『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』 LIVE Blu-ray & DVD発売!(副担任's)

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2021年3月19日(金)PM 10:00まで




音楽の授業、サカナLOCKS!今回はこのクラスの副担任である江島啓一先生と、岩寺基晴先生が登場。いよいよリリースになる映像作品、LIVE Blu-ray & DVD『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』の見所について、授業していきます。一郎先生はお休みです。


江島「はい、授業を始めますから席についてください。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。」

岩寺「Instagramを開いている人は、 サカナLOCKS!のインスタアカウント(@sakanalocks_official)をフォローしなさい。授業が始まりますよ。」

江島「こんばんは、サカナクションの江島啓一です。

岩寺「サカナクションの岩寺基晴です。

江島「今夜のサカナLOCKS!は、僕たち副担任'sがお届けしています。久しぶりですね。」

岩寺「久しぶりですね。」

江島「一郎先生が春のつくし狩りに出かけていると。」

岩寺「お、狩りのシーズンが来ましたか。」

江島「恒例ですね。季節は秋冬わからないんですけど……今回は春。つくしがないと春を迎えられないから是非欲しいと。」

岩寺「食べるんですかね、つくし。」

江島「天ぷらとか?美味しいんじゃないですかね……そんなんで授業を休んで、こっちとしては困ったもんですけど。」

岩寺「本当ですよねー。」

江島「今回は、リモートで授業をお届けしているんですけど、僕らは僕らでレコーディングしているんですよ。まあ、いつものパターンなんですけどね。副担任’sがレコーディングスタジオでレコーディングしているということは、一郎先生は何かしらの狩りに出かけるという……このパターンなんですよね。」

岩寺「そうですね、毎回。」

江島「今回は一郎先生の家でデモ制作をしたりしていたんですけどね。ドラムセットも、エレキドラムですけど、エレドラを一郎先生の家に持ち込んだり。」

岩寺「ギター、ベースを持っていったり、スピーカーをちゃんと準備して制作していますよ。」

江島「いろいろやっております。」

江島「さて、今夜のサカナLOCKS!は、3月17日に発売になるLIVE Blu-ray & DVD『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』を、僕ら2人、副担任目線でお話ししていきたいと思っています。去年8月15日と16日の2日間に渡って配信された、サカナクション初となる無観客オンラインライブ『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』。2日間やったんですけど、約6万人もの方々が観てくださったと。」

岩寺「6万人……これはすごい数字ですね。」

江島「なんかね、予算がすごいかかって……」

岩寺「あ、ノルマみたいなのがあったんだよね。」

江島「そうそう。3万人とか4万人とかくらい観てもらわないと赤字なんじゃないかっていうので、スタッフがソワソワしていたんですよ。」

岩寺「(笑)」

江島「『チケットが今1万枚売れてる!!』『2万枚売れてる!!』って、リハーサルやっている最中に逐一、報告があって(笑)。」

岩寺「速報がね(笑)。」

江島「『3万人行きました!!!ようやく元とれるよ!』」

岩寺「『やったー!!』みたいな(笑)。その上で6万人っていうのはすごい数字ですね。ありがたい。」

江島「ありがたいですよね。当初の予定よりも多くの方々に観ていただけたということで。そもそもですね、2020年の1月から全国ツアーをやっていたじゃないですか。『SAKANAQUARIUM 光』っていうツアーをやっていたんですけど、それがコロナの影響で1月〜2月で中止になってしまったんです。仙台公演までやって、それ以降は全部中止と。本当は夏くらいまでやる予定だったんですけど、それが全部中止になってしまって、そこからどうしようどうしようってなりまして。来れなかった人もいるじゃないですか。3月以降のライブに来れなかった方……半分以上ですか?全体でね。その方々にもどうにか届けたいというのがありまして、オンラインライブをしようと。」

岩寺「そうだね。世間的にオンラインライブみたいなのが始まり出したのも4月5月くらいなのかな。」

江島「ちょくちょくみんなやり始めていたよね。僕らもやった方がいいんじゃないかって。ちょうどツアーもやっていたことですし。延期、延期……ってずっとやっていたんだけどさ、結局目処が立たないというか、いつ再開できるかも分からないし、場所とかスケジュールの問題とかもいろいろ出てきてしまって。」

岩寺「キャンセル料とかもかかるからね。」

江島「それで結局中止になっちゃったからさ、楽しみにしてくれていた方々に向けても、やった方がいいってなったよね。」

岩寺「そうだね。」

江島「そのオンラインライブをやるにあたって何か言ってたじゃん。「普通の感じじゃなくしたい。」って、(山口)一郎からかな。」

岩寺「最初はそうだったと思う。やるからには普通のオンラインライブ……いわゆるステージングを普通のライブと同じようにやって、ただお客さんが入っていないっていうだけのものが一般的だったじゃないですか。それだと面白さがね……それはそれで家でそのライブを味わえるっていう楽しさもあるんだろうけど、せっかくやるからには、そこでしか出来ないことをやりたいっていうのはちょっと考えたいよね。」

江島「僕ら的にはちょっとひねりが欲しいみたいなのがあったんだよね。それで、一郎と田中祐介監督と。僕らのミュージックビデオの監督もやってくれている田中裕介監督が、配信だからこそ、普段のライブでは出来ないような映像を……例えて言うと、普通のライブで言うと、客席から観た映像ってないんですよね。お客さんの邪魔になっちゃいけないから、お客さんの視線に入るようなカメラってあんまりないんですけど、今回無観客だったから、どちらかというと、音楽番組のカメラのカット割、カメラワークっていうのかな。」

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Photo by 横山マサト


岩寺「より作品として映画を撮るかのように、カット割を狙っていけるっていうのはオンラインライブの強みだよね。」

江島「それを田中裕介監督にガッチガチに考えてもらって。今回はそういうコンセプトで、"ライブミュージックビデオ"にしたいと。そのコンセプトを聞いてどうでした?」

岩寺「うーん……最初はやっぱり想像するまでに時間がかかったよね。なんぞやっていうのがあったけど。でも、お任せしている田中監督は、ずっと俺らと密にやっていただいていて、任しておけば面白いものが絶対にできるっていう確信があったし、どんどんそれが固まって、絵コンテみたいなものができてくると、これは確かにここでしかできないものだなっていうワクワク感をどんどん感じるようになってきたよね。」

江島「今回、倉庫でやったんですけど、僕らのライブのセットを作ってくれている会社の倉庫で。その倉庫にどんなステージを組むかっていう、田中監督の絵コンテというか、設計図が送られてきた時に、横にスナックがあったんだよね(笑)。」

岩寺「あった(笑)。」

江島「ステージの横に"スナック"って書いてあって、これは面白いことが起きるぞ……っていう(笑)。それは、僕としては楽しみだったよね。」

岩寺「そういうセット的なのが増設されるのって、普通のライブじゃ絶対にありえないことじゃん。そのオンラインライブをやるにあたって、いつものツアーでやっているチームサカナクションのスタッフさん達は、ライブにおいては絶大な信頼があるわけじゃん。その場にミュージックビデオとかでお世話になっている道具さんや美術さん、カメラさんとかが入ってきた時にどういう化学反応が起きるかなっていうのはワクワクしたし、ライブにがっちり作り込まれた美術があるっていうのは。」

江島「今までなかったよね。いろいろなセットをステージに持ち込んでやっているバンドはいらっしゃるけど、僕らはあんまりやったことがないから。」

岩寺「そうだね。がっちりセットっていうよりは、シンプルに光で見せるっていうのが多かったのかな。」

江島「煙とかね。多かった、確かに。」

岩寺「今回は、そのスナックの中を俺らは探検したじゃないですか。あれのこだわり方は半端じゃなかったよね。」

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Photo by 横山マサト


江島「あー、したした。配信の時は全然映ってないじゃん。」

岩寺「うん(笑)。2〜3分の映像だった。」

江島「2〜3分あったかなってくらいの中にも、すごいこだわりが散りばめられていて。あれはもったいないなって思っちゃった。」

岩寺「ね。小道具とかもやっぱりスナックだからいっぱい置いてあるんだけど、全部にちゃんと理由と意味があるんだよね。」

江島「歴史があったよね。」

岩寺「このスナックは経営何年目で……って、全部ストーリーがあるっていうのは、ちょっとびっくりしたよねー。」

江島「お客さん役として、ビクターの上から何番目でしたっけ……70番目くらいに偉い山上さんも出演されていると。そこらへんも見所なんじゃないかと。」

岩寺「そうですね(笑)。」

江島「そんな楽しみがいろいろありつつ、実際にライブをやるってなったのは、半年ライブをやっていなかった頃だったわけですけど、最初はどんな感じだった?」

岩寺「リハーサルの最初の時って、まだツアーが延期の末できるかもしれないっていう可能性が残っていたんだよ。」

江島「あ、そうだったっけ。」

岩寺「確か。だから、演出面でも、ツアーでやっていたものを見せていいのか、見せないで隠しておいて、ネタバレ禁止みたいなところを考慮した方がいいのかっていうところがあったじゃん。」

江島「あー、これからライブにくる人たちに見せちゃっていいのかってね。そういうのあったね。」

岩寺「そういう状況だったから、まだ気は抜けていなかったというか、諦めてなかったというか。ツアーのテンションをできるだけ保っていようとしている状態でリハーサルに入れたから。みんなに顔を合わせるのも久々だったし、割とすんなり、大丈夫じゃない?っていうところには持っていけたよね。」

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Photo by 横山マサト


江島「確かに。何かやってたの?自粛中。ずっと家から出ない期間が2〜3ヶ月あったでしょ。その間、自主トレとかやってた?」

岩寺「あー……『あつまれ どうぶつの森』やってた(笑)。」

江島「ちょ、待って(笑)。え?どうぶつの森って、フィジカル的に何かいい面があるの?」

岩寺「うーん、想像力かな(笑)。」

江島「あ、イマジネーションが培われるんですね?」

岩寺「そう。自分の頭の中のイメージを形にする(笑)。」

江島「いいこと聞きましたねー(笑)。」

岩寺「いいでしょ?(笑)ゲームね。」

江島「でも、ミュージシャンはプロだからいつステージに立っても出来るっしょ、って思っている方もいると思うんですよ。でもやっぱ人なんで、毎日楽器を触っている時と、1ヶ月全然楽器を触っていない時だと、やっぱりちょっと変わってくるじゃない。感覚っていうかさ。」

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Photo by 横山マサト


岩寺「ね。シナプスが途切れてしまって。」

江島「そう。それを繋ぎ合わせているリハーサルの時に結構、初心に返った気持ちになったの。」

岩寺「おー。」

江島「毎年全国ツアーを必ずやっていたわけじゃん。だから繋がりっぱなしだったわけだけど、1回途切れたせいで、楽器に触る楽しさみたいなのが……新鮮だったよね。大きな音とかさ。」

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岩寺「分かる。最初は楽しかったよね。人と一緒に演奏するってこんなに楽しいんだ……って(笑)。」

江島「そうそう(笑)。人との繋がりも少なかったからね。」

岩寺「リアレンジアルバムの制作とかはしていたけど、それもメインはリモートだったし、5人で音を合わせるっていうのは相当久しぶりだったから。」

江島「ね。そんな新鮮な気持ちを味わえたっていうので、悪いことばっかりじゃないなっていう気持ちになったよね。それで前向きになれたかなって。」

岩寺「そうですね。」

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江島「話を配信の方に戻しますと、いろいろなこだわりが詰まっていると思います。何かひとつ挙げるとしたらここっていうのはある?スナックはひとつあったとして。」

岩寺「注目して欲しいポイント? 普通のライブでは絶対にできないことっていうのがあったわけじゃない。スナック然り、大移動も。」

江島「ありましたね、中盤に。」

岩寺「「ボイル」の時か。最初は、三方を白い壁で囲まれて、真っ白い部屋の中で演奏しているようなイメージでやっていたんですけど、それはツアーを踏襲していたじゃん。」

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江島「そうそう。元々1月からのツアーでもそういう演出があったんだよね。」

岩寺「で、ツアーの場合はシネマサイズみたいに、16:9で横長の見え方のセットを組んで、然るべき場所でぶわーっとそれが開けるっていう。それを映像でどう見せるかっていう時にやったのが、ステージ20メートル大移動。」

江島「観ていない方はイメージしづらいと思うんですけど、観音開きになってステージが大移動するっていう……」

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岩寺「背中に背負っている壁がパカーっと観音開きして、そこから我々は20メートルくらい後ろに下がるんですよ(笑)。」

江島「そうそう(笑)。今まで、ちょっとの距離を前に出るっていうのはやったことがあるんですよ。でも、後ろに20メートル移動するのは初めてでしたね。」

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岩寺「うん。あれによって、後ろに控えている照明が後半からしっかり映像でも効くようになってくるっていう。そのメリハリもすごく面白いよね。」

江島「なるほどね。そこは確かに観ていただきたいポイントですね。」

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江島「じゃあ、今回はその無観客オンラインライブ『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』から1曲聴いてもらおうかなと思うんですけど、さっき「ボイル」の話が出たので、「ボイル」を。」


♪ ボイル / サカナクション (『SAKANAQUARIUM 光 ONLINE』)


サカナクション / LIVE Blu-ray/DVD「SAKANAQUARIUM 光 ONLINE」完全生産限定盤 -Digest Movie-




今回の授業も終了の時間になりました。

江島「久しぶりでしたけど、どうでした?」

岩寺「オンラインライブの感想を定期的に話し合うっていうのはいいね。」

江島「確かに。僕らとしては結構時間が経っちゃったもんね。」

岩寺「またオンラインライブも次回があるかもしれないし。可能性は全然ゼロじゃないので、こうやっていろいろ思い出しつつ、次に繋げていけるようなイメージができていればいいですよね。」

江島「そうですよね。そう思います。」


江島「そして、副担任'sからお知らせがあります。僕ら2人と、サカナクションの草刈先生、岡崎先生の4人で、舞台の音楽をやってきました。『マシーン日記』という、松尾スズキさん原作で、大根仁さんが演出をしている舞台の音楽全部を今回初めてやらせてもらって。東京公演はもう終わってしまったんですけど、ロームシアター京都のメインホールでの公演が、明日13日から4公演分残っていると。」

岩寺「当日券もあるようなので、気になった方は『マシーン日記』のウェブサイトを見てください。」

※舞台『マシーン日記』ロームシアター京都公演の情報は [→コチラ]

岩寺「来週は、一郎先生がつくしを持って帰ってくる予定です。」

江島「持って帰ってこなかったら結構大変なことになっているんですよ。方々大人たちの予定としてはね。」

岩寺「まあ、いつものことじゃないですか(笑)。」

江島「そうなんだけど(笑)。だから、来週は授業の方にも一郎先生は来てくれるんじゃないかなと思います。」


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