山口「はい、授業を始めますから席に着いて下さい。マンガを読んでいる生徒はマンガをしまいなさい。Twitterを開いている生徒はTwitterを閉じなさい。Instagramも、LINEも全て閉じなさい。授業が始まりますよ。」
■ 夜釣り行くぞー!!!
一郎先生!NF当選しましたー!!! 仕事の都合上、part2のみの参戦ですが とてもとても楽しみです\(^^)/ 当日は仕事を定時で切り上げて 熊本から直行します!笑 そして終わり次第すぐ帰ります(T-T) 短い時間ですが、思う存分 楽しんで、踊って、音楽を吸収したいと 思っています!!!!よろしくお願いします(*^^*)
女/24/熊本県
「えー!すごい!ははは(笑)。ありがたい……。そう、NF。『NIGHT FISHING』というイベントを、7月3日に恵比寿LIQUIDROOMというところで開催します。これはね、クラブイベントと展示が両方行われるイベントなんですけど、PART1とPART2の2部。PART1は夜8〜11時まで。夜12時から朝までがPART2という仕切りになっていて、PART1の方はストリーミング配信しますのでね。来られなかった人は動画で見られるんじゃないかと思っていますけど。こめこちゃんは……何?熊本から直行?すごいですね。仕事終わりで直行して東京着きーの、イベント朝まで参加しーの、終わり次第すぐそのまま帰る(笑)。……タフですねー。でも、こういう風に遠くから来てくれる人たちのためにも、素晴らしいイベントにできるように僕らは頑張っていきますので、楽しみにしていてください。」
■ NF行きたいぃぃぃ
NIGHT FISHING、行きたくてウズウズしてます。東京は遠いし、未成年なので無理ですが、配信で体感したいです!私は大好きな音楽を仕事にしたいと考えているので、音楽にまつわるたくさんの人の活動を知ることができる今回のイベント、とても嬉しいです。楽しみにしてます!(*^^*) いつか20歳になってフルで参加できるようになるまで待ってます笑 ぜひ!続けてください!!
女/16/北海道
「そうですね。今回は、クラブイベントだけじゃなくて、展示ね。“音楽に関わる音楽以外の仕事をしている人たち”とひとつの空間を作るというテーマで、LIQUIDROOMの2階にあるKATAというギャラリースペースで展示もやるのでね。入場無料なので、皆さん是非来てもらいたいんですけど。16歳のふぐふぐのどかが20歳になるまでイベント続けるには、あと何回やらなきゃいけないんだ?……4年間だから、少なくとも10回?15回くらいはやらなきゃいけないのね。でもね、このイベントは、いつか大人も子どもも楽しめるレイヴパーティー、野外パーティーにしていきたいと思っているので、そのときにはふぐふぐのどかは未成年でも来れると思うし、さっきも言ったけど、ストリーミング配信をするのでね。その場の空気を楽しんでもらえるんじゃないかと思うので、是非未成年の人も注目していてくれたら嬉しいです。」
「では、黒板書きます。……先生、なんか最近、『NIGHT FISHING』のイベント用に、撮影をいろいろしているんだけど、『NIGHT FISHING』っていうだけに釣りをしないといけないんですよ。釣り場にいっぱい撮影に行き過ぎて、もう日に焼けて真っ黒だ(笑)。遊んでいるんじゃないかって思われるくらい真っ黒だぞー(笑)。」
今回は、生徒の皆さんに出していた、宿題『新しい音楽との出会い方述べよ』の授業です。ラジオを聴く、CDショップへ行く、YouTubeを見る、レンタルする、配信やストリーミングサービスを利用する……など、最近はたくさんの方法で音楽に出会うことができます。ということで、宿題として提出してもらったものを見ながら、皆さんがどのように新しい音楽に出会っているのかを紹介していきます。
山口「最近は、LINE MUSICが始まりましたね。Apple Musicなんていう、定額制の音楽ストリーミングサービスもあります。ストリーミングサービスって言っても、生徒諸君はまだ何だそりゃ……みたいな人もいっぱいいると思うんですが、ストリーミングとは、インターネット等のネットワークを通じて、映像や音声等のマルチメディアデータを視聴する際に、データを受信しながら同時に再生を行なう方法。これはどういうことかというと、ダウンロードしてるんだけど自分のiPhoneやパソコンに保存せず、ダウンロードしながら再生される。つまり、所有しない。借りている感じ。それをストリーミングって言うんですけど、それが始まりましたよ、いろいろと。なのでCDを買ったらCDは自分のものだけど、ストリーミングは自分の所に持たない。いちいち保存しなくていいわけだから、iPhoneのデータ容量を使わないわけだな。だけども、ストリーミングのデメリットというのもある……音質が悪かったりするんですね。だけど、便利だなっていうので今、世界的に流行っています。皆さんは新しい音楽とどう出会っているのでしょうか。それを、今日は生徒からの宿題を紹介していくことで分かっていけたら、解明していけたらなと思っています。」
私の音楽との出会い方は、好きなアーティストの仲の良いアーティストつながりです。私は、山口先生と星野源先生が仲が良いのを知り、源さんの曲を知るようになり、好きになりました。他にも、ベボベと出会ったのも「サカナクション」で画像検索した時に小出先生とのツーショットの画像を見つけたのがきっかけです。最近では、好きなアーティストのTwitterのフォローから探していたりします。
女/17
「おぉ。あった。先生も、これ。……画像検索(笑)。あー、なるほどね。ソーシャルネットワークや画像検索で新しい音楽と触れ合っていく。そういった見つけ方もあるんですね。確かに先生もありましたよ。先生の時代は、インターネットがまずなかったから、雑誌だったんですね。なので、雑誌の中で「僕、こんな音楽聴いてます。」みたいなコーナーがたまに雑誌の後ろの方で紹介してくれたりしているんですよ。そういうのを見て、じゃあこれ聴いてみよう、みたいな。洋楽が多かったですけどね、先生の時代は。ミュージシャンはみんな洋楽聴いていたから、これを聴いてこの曲を作ったんだ……って発見をする楽しみがありましたけど。今はもうネットなんだね。画像検索した時に小出先生とのツーショットの画像を見つけたのがきっかけって……すごいっすね(笑)。へー。なるほど。」
ラジオ、『MUSICA』が基本です。そこから興味をもったらYouTubeを見ます。あと、先生方のTwitterを見て、載せられている音楽を聴くのもよくやります。Bibio、AOKI takamasaなどは、先生のTwitterで知りました。the telephonesの石毛さんがあげているのも好みに合います。
女/15/岩手
「あー、なるほどね。これは、先生方が学生時代にやっていたやり方に近いですね。ラジオや雑誌から情報をゲットし、好きなミュージシャンの好きな音楽を聴くというね。でも、どのくらいいるんでしょうね。雑誌から新しい音楽を手に入れる人ってね。」
私は、普段はYouTubeの関連項目から新しいアーティストを見つけては聴いています。でも、本当に好きなアーティストは違う方法で偶然出会いました。例えばサカナクションは、たまたまテレビをつけていたら、ドラマのエンディングが流れていて、それがタイアップしていた「ミュージック」でした。聴いたときは、なんだこれ……って感じでしたが、気がついたらYouTubeで何回も聴いていました。
女/15/神奈川県
「あー、なるほどね。YouTubeの関連項目って、あれはどういう基準で選んでいるんですかね?タイアップで見つけるっていうのも結構あるんですね。結構今ドラマの主題歌をやってもそれがCDのセールスに結びつかないっていうデータも実はあったりして。先生が学生だった頃は、テレビドラマブームで。ドラマのタイアップになったらもう何百万枚みたいな、少なくても何十万枚って時代がありましたからね。今じゃもうそういうこともないんですけど。でも、なんかまた、そういうドラマの主題歌が売れ始めているんですよね、最近。星野さんの「SUN」もね。あれもめちゃくちゃ売れてますもんね……まあ、曲がいいからか。っていうのもあるか。曲が良ければ、広まれば売れるってことなんですね。でも、YouTubeに結局行くんですね、みんな。」
「サカナクションの初期のYouTubeって画質も悪いし音もめちゃくちゃ悪いんですよ。あれはビクターの方針で、ダウンロードをそこからしちゃうと買った人に申し訳ないみたいな気持ちだったんですけど、もうそれが今じゃ古いやり方になっちゃってるからね。」
私はピアノを習っていて、作曲家のバッハを調べようとしたらたまたま「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」が出て来て、なんだ?と思って聴いてみたらハマってしまい、その日からサカナクション先生の曲を聴くようになりました。
女/16/静岡県
「はー、タイトル。なるほどね。バッハで検索したんだ。作曲家のバッハをどういうふうに調べようと思ったんですかね。いいね。それで、バッハ繋がりで知ったっていうね。貴重な人だと思います。これね、実際に鼻歌で作った歌ですからね。グレン・グールド(Glenn Gould)っていうピアニストがバッハの旋律を弾いていて、それをタラーンと部屋で聴いていたんですよ。それで先生がコーヒーを煎れながら、鼻歌のように “♪バッハの旋律を〜夜に聴いたせいです こんな心〜” とかいって。それをそのまま曲になるんじゃねーのってノリで作った曲ですからね。」
私は音楽難民です。心の底から好きだと言えるアーティストは一組だけです。でも、ハタチになるのをきっかけに、新しい音楽に出会えないかと思っていた所、偶然にも『NEXT WORLD』のタイアップが耳に入りました。「昔、アイデンティティがないないと言っていたアーティストだ。今はアイデンティティは確立できたのかな?」ということで、YouTubeで「グッドバイ」「ユリイカ」「さよならはエモーション」「蓮の花」を聴き、病み付きに。その日のうちにアルバムを全て購入。最近のシングルを聴いてから昔のアルバムをたどっていったのですが、小説を結末から読んでいくみたいな感覚になりました。まだ新参者ですが、私とサカナクション先生を出会わせてくれた『NEXT WORLD』に感謝しています。
女/20/群馬県
「ありがとうございます(笑)!恐縮です(笑)。ふふ。先生もね、実はそんなにどんハマりっていうんですか?ハマりまくったミュージシャンっていうのはいなかったんですよ。でもね、クラブミュージックに出会ってから、ハマっていくミュージシャンが増えていったんですね。だから、なかなか好きになるミュージシャンがいないって人は、違うジャンルを探すっていうのもひとつの手なんです。すると意外と見つかるんですね。先生は、普通じゃないロックないかなって思って調べた時に出会ったのが、ケミカル・ブラザーズ(The Chemical Brothers)だったりね。」
■「Star Guiter」 The Chemical Brothers
「あ、これがケミカル・ブラザーズの「Star Guiter」って曲ですよ。先生たちはもう、くらいついてミュージックビデオを見ていましたね。あの人たちはロックフォーマットでダンスミュージックみたいなのを作ったりしていてね。初期の方にね。それで聴いていたんですよ。なので、そういう風に悩んでいる人たちは新しいジャンルを探してみるといいかもしれないですね。『NEXT WORLD』でサカナクションを好きになったっていうのはまた嬉しいですね。この『NEXT WORLD』で使った衣装とかは7月2日と3日に行なう『NF』でも展示しますし、ANREALAGEの森永(邦彦)さんの服とかも展示しているので、なんてったって納豆に来て欲しいな。群馬県だし。」
■ 『NF』Official Site [⇒コチラ!]
「音楽との出会い方について宿題を提出してもらったものをいろいろと読み上げていきましたが、全体の感想としては、音楽から音楽を発見するって人が多いですね。好きな音楽に関連している音楽を聴く。探し出したものをYouTubeで見るっていうね。っていうことは、ミュージックビデオの重要性って結構ありますよね。今は音楽だけじゃなくYouTubeで見る時は映像と音が良くなければ繰り返し聴いてもらえない時代になっていて。あと、2分でつまらなかったら飛ばすっていうデータがあるんですよ。これは新しい現象ですね。先生……そう!ミュージックビデオの監督をやって、エキストラのみなさんにたくさん来ていただきましたけど、本当にありがとうございました。もうね、感謝という気持ちしかない!フフフ(笑)。先生またいつか監督をしたいと思っているけど、また改めて皆さんには、作品の紹介をできるようになった時がきたら詳しくお礼も伝えたいなと思っています。ありがとうございました。」
そろそろ授業も終了の時間です。
「今週の生放送教室では『未確認フェスティバル 2015』のLIVEステージ出場者が発表になっているわけですね。これも、言うなれば新しい音楽との出会いなわけですから、このミュージシャンたちの音楽もチェックしてみたらどうかなと思うんですけど。サカナLOCKS!の生徒から出場者が出るようになると嬉しいんですけどね……ラップトップオンリーのステージとか作れたらいいなと思いますけどね。いつかね。出場者の皆さんは頑張ってください!」
■『未確認フェスティバル2015』 [⇒コチラ!]