆さん、ぜひ見てください。各配信サイトで見られます。そして『劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく！』というものが前編後編の構成で上映されるんですけれども、前編が2024年春、後編が2024年夏に公開予定です。

なので来年ね、劇場で楽しんでくれてもOKです！それでは名残惜しいですけれども、また明日お会いたしましょう。お相手はアニメ『ぼっち・ざ・ろっく！』後藤ひとり役の青山吉能でした。こもり校長！COCO教頭！今日からよっよろしくお願いします!!!

Distortion!!／結束バンド