山口「はい、授業を始めますから席に着いて下さい。マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒は、Twitterを閉じなさい。Instagramを開いている生徒も、Instagramを一度閉じなさい。授業が始まりますよ。」
■ 感激です…!
新しいバイナルの他に「懐かしい月は新しい月」予約しました!特にkikUUikiのLPはずっと欲しかったのですごく嬉しいです。そしてさらにカップリング&リミックスコレクションアルバムは以前からこういったCDが出てほしいと思ってたので正に夢のようです…!届くのが楽しみです!!
女/20/山形県
山口「先日発表になりましたが、サカナクションのカップリングとリミックスコレクション……つまり、今までのカップリング曲と、今まで出したリミックスを集めたアルバムが8月5日に発売されます。その名も、『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』ですね。なぜこのタイトルにしたかというと、僕の曲の中には、"月"をテーマにして書く曲が多かったので、月というのは僕にとって特別な存在なんですね。曲を月と例え、懐かしい曲は新しい曲……昔の曲を振り返ることで新しく感じるんじゃないかと。それを「月」に変えて、『懐かしい月は新しい月』とさせていただきました。装丁、ジャケットとかも面白い仕様になっていて、今後いろいろ発表があると思うんですけど。楽しみにしていて欲しいなと思っています。詳しいことはこの後話していきますが……いかがですか?」
江島「!?……はい!江島です。」
山口「ははは!(笑) なんだそのお前、垂れ目は。」
江島「いや、垂れ目は生まれつきでしょ!(笑)」
山口「いつも以上に垂れてるぞ、目が。」
江島「今?今?(笑)」
山口「どうしちゃったんだ。大丈夫か。」
江島「大丈夫、大丈夫。」
山口「このカップリング&リミックスコレクションもそうですけど、LPもね。ついに4、5、6枚目のアルバム、『kikUUiki』、『DocumentaLy』、『sakanaction』、3枚のLPも発売になるわけですけど。今日は、江島選手……何、お前。ロンドン帰りじゃないですか。」
江島「はい、ロンドン帰りですよ。ワールドワイドな活動をさせてもらってます。」
山口「じゃ、Good morning!」
江島「Good morning!」
2人「ははは(笑)」
山口「何しにお前ロンドン行ってたんだよ。」
江島「『kikUUiki』、『DocumentaLy』、『sakanaction』のヴァルナルの、マスターを作りに行ってたんですよ。」
山口「マスタリングに行っているって話は聞いていたが、なんか、酔っぱらってクラブに……」
江島「ちょ、待って待って!何、何、何?」
山口「ははは!(笑) 向こうで酔っぱらってクラブに行って、EDMでばか騒ぎしたって聞いたぞ。」
江島「いやいやいや、どこ情報だそれ(笑)。問題だなぁ。」
山口「マネージメント情報だが。」
江島「……行ったのは、確かです(笑)。」
山口「あはは(笑)。……ちょっと、俺は言いたいことをこの場を使って言うわ。お前がロンドンでマスタリングを一発OKで終わらせて、その後酔っぱらってEDMでばか騒ぎをしていたその裏では、先生、2徹(夜)を2回して、ミュージックビデオの撮影をしていたんだぞ。」
江島「おー。どうだった?どうだった?」
山口「どうだったじゃねーよ!(笑) この格差は何だ、本当に。……まあ、その辺の話もね、この後ゆっくりしていきたいと思います。」
サカナクション先生は、8月5日にカップリング&リミックス集アルバム『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』をリリースすることを発表。過去のアルバム作品『kikUUiki』、『DocumentaLy』、『sakanaction』のアナログ盤も同日にリリースされます。今回はこのリリースについて、山口先生と副担任の江島先生が2人で詳しく話をしていきます。
山口「では、黒板書きますよ。……まさかお前、外国人ナンパしたりしたんじゃないの?」
江島「してない、してない!(笑)」
山口「さて、8月5日にリリースすることになった『懐かしい月は新しい月 〜Coupling & Remix works〜』は、2枚組のアルバムとなります。まず1枚目は、過去にリリースされた10枚のシングルに収録されたカップリング曲と、未発表音源を収録した『月の波形 〜Coupling & Unreleased works〜』。収録曲は、サカナクションをいつも応援してくれている人しか知らないような曲ばっかりなんですけど。まず、「Ame(A)」。……これ、(A)があったんですね。」
江島「「Ame(B)」の前にね。」
山口「他、計14曲。あと、未発表音源もいろいろ収録されるんですけど。過去に作ったデモとかね。発売されていなかったデモとか、事情があって収録されなかったメンバー各自の曲とか。」
江島「ボツを収録しちゃおうと(笑)。」
山口「いや、ボツって言うか、タイミングが無くて、なかなか収録されなかったやつを何曲か。すごいいい曲。曲っていうか、インストに近いものだね。」
江島「そうだね。」
山口「そして、いろんなミュージシャンによるリミックス楽曲と、未発表音源を収録した『月の変容 〜Remix works〜』の2枚組で構成されています。こちらは、みんなが知らない曲もいっぱいあると思うよ。楽しみにしていて欲しいんですが。更に、初回限定盤には、ドキュメンタリームービー、最新のミュージックビデオを収録した映像作品『月の景色 〜Documentary of "GO TO THE FUTURE(2006 ver.)" & MUSIC VIDEOS〜』が収録されています。」
江島「はい。」
山口「これも、先生見ましたけど、サカナクションは最初モッチと僕で立ち上げたんですよ。ギターの岩寺と2人で。」
江島「札幌でね。」
山口「その軌跡を、いろんな場所をめぐりながら、当時の人にインタビューしながらね。このデモにも収録されるんですけど、「GO TO THE FUTURE」の初期……先生がまだデビューする前にレコーディングした音源があって。それを再現しようっていう。」
江島「同じ場所でね。」
山口「同じ場所で。そのロードストーリーなんですけどね。先生方が当時使っていたスタジオの斉藤さんっていうおじさん……俺の札幌のお父さんみたいな人ですけど。その人にインタビューしたりね。見たけど、なんか感動しましたね。前のバンドが解散して、新しいバンドを作るって時に、その斉藤さんに僕はいろいろ相談していたんですよ。その時の様子とか、いろいろな話を初めて聞けて。いろんなバンドを見てきた人だからさ。夢崩れていった人とかもいてさ。そういった人たちを見てきた中で、そのうちの1人として僕を見ていたわけだから。その目線は、本当に……そう思ってたんだ、とか、頑張って良かったな、とか、いろいろ思いましたね。そういう意味でも、このドキュメンタリームービーを見て欲しいなと思います。」
山口「あとね、ここに収録されるミュージックビデオは3曲あるんですけど、そのうちの1曲を先生が撮りました。」
江島「あ、僕がロンドンに行っている間にですよね。」
山口「お前がEDMのパーティでイギリス人をナンパしてたっていう間……」
江島「してません!(笑)」
山口「イギリス人と裏ノリで踊っていた裏では、先生は二徹&二徹くらいでね……これはもう、疲れているアピールだよ。頑張っていたアピールをしているんだよ、お前に。」
江島「はいはい。」
山口「おいしいご飯食べたいなー。」
江島「はははは(笑)。」
山口「なんか、生物食べたいなー。」
江島「あー……。」
山口「美味しい、脂の乗った、スシ……SUSHI!SUSHIタベタイ!」
江島「なんで外人っぽいのかな(笑)。」
山口「……っていうアピールだけどね(笑)。で、撮ってたんですよ。」
江島「どうでした?」
山口「それは、やっぱり大変でしたよ。なんでかって言うと、初めての経験だったし、今までものすごい優秀なミュージックビデオの監督と一緒に仕事してきたわけじゃないですか。いろんな現場を見てきたからこそ、自分はどうするかな……みたいなのがありましたけど。でもね、本っ当に、全員に助けられた。」
江島「あ、スタッフに?」
山口「そう。まず、今回はやっぱり僕1人じゃ難しいから、「ユリイカ」とか「ドキュメント」とか、「僕と花」のミュージックビデオをやってもらった、山口保幸監督に全面的にサポートしてもらって、助けてもらったんですよ。これがもう、本当に、ありがたかったですね。あと、Tokyo No.1っていう、監督が所属している会社ね。そこの野村さんっていう人がいるんですけど、その人にいろいろ教えてもらった。そういう部分もそうだけど、ヘアメイクの根本さんに、「こんな感じにして欲しい」って無茶ぶりを言ったりしたのを手伝ってくれたり、スタイリストの三田真一さんね。今ずっと一緒にやってる。その人に「こういう風にしたい」って言って、「いや、こういう方がいいよ。」って言ってもらってディスカッションしたり。撮影当日も、みんなが自分の役割を越えた所でいろいろ意見を出してくれたりして、楽しかったですよ。」
山口「そして、何よりも、撮影のためにエキストラを募集したんですよ。あなたがEDMで踊ってた頃。」
江島「はい(笑)。なんとなく知ってます、そこは。」
山口「本当は、1000人で撮影したかったんですよ。」
江島「1000人も?」
山口「そう。だけど、場所が無かった。1000人入る。」
江島「あ、スタジオ?」
山口「そう。で、大きいスタジオをとるには、ウン百万円なんですよ。」
江島「あー……。」
山口「だけど、今回の先生の予算は、もう……無しに等しかった。ビクターの上から35番目くらいの……」
江島「下がった!(笑)」
山口「35番目くらいになっちゃった、ビクターの山上さんも、本当に、無口になって口がへの字になるくらい。……(山口先生の口がへの字になる)……みたいな感じ。見えないけど、ラジオで(笑)。」
江島「おー(笑)。なるくらい。」
山口「こうなるくらいしぶってたの。まあ、500人当選したら、来て350人くらいかなと思ったら、なんと450人も来てくれました。」
江島「おー。そんなに来てくれたの?」
山口「結構、現場は大慌て(笑)。」
江島「もちろん送迎バスとかも無いわけでしょ?」
山口「ない!埼玉のちょっと遠い所だったの。駅からバスを乗り継がなきゃいけない。だから、こんなに集まらないだろうなって思っていたら、みんなすごい情熱を持って来てくれて。しかも、土砂降り。」
江島「雨降ってたの?」
山口「めっちゃくちゃ雨降っている中でみんな集まってくれて。」
江島「ありがたい。」
山口「たくさんの人に助けられて今回のミュージックビデオは無事撮影が終わりました。こんな風に撮影されたミュージックビデオやドキュメンタリームービーが初回限定盤には入っていると。なので、是非、初回限定盤の方を入手してもらいたいと思うんですけど。基本的にめちゃくちゃいいアルバムだよね。」
江島「うん。大好きですよ、僕は。」
山口「毎回B面(カップリング)の曲を作る度に、HIP LAND MUSICのトップの野村さんから「これキープで。」って言われるのを恐れていたもんね(笑)。」
江島「次にとっておこう……って言われるのをね(笑)。」
山口「それくらいB面は気合入れて作っていたよね。」
江島「気合入ってる。全く手は抜いてないです。」
山口「今までのアルバムにしてみたら、B面集だから、ちょっとどろっとしたところもあるけど、それにしても、ちゃんと通して聞いてみるといい曲がいっぱいあるので。是非、是非とも、聴いてもらいたい。そして、このアルバムには、10月から行なわれます、サカナクションの全国ツアー『SAKANAQUARIUM2015-2016』の、チケット先行予約シリアルナンバーが入っている。……これはまた、ビクターの得意なやつですよ。」
江島「得意なやつ。」
山口「ツアーのシリアルナンバー入れちゃうパターンのやつね(笑)。……っていうことは、ツアーではB面集の曲を結構やるぞと。いっぱいって言ってもやっぱりみんなが聴きたい曲もたくさんあると思うから、それで締めちゃうことはしないけど。みんなが求めている曲もガッチリやるけど、今までライブでやっていなかった曲も何曲かちゃんと盛り込むと。今の所ね、先生が盛り込みたい曲はね……。そうだね……。」
江島「何だろう。初めて聞くぞ。」
山口「「スローモーション」かな。」
江島「おー……!」
(♪「スローモーション」が流れて……)
山口「そう、これね。これ、古いよね、音が。」
江島「古いね。」
山口「結構狙って、やりたい放題やったよね。」
江島「大丈夫ですか?」
山口「何がですか?」
江島「キーが高いという噂ですよ、あれ。」
山口「サビのキーが高い説ね。……じゃ、やめるわ。」
江島「ちょっと待って、ちょっと待って!(笑)」
山口「思い出した、それ。」
江島「やろう、頑張って。頑張ろう?」
山口「はは(笑)。あと、「ネプトゥーヌス」もやりたいね。」
江島「やりたい。」
山口「でも、全部やりたい!どれをやるかは、乞うご期待という形で。8月5日、リリースをお楽しみに。」
そろそろ今回の授業も終了の時間です。
山口「さて。来週7月2日と3日は恵比寿LIQUIDROOMで、サカナクションがオーガナイズするパーティ『NIGHT FISHING』が開催されます。以前の放送でも『NIGHT FISHING』の紹介をしたのですが、3日の夜8時から行なわれるパーティの様子は、スペシャアプリでリアルタイム配信を予定しています。なので、リスナーの皆さんも聴けますよ。だし、見れる。クラブを疑似体験できますので、是非楽しみにしていて欲しいなと思っております。だから、クラブに来れない年齢の皆さんも、ストリーミングで。そして、展示。LIQUIDROOM内にある、KATAというギャラリーで展示をやっていますので。それは年齢制限無しで。」
江島「展示っていうのは?」
山口「「写真を纏う」っていうテーマでね、服を模した展示物を、そこで見れたり、着れたり、買えたりするんでね。入場は無料なので、是非遊びに来ていただけたらと思っています。そして、先生DJするぞ。」
江島「ついに。」
山口「そう。片耳になってから初ですよ、ちゃんとやるの。エジマックスも、出るよな。」
江島「出ます。3日の方に。」
山口「NFSCセットで。Night Fishing Sacanactionでね。」
江島「はい。ロンドンチームで出させていただきます。」
山口「……なんか、カチンとくるな。」
江島「ははは(笑)。……あれ?(笑)」
山口「何、その“ロンドンチーム”って。」
江島「ロンドンに行ったあの3人で出るの。」
山口「そして!来週7月2日のサカナLOCKS!の放送では、『NF』の現場の雰囲気を、誰かが、伝えてくれるかもしれないぞ。」
江島「誰かが?」
山口「先生は生放送教室の方に出演して、誰かが。」
江島「うん。……うん?」
山口「うん? 誰かが。『NF』会場の方に居てもらって。突然お電話するぞ。」
江島「ははは(笑)。何だろう、怖ー……(笑)。」
山口「楽しみにしていてください。」
■サカナクション Official Site
■『NIGHT FISHING』 Official Site