ゲスト:藤原ヒロシ先生。新曲「TERRITORY」初解禁!


SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2020年6月26日(金)PM 11:27 まで



山口「今日は久々にTOKYO FMに来ましたけど。先週のサカナクションカルトクイズの放送を聴きましたけど、あんな感じ(10人の生徒が同時に参加するクイズ大会)もできるじゃないですか。オンライン会議アプリ授業になって、SCHOOL OF LOCK!内では一番上手にやっていたと思うので……音の違いを比べる授業とか。オンライン会議アプリを使うからこそできる授業はやっていきたいなと思います。なので……お願いします!」

職員「手段が1つ増えたっていう風に思えるよね。先週の授業とかは。」

山口「プラスになりましたよね。」

職員「今回、いろんなことがプラスになっていると思う。放送のあり方みたいなのはね。」

山口「……知ってました?今日はアルバム『834.194』が発売されて1年なんですよ。」

職員(カヲル先生)「1周年?」

山口「6(ロック).19(いっくん)の日なんで!」

職員「おー!」

山口「記念すべき発売から1年でここに帰ってこれた(笑)。もう1年経つんですよ。」

職員「本当だ。」

山口「昔、調べたら、1年にアルバム2枚出している年とかあったんですよ。何やってたんだろ、昔……と思って(笑)。」

職員「昔の方が?(笑)」

山口「曲のストックがあったんですよね。」


山口「はい、授業を始めますから席に着いてください。漫画を読んでいる生徒は漫画をしまいなさい。Twitterを開いている生徒はTwitterを一度閉じなさい。Instagramを開いている人はInstagramをそのままにして、サカナLOCKS!のインスタアカウントをフォローしてください。授業が始まりますよ。スタジオに帰ってきたからね!写真も今日からくるぞ……今までは過去のものを使いまわしてますよー……みたいな形になっていたけど、また始まっちゃうよ!だから、Instagramは要チェックだよ。」


「それでは、黒板を書きます。」


SCHOOL OF LOCK!


山口「今回は、僕の先生的な存在……師匠ですね。この方とお届けしたいと思います。ミュージシャンの藤原ヒロシさんです。」


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藤原「こんばんは。よろしくお願いします。」

山口「よろしくお願いします。藤原さんこのサカナLOCKS!出るのって……」

藤原「2回目じゃない?」

山口「2回目です。前回いつか覚えてます?」

藤原「前回何やりましたっけ?何の授業をやりましたっけ?……あ!あれだ。悩み相談みたいなやつ。」

山口「そうです、そうです!」

藤原「冷たい感じだったやつ(笑)」

山口「そうそう(笑)。あまりにも10代に向けてはドライすぎる指摘だったっていうのを後で僕が藤原さんに「ちょっとそれは……」って話をさせてもらったのが、2017年11月ですよ。(2017年11月16日の授業 & 2017年11月23日の授業) 3年前くらい?2年半かな?」

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藤原「もうそんなに経つの?早い。」

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山口「まだこの時はアルバムもうすぐ出しますよって嘘をついてたんですよ(笑)。」

藤原「でも、出したんだよね。あの時すでに3年空いていたってことだよね。」

山口「そうです。そして、あの時だけではなく、その後もその前も…今も番組収録が入っていますけど、『FUJI-YAMA』っていう番組を一緒にやったりとか、アコースティックライブを一緒にやったりとか、お会いする機会は非常に多いんですけど。」

藤原「僕も気を使いながら付き合わせてもらっています。」

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山口「ふふふ(笑) そんなことないっすよね?」

藤原「いやー、山口社長の機嫌をとりながらやらせてもらってます。」

山口「そんな!そんなことないっす(笑)。ただ、このコロナとかでいろいろあったじゃないですか。なので、会うっていうのも気を遣ったりしましたよね。藤原さんも普段だったらどこかにお誘いしようと思っても、ミラノにいるなってインスタで見たりとか、海外にいるっていうことが頻繁にありましたけど。」

藤原「そうだね。今はずっと東京にいるから、逆に誘ってもらっても良かったんだけど、まあ、外に出られなかったからね。」

山口「心配な時期はありましたよね。今はだいぶ気持ち的にも外出モードになってきましたけど……2月が終わって、3月中旬くらいが一番ピリピリしていましたよね。」

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藤原「あの頃毎晩インスタライブやってたでしょ?今もやってる?」

山口「やってました。今も週1〜2回やっていますね。」

藤原「その頃は、たまにインスタをパッとみて、山口くんのインスタライブのボタンが光っていたら押しちゃったら巻き添え喰うなって思って絶対に押さないようにしてた。」

山口「ぎゃはは!(笑) 巻き込まれるぞと?(笑) 嫌なんですか、インスタグラムとか出るの?」

藤原「嫌じゃないけど(笑)。急に呼ばれても困ることあるじゃん。一瞬覗いてすぐ切ったりとかしてね。見つからないように。」

山口「ははは(笑) すみません、本当に(笑)。」

藤原「(笑)」


山口「でも、こんなに日本にいることって久しくなかったんじゃないですか?」

藤原「そうだね。これからもしばらく海外はいけないから、ずっと日本で、尚且つ、都内。県外ももうすぐ出られるようになるから、出歩けるということなので、また是非一緒に深夜のスーパーにでもね。」

山口「はい(笑)。あの時は、非常事態宣言が明けた次の日に藤原さんと車に乗って都内の24時間スーパーに買い物に行ったんですよね。」

藤原「はい。」


山口「海外に行けず、しばらく日本で活動されると思うんですけど……やっぱり、曲作ったりしてました?」

藤原「うん。ちょっとやり始めたりしてた。」

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山口「何かコロナの影響って出ていますか?気持ち的に、作るものにも。」

藤原「いやー、そこは出ていないような気がしますね。出てる?何かある?」

山口「僕は露骨に出ていますね。これを歌にしなきゃいけないって思ってます。」

藤原「コロナロックみたいなのやってんの?」

山口「コロナロックとかは全然アイデアないですけど(笑)。」

藤原「この気持ちを歌にしなきゃいけないってこと?」

山口「例えば、社会の気持ちを代弁するとかそんなおこがましい気持ちはないんですけど、みんなの生活が変わったわけじゃないですか。みんなの生活が変わって、どんな風にマインドが変化しているのかなっていうのは知りたいなと思っていて。それで、僕はInstagram Liveをやってファンの方とか、見てくれている人たちと直接対話して、取材して、それを歌にしようっていうコンセプトで今やってますけどね。」

藤原「あー……真面目だからなー、山口生徒は(笑)。」

山口「(笑)」

藤原「僕はついつい、状況を斜めから見て切り取る感じなので。」

山口「それって音楽だけじゃなくてもですか?藤原さんはデザインの仕事とかもやっていらっしゃいますけど。」

藤原「全部そうかもしれないですね。まっすぐ真面目に捉えるっていうよりは、いろんなものを斜めからピックアップして寄せ集める……っていう言い方も変だけど……その状況を歌詞にすることもあるし。」

山口「それは、客観視するっていうことなんですかね?」

藤原「うん。」

山口「あー……なるほど。」


山口「学校の生徒も、みんな卒業式や入学式に出られなかったりとか、3ヶ月間学校に行かない日が続いたりとか……」

藤原「僕ね、鳴り物入りで今年の4月からの中学高校の制服をデザインしたんですよ。品川にある青陵中学と青陵高校の制服をデザインやったんですけど、多分まだ誰も着ていない(笑)。」

山口「そっか、学校行けていないですもんね。」

藤原「うん。」

山口「でも、僕は常に日本にいて、海外にも仕事でパリに行くくらいですけど、藤原さんは世界各地いろんなところに行ったりしていたじゃないですか。その分日本のニュースだけじゃなくて、海外のニュースも普段から頻繁に見ていらっしゃるじゃないですか。今年の2020年っていうのはやばいですか?」

藤原「やばいんじゃない?経済云々とかはよく分からないけど、いろんなことが起こっているのは確かだよね。」

山口「今の暴動とかもそうですもんね。」

藤原「今日の朝のニュースでは、The Beatlesの「Penny Lane」が放送禁止になるかもって。」

山口「え!?なんで?」

藤原「ペニーレーンってストリートの名前なんだけど、そのペニーが奴隷売買をしていた人の名前からとったと。それでみたいよ。」

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山口「へー……」

藤原「コロンブスもさ……イギリスでああいうのが始まって、アメリカにも飛び火しちゃってるんだけど、コロンバスサークルとか、大きいストリートとかもあるし……どうするんだろうね?」

山口「ことの発端はコロンブスですもんね。」

藤原「うん。歴史上の人物だから、ニューヨークにも銅像があったりするわけだからね。どこでみんなが諦める……諦めるっていうのも変だけど、清算していくかだよね。」

山口「そういった事情もあって歴史が見直されたりとか、メディアリテラシーっていう言葉もあるじゃないですか。テレビで出ている情報とネットで出ている情報に結構差異があって、どっちが本当なのかとか……そういう状況になってきているけど、2020年のこの1年で、メディアリテラシーとか、オンラインリテラシーみたいなところとかも……」

藤原「ね。特に日本は、この前、炎上云々とかもあったじゃん。ああいうのとかでも変わったし……まあ、変わっていくのかはどうかは、またほとぼりが冷めたらまた元に戻っていくのかもしれないけど。」

山口「もう、常にネガティブリサーチのアンテナを張りまくりですもんね。」
藤原「どうする?魚には痛覚がないと言われているけど、「釣りなんて野蛮だ!」って言われたら。」

山口「あー……(少し考えて)……網で取る!(笑)もう、針は使いませんっていう。とにかく魚をいっぱい捕まえる方向にいきますね。でも確かに、そう考えると釣りも野蛮ですよね。」

藤原「ふふふ(笑)なんでも言われちゃうよね。」

山口「でも、海老は痛覚あるらしいですよ。」

藤原「えー?あれは筋肉なんじゃないの?」

山口「じゃなくて、海老は踊り食いとかあるじゃないですか。あれは、海老は痛覚があるから可哀想だってYouTubeで炎上している人がいたんですよ。」

藤原「あれ禁止になったんだよね、海外では。踊り食いは禁止になったけど……海老に痛覚はないでしょ。その人、海老としゃべったのかな?」

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山口「ふふふ(笑) 科学が発達したんじゃないですか?」

藤原「えー……?」

山口「そう思ったら、食べにくくなります?」

藤原「ないですね。」

山口「藤原さん、お肉食べないじゃないですか。」

藤原「お肉食べないです。」

山口「それはそういった理念とかあるんですか?」

藤原「全くないです。まあ……決めたから、だけかな。友達と、その頃。」

山口「じゃあ、その友達も今もやめているんですか?」

藤原「いや、その人たちはみんな食べだしたけど、僕だけ一応決めたんでやめているだけで。だから、人が食べていることに対してなんとも思わないし、やめた方がいいよって言ったこともないし、言うこともないです。」

山口「いつか食べたいなって気持ちはあるんですか?」

藤原「いや、特にないけど。みんなとごはん食べに行ったりすると、食べれられればいいのに……みたいなことあるじゃん。そういう時に、60歳で解禁しよっかなーとか冗談で言うと、「じゃあ60の誕生日には僕が……!」とか。そういうのはたまにあります。」

山口「ははは(笑) 「僕が最高のお肉を……!」みたいな?」

藤原「そう。生まれて一度も生ハムを食べたことがないんですよ。」

山口「人生で?」

藤原「うん。18歳か19歳かで肉をやめちゃって……生ハムって、結構、大人の食べ物じゃん。」

山口「お金持ちの感じですよね。メロンに乗っちゃうとか。」

藤原「そうそう。普通のハム……ロースハムは食べたことがあるけど、いわゆる生ハムみたいなものは多分1回も食べたことがないと思う。」

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山口「じゃあ、生ハムの味を知らないんですか?」

藤原「え?違うの?ロースハムと。しょっぱい肉でしょ?」

山口「しょっぱい肉ですけど……違いますよ。生ハムはすごい味がしますよ。」

藤原「本当?でも、鴨の生ハムとか、そういうのは食べたことある。」

山口「鴨はいいんですか?」

藤原「鴨はいいってことになってるね。」

山口「ははは(笑) だったらそんなに変わらないですね。」

藤原「そう。全然変わらないんですよ。本当に、宗教的なこともないし、健康的なこともない。ただ単に、やめているだけ。」

山口「でも、それかっこいいですね。」


藤原「そうですか?」

山口「藤原さんって、決めたこと絶対に貫くじゃないですか。言ったこととか。」

藤原「絶対でもないけど……できる限り貫きたいかな。」

山口「僕が高校生とかの時って、藤原さんDJやってたじゃないですか。僕が藤原さんと知り合った時にはもうDJをやめていらっしゃったんですよ。いつか藤原さんのDJを生で聴きたいって思っていた僕としては、またやってほしいって思うんですよ。それで、藤原さんにまたやらないですか?って聞くと、「絶対やらない」っていうじゃないですか。」

藤原「うん。絶対やらないよ(笑)。」

山口「ははは!(笑)その理由はなんでなんですか?」

藤原「やめたから。」

山口「やめた理由は?」

藤原「やめた理由は、実際ダンスミュージックみたいなものに、昔、僕がDJを始めた頃くらいの同じパッションがなかったから。」

山口「あー……じゃあ、ギターを弾いて曲を作ったり、歌ったりするっていうのは同じパッションでやってこれているってことですよね。」

藤原「うん。そうですね。」


山口「藤原さん、6月29日に配信シングルで「TERRITORY」をリリースするんですよね。」

藤原「はい。その節はお世話になりました。」

山口「今回も、我がNF Recordsより、「TERRITORY」をリリースするんですけども。これ、どんな方が参加してるんですか?」

藤原「ふふふ(笑) 基本的には、渡辺シュンスケ君っていう人にプロデュースをしてもらって、打ち込みとかも全部やってもらったんですけど、それは前回と同じで。あと、すごいディスコっぽい曲なので、ベースをハマ(・オカモト)君に弾いてもらって。あとは、まあ……しょうもないバンドの人にコーラスをお願いした感じですかね(笑)。」

山口「ぎゃはは!(笑) しょうもない名前の、しょうもないバンド名の……サカナなんちゃらの山口なんちゃらに(笑)。」

藤原「そう(笑)。」

山口「僕がコーラスで参加させていただいてます。」

藤原「いや、でも、本当にコーラスありがとうございました。無駄遣いをさせてもらいました。」

山口「とんでもない。コンセプトが "山口一郎の無駄遣い" って言ってましたよね(笑)。参加させていただいて、僕も嬉しかったですよ。「TERRITORY」って、コロナに影響しているんですか?」

藤原「いや、全然影響してないよ。たまたま、偶然。」

山口「へー。なんかこう、パーソナルスペースみたいな……そういう意味があるのかなって思っちゃいますよね、こういう時期だと。」


藤原「ね。でも、全然そんな意味はないし、もっと前に作ったから。」
山口「これは、アルバム制作とかも始まっているんですよね?」

藤原「始まっています。なんだったら、終わってます(笑)。」

山口「ははは!(笑) もうできているんですよね。今回は配信シングルで出ますけど、アルバムがまたどこかのタイミングで出るという。」

藤原「秋くらいになりそうですね。あと、前も言われたけど、PVを作った方がいいっていつも言われていて。これも今作っているんですよ。それまでにブレイクダンスだけ練習してもらって……」

山口「えぇぇー!?踊るんですか、僕?」

藤原「ふふふ(笑) 本当はまだ決めてないんだけど。でも、昔の映像で、めっちゃ好きな感じの踊りがあって。それが2人で並んで踊るっていうやつで。それを2人でやれたらいいなって。」

山口「え?藤原さんも踊るってこと?」

藤原「うん。」

山口「嘘!!それだったらやる!それだったらやりますよ!!」

藤原「ははは(笑) それ練習してさ、やってみるっていう。」

山口「僕のイメージでは、藤原さんはハイチェアに座ってギターを弾いている横で、僕が踊っているみたいな……」

藤原「いやいや、そんな1人ぼっちにさせないよ。」

山口「ははは(笑) そのミュージックビデオを実際に制作して流れる形になると思いますので、楽しみにしていただきたいと思うところで……その曲を初解禁したいと思います!」

藤原「はい。この番組用にとっていたんですよ。」

山口「ずっと言っていましたよね。サカナLOCKS!でかけたい、初解禁したいって。」

藤原「はい。ありがとうございます。」

山口「ありがとうございます。」

藤原「レーベルの社長の番組で是非……」

山口「ちなみに、僕ね、レーベルの社長ではないです(笑)。」

藤原「違うんですか?NF Recordsの社長じゃないんですか?」

山口「NF Recordsのいちミュージシャンです。」

藤原「先輩には変わりないね。」

山口「先輩です、レーベルでは(笑)。それでは、曲紹介をしていただけますか?」

藤原「はい。じゃあ、僕、藤原ヒロシで「TERRITORY」。聴いてください。」


♪ TERRITORY / 藤原ヒロシ


山口「いやー……もう、話は尽きないんですけども。今回の授業も終了の時間になりました。久々にこうやって顔を突き合わせてお話しをするとやっぱ楽しいですね。」

藤原「うん。重要だよね。」

山口「すごい重要です。ちょっとずつコロナが落ち着いてきて、外出していくようになりましたけど、気をつけながら日常を戻していきたいなと。あと、アコースティックライブとかも一緒にやりたいですよね。」

藤原「はい。」

山口「是非よろしくお願いします。」

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