聴取期限 2021年9月10日(金)PM 10:00まで
音を学ぶ "音学(おんがく)"の授業、サカナLOCKS!。今回はこのクラスの副担任、サカナクションのドラム:江島啓一先生、ギター:岩寺基晴先生、ベース:草刈愛美先生、キーボード:岡崎英美先生がそろって登場です。4人の2021年の夏の過ごし方を振り返っていく『夏の報告会』を行なっていきます。山口一郎先生はお休みです。
江島「はい、授業を始めますから席に着いてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。」
岩寺「Instagramを開いている生徒は、サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。」
江島「こんばんは。サカナクションのドラム、江島啓一です。」
岩寺「ギターの岩寺基晴です。」
草刈「ベースの草刈愛美です。」
岡崎「キーボードの岡崎英美です。」
江島「さて、今夜のサカナLOCKS!は、僕たち副担任'sの4人がお届けしていきます。一郎先生ですが……今、"言葉の潮干狩り"真っ最中らしいです(笑)。」
岩寺「なんか、去年も潮干狩りに行っていた気がするんですけどね。」
江島「何ですかね。毎年この時期になると何かしらの狩りに行ってらっしゃって。季節ものみたいになってるんですよね。」
草刈「狩りに(笑)。」
江島「でも、今回はちょっと長いですね。」
岩寺「だいぶ長いこと行ってるよね、もう。言葉ではなく、メロディーの潮干狩りの時点からスタートすると相当長いこと行ってますよ。」
江島「あー。いつもより取りに行くものが多いんですね、今回は。」
草刈「そうですね(笑)。」
岩寺「大量だね(笑)。」
江島「全然本人に会ってないんだよねー……まあまあ、ということで、今夜は我々副担任'sの4人が、夏の報告会をしたいとおもいます。」
江島「副担任's夏の報告会ということですけど、今年の夏皆さん何してました?……いや、僕は知ってますけど(笑)。」
岡崎「ふふふ(笑)」
岩寺「だいたい一緒にいますよ、いつも。」
草刈「そうですね(笑)。」
江島「本来なら、去年出られなかった夏フェスに今年は出ようって話をしていたじゃないですか。残念ながら、フェス自体が中止になってしまったんですけど。だから、生徒の皆さんからしたら、ライブはしないし、曲も出さないし……サカナクション何やってるんだという感じになっているんですよ、きっと。」
岩寺「はいはい。」
江島「僕らも別にサボっていたわけじゃないですから(笑)。」
岩寺「もちろんそうですよ(笑)。」
江島「じゃあ、何をしていたのかなっていうのを報告しようってことですね。」
岩寺「ひとつは、もう発表になっていますけど、『劇場版 ルパンの娘』っていう、元々ドラマの作品だったものの映画版の主題歌を担当させてもらうことになったので、その主題歌作りがメインで活動していますね。」
江島「新曲を書き下ろしで!……そのせいですね。山口先生が行方不明になっているのは。」
全員「(笑)。」
江島「それをずっとやっていたと。いやいやいや……どうですか?」
草刈「曲は楽しいよね、作っていて。」
岡崎「うん、楽しい。」
江島「楽しいですよ、すごい。今までっぽさもあるけど、僕ら的に、結構新しいことにチャレンジしていて。みんながどう思うかはまだ未知数だけど。」
岩寺「うんうん。」
岡崎「ライブでやりたい。」
草刈「あー!うん。いい感じなんだよね。」
江島「それも、本来は夏フェスに出た時に新曲を混ぜたいっていう話をしていて、この曲を作っている時から夏フェスでやるんじゃないかって思いながらやっていた部分があるじゃん。」
岩寺「そうだね。そこを目指していたからね。」
江島「しかも、夏フェスに出ていたとしても、1年半ぶりくらいのライブだったわけですよ。だからもう体がなまってるんじゃないかっていう危機感がありまして。だいぶ4人で練習していましたね、この夏。」
草刈「何曜日の何時から……みたいな感じでね(笑)。」
江島「そうそう(笑)。定期的にやろう、みたいな。」
草刈「すごい久しぶりに、ベースだけ背負って、エフェクターを最小限持って移動して……みたいな。バンドマンっぽい感じでやったよね(笑)。」
岩寺「はい(笑)。」
江島「でも、結構初心に帰れた感じがある。」
草刈「分かる、分かる。」
岩寺「純粋にフィジカルのところでの練習っていうのはめちゃくちゃ久しぶりだった気がする。」
草刈「だいぶ忙しかったからね、前は本当に。曲を作りながらセットリストを試して試して……とか。」
江島「やることがたくさんあってね。ライブ用のアレンジをして。」
岡崎「うん。」
草刈「楽器のアンサンブルのグルーヴをみんなで作っていこう……みたいな時間は本当に少なかったからね。」
江島「うん。あれが一番夏っぽい思い出かもしれない。」
草刈「夏っぽかった。夏っぽかったよー。熱い思い出だよ。ふふふ(笑)。」
江島「熱かったよねー。」
岩寺「熱かった。」
草刈「"かった"で終わらせないようにしよう。またやろ。」
岩寺「そうだよ、またやろう。」
江島「年末にまたツアーを予定しているじゃないですか。それまでは定期的にやってもいいんじゃないかなって。練習しましょう。」
岩寺「やりましょう。」
江島「ちなみに皆さん、プライベート的な部分ではどうですか?この夏の思い出としては。」
草刈「夏の思い出ね……本当に(音楽を)作ることしかしてなかったからな……。」
江島「だいたい会っていたけどね。」
草刈「だいたい会ってたよね(笑)。」
岩寺「毎週ね。」
草刈「外出もしてないし。でも、今年からプランターで育てている向日葵がもうちょっとで咲きそうですとか……それくらいかな(笑)。」
江島「わー、夏!(笑)」
岩寺「いいねー。」
草刈「ザッキー(岡崎先生)は?」
岡崎「夏ですか?うーん……」
草刈「お散歩してるから、結構暑い中大変でしょ?」
岡崎「そうなんですよね。去年に犬を飼い始めまして。」
江島「犬種は?」
岡崎「イタリアングレーハウンドっていう犬種で、ちょっと小さめのつるっとした細長い犬種なんですけど。まだ1歳9ヶ月くらいなので元気いっぱいで、お散歩行ったり遊んだりしないと体力オバケなので(笑)。頑張ってお散歩に行っているんですけど、夏はアスファルトが熱くなっちゃって足を火傷しちゃうから。」
江島「犬が火傷しちゃうってこと?」
草刈「靴履かないもんね。」
岩寺「へー。」
岡崎「夜、日が落ちてからか、朝の日が出ても8〜9時くらいまでに行かないといけなくて。東京は特にだと思うんですけど。それでしばらく、起きれた時は朝早くにやっていて。」
江島「やってるんだ、朝。」
岡崎「帰ってきて、朝早すぎてまた1〜2時間寝たりしちゃうこともあるんですけど、朝まず起きて行くっていうことは頑張っていて。それは変わりました。」
江島「じゃあ、いつも散歩してからレコーディングスタジオに来てるんだ?」
岡崎「そういう時もあったかな。うん。」
江島「そうだったんだね。初めて聞いた(笑)。」
岡崎「ふふふ(笑)。」
草刈「早起きを頑張ってたんだ。」
岡崎「自分にしては(笑)。聴いていらっしゃる皆さんはもっと早起きだと思いますけどね。学生さんとかはね。」
岩寺「そうだね。」
草刈「モッチ(岩寺先生)とエジー(江島先生)も早起きが必要な趣味を始めたんでしょ?」
江島「そうなんですよ!最近登山に行ってまして、2人で。」
草刈「登山!」
岡崎「すごい(笑)。」
岩寺「はい(笑)。」
江島「だいたい高尾山なんですけど。本当は去年ずっと家にいたじゃないですか。それでもう外に出たい欲求がぐーっと上がってきた時に、『あ!富士山に登りたい!』って思ったんです。」
草刈「急にだね、ずいぶん(笑)。」
江島「ずーっと家にいた反動で。」
草刈「日本一のところに行きたい!って(笑)。」
江島「で、行こうとしていたんだけど、(コロナの影響で)開山しなかったんですよ、去年は。」
草刈「そうだね、休んでたね。」
江島「だから行けないってなって。しょうがないから近くの高尾山っていう、600mくらいの、東京都内にある山に登りに行ったんですよ。去年、1回。そしたら、東京なんだけど結構大自然なんだよね。」
岩寺「そうだね。」
江島「それを感じた時に、『あ……これが足りてなかったわ』って思って。」
草刈「自然が?」
江島「そう。僕ら、地元北海道じゃないですか。当たり前のように接していたんですよきっと。で、東京に来て当たり前のように触れられなくなったというか。」
草刈「ツアーとかに行くと、ちょこちょこっと自然に触れたりはあったけど。東京の中にいるとないよね。」
江島「レコーディングの最中とかは全然ないもんね。」
岩寺「本当だよね。」
江島「それが足りていないっていうことに気づいて、これはいいぞとなりまして……モッチを誘ったんですよ。」
岩寺「第二回目の登山に誘われた形になるのかな。」
江島「それも、高尾山なんですけど(笑)。『モッチ、明日暇?』みたいな感じで。」
岩寺「うん、そのくらいだった(笑)。」
江島「そのくらいの勢いで誘って、『大丈夫、行ける』って言うから。朝7〜8時くらいに出発して登って、1時間半くらいで登れるんだけど、山頂でお蕎麦をいただきまして。」
岩寺「はいはい、とろろ蕎麦をね。」
江島「で、下山して、下山した先に銭湯があるんですよ。降りてすぐのところに。」
草刈「またサウナの話かな?(笑)」
全員「(笑)」
岩寺「なんなら、その銭湯の駐車場に車を停めて登り始めるっていう。」
草刈「ゴールを決めてだ(笑)。」
江島「そう(笑)。降りて直、銭湯!」
岡崎「いいねー。」
草刈「最高だねー。繋がってるわけだ、サウナの趣味から(笑)。」
江島「それが最高だったんですよ。」
岩寺「最高だったねー。登ってる最中は、『あっちーなー』とか『疲れた』とかそのくらいしか考えないじゃん。で、降りてきてサウナに入って『あっちーなー』と『冷たいなー』でしょ?で、気持ちいいなー……って(笑)。それが、シンプルにめちゃくちゃ感覚だけで気持ちよかったんだよね。」
草刈「あー、他の一切合切を忘れてね。感覚だけになる感じ。」
岩寺「感覚オンリーの世界。それが、サウナの延長線上に山もある気がして。」
岡崎「ふふふ(笑)。」
草刈「おー(笑)。夢が膨らむねー(笑)。」
江島「朝早起きしてるから人も少なくて、それも良くて。往復2時間ちょっとくらいだから、昼くらいにはもう帰るんですよ。家についてもまだ2時とか3時とかなんだよね。まだ1日が全然終わってないのさ、登山をしたのに。」
草刈「うん、終わってないね。ふふふ(笑)。」
江島「だからすごい1日が長く感じて、それもよかったんです。」
岩寺「なんて充実した1日なんだろうって気持ちにになるよね。」
江島「体もスッキリしてるし。」
岩寺「それはサウナででしょ?(笑)」
江島「そうそう(笑)。もう、夜ぐっすりですよ。」
草刈「心も体も……あー、いいですねー。」
江島「ぜひ皆さんも、この時期なのでちょっと遠出は難しいと思いますけど。」
岩寺「近くに山がある方はね。」
江島「ハイキングとかでもいいかもね。マスクをしながら。おすすめです。」
岩寺「おすすめですね。」
草刈「そんな夏でしたか。」
江島「そんな夏でした。」
今回の授業も終了の時間になりました。
江島「女性陣2人は久しぶりでしたが、どうでした?」
草刈「この形態も初めてだったからね。今、それぞれの自宅からリモートで授業をしてるんですけど。でも、長い間こういうリモートで制作をしていたから、そんなに違和感はないね。」
岩寺「そうね。」
草刈「もう、だいぶ慣れたよね。」
江島「慣れた、慣れた。1回環境を整えたじゃん、4人で。リモートでセッションできないかっていう試みもやっていたから。」
岡崎「あー、そうかそうか。」
江島「意外にできたよね。僕、ドラムは叩けないけど。ギターとベースとキーボードでセッションとかしていたじゃん。」
草刈「やってみたねー。」
江島「リモートってすごいね。何でもできるんだね。」
岩寺「そうだねー。もう家から出なくていい世界になっていくかもしれない。」
江島「いや、それ本当に家から出なくなってる人が1人いますから!困るんですよー。」
岩寺「そうだね(笑)。」
草刈「そうか(笑)。」
江島「できれば出てきてほしいんですよねー。来週あたりには……いや、僕ら的には明日来てほしいんです。スタジオに。」
草刈「そうだね(笑)。」
江島「でも、来週の授業はきっと一郎先生がちゃんと言葉の潮干狩りでしたっけ?言葉もメロディーもそうですけど(笑)。全部ひっくるめて背中に背負って帰ってきてくれると思います……よね(笑)。」
岩寺「そりゃ、もうね(笑)。大粒のあさりを抱えて帰ってくるはずですよ。」
草刈「期待しています(笑)。」
岡崎「期待しています(笑)。」
江島「皆さんも期待して待っていてください。」
江島「ということで、今回の授業はここまで。音で学ぶ、音を学ぶ、音に学ぶ "音学"の授業、サカナクションの江島啓一と、」
岩寺「岩寺基晴と、」
草刈「草刈愛美と、」
岡崎「岡崎英美でした。」
聴取期限 2021年9月10日(金)PM 10:00 まで