聴取期限 2021年1月22日(金)PM 10:00 まで
山口「あの……今、みんなお財布って使ってないんですよね、きっと。僕らみたいに長財布とか……」
職員(カヲル先生)「あー、どうだろうね?生徒のみんなが?」
山口「はい。電子マネーが進んで、スマホを持っていれば決済できるから。大人はみんなそうだと思うんですけど、10代のみんなもそうなんですかね?」
職員「どうだろう?お小遣いをチャージでもらっている可能性ありますよ。」
山口「あー、そういうことか。じゃあ、お年玉も電子マネーの可能性あるってことですか?」
職員「今年は帰省ができないじゃないですか。LINE Payで払ってくれとかありますよ。」
山口「電子マネーお年玉ってことですよね?」
職員「全然あると思う。特に今年は。」
山口「あー、なるほど。でも、財布を持たない人が増えてきている中で、明日1月16日って、1年の中で財布を持つのに縁起がいい日らしいんですよ。財布を交換するのに適した日っていうのがあるんです。大安とか、そういうので。1月16日は1年の中でも結構財布を交換するのに適した日らしいですよ。」
職員「へー!」
山口「でも、財布を持たなくなってきているってことは、スマホが財布ってことじゃないですか。ってことは、スマホを交換するのにいい日なのかなって(笑)。」
職員「極論(笑)。」
山口「スマホを替えるのに縁起がいい日。機種変更をするのに縁起がいい日っていうのを交えてやると、もうちょっとビジネスチャンスがあったりするのかなって思ったりしましたけどね。」
職員「なるほどね。」
山口「僕ら、財布は後ろポケットに入れていたけど、今は入れないですよね。」
職員「そうなの?」
山口「僕、中学の時とか流行りましたよ。財布にチェーン付けて、それを学ランから出す……みたいな。」
職員「チェーンは、めちゃ流行ってましたよ。」
山口「長財布を後ろポケットにさして、腰パンでだらーんって。今の子たちってお財布後ろに入れないんじゃないですか?」
職員「えー?入れるでしょ。」
山口「いや、昔ほどおしりから財布出してる人いなくないですか?長財布が減ったのかな?」
職員「財布を入れる場所変わるかな……?これ、[サカナLOCKS! 掲示板]で教えてほしくないですか?」
山口「確かに。みんなどんな財布を使っているか、財布を持っているか、初めて買った財布はいつかとか、どういう経緯で手に入れたかとか……お財布事情を掲示板に書き込んでくれたら嬉しいですね。高校生男子に聞きたいな。財布を後ろポケットに入れてちょっとはみ出して見せたりしているのかな?僕らは財布を見せる美学があったじゃないですか。学校にまず財布を持っていくのかな?学食とかってお金で払っているのかな?電子マネー決済できるんですかね?」
職員「あー、分かんない。もしかしたらあるかもしれないけど……」
山口「学生の皆さん、お財布事情教えてください。」
ということで、生徒の皆さんのお財布事情について[サカナLOCKS!掲示板]に書き込みお待ちしています!
今回の授業も一郎先生の自宅からのリモート授業です。前回に引き続き、宿題『2021年にブレイクしそうなミュージシャン』に提出されたものを紹介していきます。素晴らしい回答を送ってくれた生徒1名には、一郎先生の私物メガネをプレゼントします。
「サカナLOCKS!では、いち早くOfficial髭男dism先生のブレイクを予想していましたからね。早速、生徒から届いた2021年にブレイクしそうなミュージシャンを紹介していきましょう。」
KALMAです!
KALMAは北海道出身の3人組ボーイズバンドで、彼らの曲は友情や恋愛、何気ない日々を素直で素朴な目線で描かれている若者にしか作れない明るいものが多いです!
2021年もまだこのコロナ禍は続くと思いますが、彼らの歌やライブは人々の心を明るく照らし、若い頃を思い出して楽しい気持ちにさせてくれると思います!!
私が彼らの曲の中で一番好きなのは「素晴らしい毎日」という曲です。
一郎先生にもたくさんの生徒の皆さんにもぜひ聴いて欲しいです!!
女性/17歳/北海道
「非常にボーカルは素晴らしいですね。メロディのセンスはすごくあるなって思います。うん、メロディいいね。歌詞の世界観も、同世代に理解される感覚。でも、ボーカルとメロディが良いっていう時点でブレイク要素がありますからね。非常に楽しみだなと思います。ありがとう、教えてくれて。」
私は女性二人と男性一人の3人組ロックバンドの
「羊文学」がブレイクすると思っています!
このバンドの曲は女性ボーカルの透き通るような声の良さが全面的に出ていて、ロック的要素もありつつもどこかレトロな要素も感じられて今流行のエモさがにじみ出ているようなものだと思います。私のイチオシの曲はこのバンドの代名詞ともいえる「1999」という世紀末のクリスマスイブを歌った曲です!まるでその年のクリスマスを経験したくなるような曲になっています。
女性/14歳/広島県
「羊文学、先生も知ってる。エモいっていうかね……センチメンタルな。僕らから言うと、1990年代、2000年代のUKロック的要素もありつつ、ボーカルの世界観がマッチしていますね。多分こういう世界観に惹かれているのかな?ボーカルの声がすごく昭和感があって、曲の構成とかも懐かしい感じがありますね。それが今の時代だと逆に新しく感じるっていう……シティポップとかが評価されるのと同じ観点でそういう要素があるのかな。この世界観っていうのが評価されている要素としてありますね。非常に楽しみなミュージシャンだと思います。でも、結構もうきているんじゃないかな?届くところには届いている感じがしますね。」
私が2021年にブレイクしそうだなと思うミュージシャンは 粉ミルク です。粉ミルクさんはYouTubeで活動するback number、RADWIMPSなどの楽曲をカバーしている歌い手さんです。チャンネル登録者数は120万人でとても人気ですが顔も年齢も公開しておらずミステリアスな存在です。今月25日公開の映画の挿入歌「メザメ」をリリースしました。優しい歌声で背中を押してくれるような曲です。ファンにとっては待望のオリジナル曲です。挿入歌を担当したことでサブスクなどでも配信されYouTubeを見ない人にも粉ミルクさんの歌声を聴く機会が増えると思うのでブレイクすると思います!聴いたことがなかったらぜひ聴いてみてください!!
女性/19歳/埼玉県
「YouTubeで活躍している歌い手さんなんですね。登録者数は120万人。back numberやRADWIMPSのカバー曲で注目も集めたと。顔や年齢は未公開。back numberやRADWIMPSのカバーをしているっていうことは、影響を受けているのはそういうところなのかなっていう感じがしますね。」
「すごく大袈裟なサウンドメイキングだね。まあ、映画の世界観に合わせて楽曲のアレンジを大袈裟にしているっていうのはあるかもしれないですね。曲に対しての感情の置き所がはっきりしているので、聴きやすいというか……こういう時にこういう曲を聴きたい、この曲を聴くと前向きになる、自分にエネルギーがもらえるっていう……そういうところに惹かれるのかな?ライブを前提としていないっていう感じが曲にありますよね。でも、僕それは最初米津(玄師)くんにも感じていたんですよね。ライブとかしているんですかね?歌い方がライブをしたことがない歌い方って感じがしますね。レコーディングしかしたことがない歌い方って感じかな。それが、距離が近く感じるというか、身近に感じるのかなって思う。身近に感じる要素と、トラックメイキングの大袈裟さがすごく新しく感じて(聴いている人が)惹かれているような気もしますね。教えてくれてありがとう。」
2021年、私がブレイクすると思うアーティストは『あるくとーーふ』です。
前回の未確認フェスティバルで、『悪役のはなし』という曲で、ファイナリストになりました。
ボーカル、利佳子さんのハイトーンで跳ぶように軽やかな声と、キーボードのamicoさんの弾けるような鋭い音色を軸に、ギターの貴仁さん、バスのKoji Nakamuraさん、ドラムの伊藤ヒナノさんの色が加わった、独特の世界観を持つバンドです。
キャッチフレーズは「攻撃的ポップバンド」。
MVなどから伝わってくるメンバーの仲の良さがより一層音楽の良さを引き立たせています!
どの曲も良くて選び難いですが、
私のおすすめはHAPPY END?という曲です。
最新の、タワーレコード限定で全国販売されたHAPPY END!という3rdEPの中の曲です。
ずーんと体に響くベースの音が心地よい曲です。それぞれの楽器の音が一つ一つ立っていて、それでいて聴いていて心地よい曲。
刺さってくる歌詞にも注目してほしいです!
最近は数々のサイトやブログでも、オススメしたいアーティストや次くるアーティストとして紹介されています!
今とても、勢いのあるバンドだと思います!
女性/15歳/兵庫県
「今、資料のアー写(アーティスト写真)見てますけど、アー写いいですね。80年代、90年代の匂いがしますね。長野県出身の男女5人組バンドということで。未確認フェスティバルのファイナリストっていうことは、身内って考えていいんですよね?それでは、聴いてみましょうか。楽しみだな。」
「うん、よくできていますね。すごい力が入っていますね。楽曲を作り上げようというエネルギーみたいなものはものすごく感じますね。このミュージシャンからルーツをいろいろ感じるんですけど、その感じるルーツにいい意味でなりきれていないことがオリジナリティになっているので、ブレイクしそうな要素は備わってるなって感じがしますね。聴かせどころがどこか分からないほど曲の展開が強いっていうのは、非常に魅力的ではありますね。もうちょっと力、抜けばいいのになって感じはするけどね(笑)。全部の部分に曲の聴かせどころがあるから、今のバンドって感じがしますね。」
「みんな、BONNIE PINKさんって知っているかな?女性ボーカルの。BONNIE PINKさんの歌声って、すごく素朴なんですけど、それで歌い上げるんですよね。そのギャップみたいなものが個性だったんですけど、そういう要素がボーカルの方に出てくると、もっとこの曲の良さが出てくるなって感じがしましたね。ヒットの要素としては、ボーカルっていうものも大きくあるので、そこがちょっと出てくるとより広がっていくかなっていうか……僕も、ブレイクしそうって大きな声で言える感じがありましたけどね。教えてくれてありがとうございます。」
2021年ブレイクしそうなミュージシャンはズバリ、Broken kangaroo です!
理由は10月の終わりくらいから「水平線」という曲がスポーティファイのバイラルチャートで1ヶ月くらい1位をキープしていて、現在もまだ上位5位辺りをうろついているからです。彼以外のアーティストは有名な人達ばかりなんですが、Broken kangaroo は全く無名のアーティストで、17歳の男子高校生が全部の楽器を弾いて、宅録して配信も事務所とかにも全く所属せず全部一人でやっているそうです。なので本人もどうしてバイラルチャートに自分がいるのか理由は全く分かりません!と言ってました。
他の曲もかっこいいし、最近はボチボチ事務所などからも声がかかるようになったと言ってたので、コレは来年は絶対来るぞー!と思っています。
女性/21歳/東京都
「17歳で自分一人でやっていると。現代型のミュージシャンですね。マネージメントやレーベルにも所属せずにやっていると。聴いたことあるかもな、僕。」
「おー。初期のBUMP OF CHICKENの匂いがしますね。サウンド的には、US感があって。話はずれるかもしれないんですけど、90年代後半とかの楽器オタク……ギターオタクとか、そういうマニアックな子たちって、ある種僕らみたいなミュージシャンを生み出していったと思うんですけど、多分現代の楽器オタクってギターとかベースとかそういうことじゃなくて、DTMなんでしょうね。全部の楽器ができて当たり前っていうか……速弾きがうまいとか、そういうことじゃないっていうか。ボーカル処理とかも普通はやらないことを、自分でやっているからやっているっていうところにアイデンティティを感じますね。非常に才能豊かなミュージシャンだと思います。教えてくれてありがとうございます。」
「僕、ちょっと最近感じるんですけど、作り込まれたものにリアクションしなくなってきているというか……完成されているものに対して魅力を感じなくなってきたなって気がしていて。感性の種類はもちろんいろいろあると思うんですけど、ある種未熟な部分が魅力になっているミュージシャンが評価される時代がきているのかなって。いい意味で。今回皆さんが紹介してくれた曲もそれぞれそういう要素があるのかなって気がしますね。インディーズミュージシャンが流行った時代ってあったんですよ。僕らの時代でいうと、メロコアとかパンクとか。その時の匂いっていうのが最近また出てきているのかなって思います。宅レコで、自分で全て世界観を構築するっていうジャンル感。ミュージシャンの第3フェーズに突入しているっていう感じがありますね。ひょっとしたら、大手レーベルに所属してCDをリリースするっていうことに対して魅力があんまりなくなってくるのかなって感じがありますね。ただ、どこが大ブレイクかっていう基準も変わってきているので、一概にブレイクしそう、ブレイクしなさそうとは言えないんだけど、お茶の間で流れるものになるっていうことをブレイクというならば、まだちょっと距離があるような気がしますね。今年っていうことではない気がしますね、それは。」
「皆さん、たくさんのメッセージ本当にありがとうございました。みんなコメントも秀逸で、非常に興味深かったです。やっぱり、自分の生活に寄り添ってくれる音楽っていうのが、よりブレイクに結びつく時代になるのかなっていうことと、自分でレコーディングして自分でひとつの世界観を構成するっていうところ……ソロミュージシャンが出てくるっていうのは、このコロナ禍もあるけど、非常に出てきやすいのかなって気がしますよね。なので、そういった部分を的確にコメントしてくれて、楽曲を紹介してくれた……(先週の授業で東郷清丸さんを紹介してくれた) ラジオネーム:にゃんこ2缶に私の私物メガネをプレゼントしたいと思います!おめでとうございます。このメガネを是非使ってください。」
にゃんこ2缶、おめでとうー!!
そろそろ今回の授業も終了の時間になりました。
「明日から、大学入試共通テストですよね。コロナ禍で苦しい状況だと思いますが、自分の実力をこういう時だからこそ発揮してもらいたいと思いますし、条件はみんな一緒なのかどうか分からないけど、自分の精一杯をぶつけるっていうところが受験の大事な部分だと思いますので、しっかり自分と向き合って戦ってほしいと思います。」
聴取期限 2021年1月22日(金)PM 22:00 まで