「サカナクションにまつわる最新ニュースを紹介する『情報ライブ ショック!特大号』」

SCHOOL OF LOCK!


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聴取期限 2022年3月18日(金)PM 10:00まで




山口「僕、ちょうどリリースの直前だったんですよ。11年前。「ルーキー」の。ラジオとか全部プロモーションじゃなくなって、震災について話しにいくっていう形になって。結構シリアスな空気の中で、緊張感を持って自分が音楽について発言しなきゃいけないっていうのが初めてだったから。」

職員「SCHOOL OF LOCK!にも来てくれましたね。「ルーキー」の発売前後でゲストの予定だったけど、その話は置いておいて、一緒に生放送で話そうっていう感じで。」

山口「そうなんですよ。あの時から始まった気がするんですよね。僕にとって音楽とは何なのかって考えるようになったの。音楽と自分との向き合い方というか。そこから11年経って、その間にもコロナがあって戦争があって……いろんなことがある中で音楽をいまだに続けていられるっていうのはすごい幸せなことだなと思います。」

職員「うん。」

山口「当時、震災の時に話をしたことなんですけど、東京の街を夜歩いていたりすると、なんかみんな抱えているというか……同じ気持ちを持って生活しているっていうのを感じていたんですけど。僕、当時下北沢に住んでいて、夜に下北沢の街を歩いていたら、地震でちょっと壊れた石垣か何かを補修している工事現場の人たちがいて。そこで交通整理している人が「上を向いて歩こう」を歌いながらやっていたんですよ。深夜1〜2時くらいだったんですけど。その時に、音楽っていうのはいろんな人の心に溶け込むんだって。目で見えないし手で触れない分、人に寄り添えるし、日常の中に溶け込めるんだなっていう実感があったんですよね。結構あの時のあの光景っていうのは僕の中で大きな力になったなと思っています。」

職員「生放送で歌ってくれましたよね、「上を向いて歩こう」。」

山口「歌いましたよ。今思い出すと、あれはすごい回でしたよね。生放送で「上を向いて歩こう」を歌って終わったんじゃなかったかな。みんなでね。」

職員「うん。本当に不安で、先が全く分からない状況の日々……しかも、火が落ちた夜がすごい怖いっていう時でしたよね。」

山口「そうでしたね。またコロナで全世界的がこうなって、その最中で戦争があって……2010年代、2020年代って、人類学的にもすごいインパクトのある年代なのかもしれないですよね。そこに自分がミュージシャンとして生きている責任みたいなものもあるんだなっていうのを日々痛感していますね。でも、頑張っていきましょう。」


音を学ぶ"音学"の授業、サカナLOCKS!。
今回は、サカナクションにまつわる最新ニュースを紹介する『情報ライブ ショック!特大号』をお届けします!


山口「今日はちょっと特殊な形でお送りしたいと思っています。情報番組っぽくお送りさせていただきます。『情報ライブ ショック!特大号』最初のニュースです!

サカナクションが3月30日にリリースするコンセプトアルバム『アダプト』が完成したことを、ボーカルの山口一郎さん(41歳)がSNS上で報告。発売まで1ヶ月を切った状態での完成の吉報に関係者一同、「今回は発売延期をしなくて良かった」と安堵の声をあげています。

山口キャスター(以下、山口C)「そうなんですね。サカナクション、ついにリリースが決定しました。サカナクションといえば発売延期が有名なミュージシャンですが、今回はなんと、無事に発売日にリリースできるという快挙を達成!これは、サカナクションの中では非常に素晴らしい結果をもたらしていると感じていますね。サカナクションの山口選手、岩寺選手、江島選手、草刈選手、岡崎選手……頑張った上できっちりとアルバムリリースができるようになったらしいです。しかし、このアルバムというのはまだ半分なんですよね、サカナクションの山口さん。」

(※ここからは、一郎先生の1人2役でお送りします!)

山口「はい。この作品はまだ半分なんです。『アダプト』『アプライ』という2つのプロジェクトでひとつなので、『アダプト』だけだと収録曲が8曲です。その後に出てくるアルバムと合わせてひとつのアルバムだと考えていただけたら嬉しいです。」

山口C「そうなんですね、山口さん。『アダプト』の後も、新しいプロジェクトが続いていくということでよろしいですか?」

山口「そうです。なので、収録曲が少ないとか言われたらちょっと癪に障るっていうか……ちゃんとコンセプトとして捉えてもらわないと癪に障るっていうか。」

山口C「そうですね、山口さんはその辺りもいろんなところで説明されていますもんね。受け取り側に向けて我々もメディアとしてしっかり伝えていきたいと思います。」

山口「はい、是非伝えていただけたらと思います。本当に苦しかったです。」

山口C「その苦しい思いでできたアルバム、私たちもしっかりかけていきたいと思います。」


山口C「それでは、続いてのニュースです!」

ナゴヤ球場のライトフェンスに、サカナクションの広告が掲出され話題となっています。熱狂的なドラゴンズファンで知られるサカナクションのボーカル山口一郎さん(41歳)が自腹で広告枠を購入。ミュージシャンが自費で球場に広告を出すのは異例となっています。これを機に、今シーズン「ショック!」を登場曲にする選手が現れるかもしれません。

山口C「サカナクションの山口さん、山口さんは中日ドラゴンズのファンということで有名ですよね。」

山口「はい。僕は小学校の頃からドラゴンズが大好きで。父親が岐阜出身なので自分もドラゴンズファンになったという感じなんですね。サカナクションのイメージカラーは青だと思うんですけど、あれもドラゴンズからきています。」

山口C「そうだったんですね。ドラゴンズからきた青だったんですね。山口さん、自費で広告を購入されたということなんですけど、どういう経緯で購入することになったんですか?」

山口「それはね、名古屋のツアーの時によくお世話になっている病院の先生に、佐藤先生っていう先生がいるんですけど。その先生がドラゴンズファンで、広告を出せるっていう話を聞いたので、僕もできるんですかねって聞いたらできるよって言ってくれたのでお願いしたらとんとん拍子で話が進んでいきました。」

山口C「そうだったんですね。あの……お話ししにくいことかもしれないんですけど、ちなみに、その広告掲載料っておいくらくらいだったんですか?」

山口「(ピー!※非公開)万円です。……ふふふ(笑)」

山口C「(ピー!※非公開)万円!金額的にどれくらいなのかっていう声がコメント欄でも見られたので。ずばり言っちゃってもよろしいんでしょうか?」

山口「分かんないです。だめだったらカットしてください(笑)。」

山口C「そうなんですね……!」


山口C「では、続いてのニュースいってみましょう。」

バンド"2"に新メンバー2名が加入。バンド名を"THE 2"に改め、活動を再開することが発表されました。4月13日には、再始動の第1弾となる新曲「恋のジャーナル」を配信リリース。この曲のトータルプロデューサーとして山口一郎さん(41歳)が参加。トータルプロデューサーとは一体何か?このあと山口一郎さん(41歳)に語っていただきます。

山口「だから、41歳しつこいでしょ(笑)。」

山口C「え!山口さん、ついにバンドのプロデュースをされるんですね!古舘佑太郎くんはよくサカナクションのオンラインライブやミュージックビデオにも出演されていますよね。その古舘くんがやっているTHE 2のプロデュースをすることになったんですね?」

山口「はい。トータルプロデュースっつっても、別に、音をこうしろとか、楽曲でこういうことをやったらいいんじゃないのとか、レコーディングでこういうアレンジにしたらとかそういうことは言ってなくて。作っている曲は本人たちそのものかなと思っています。僕的には、彼らの心の中にある柵をとっぱらってあげているだけというか、殻を破ってあげるというか……コンセプトとかを本人たちが考えやすいようにバックアップしているっていうだけで、俗にいうプロデューサーみたいなことは何もやってないですね。どっちかというと、ビジュアル面とか、そういうところをチームサカナクションのみんなでやっていくっていう感じなので、楽曲に関しては本人たちの思いが一番入っていると思います。」

山口C「そうなんですね。山口さん、レコーディングに立ち合われたりはしたんですか?」

山口「はい。僕も立ち会いましたし、サカナクションのドラムの江島やギターの岩寺も来て手伝ってくれたりとか。プロデュースっていうよりは、仲間って感じで。僕後輩いないから、後輩ほしくなっちゃったっていう感じもあるかなーって。古舘はサカナクションに深く関わってくれているし、メンバーもみんないい奴らだしね。一緒に盛り上がっていこうかなって感じです。非常に良いバンドなのでね。……うん?うん。……うん、分かった分かった。……あ、ごめんなさい。ちょっと今横からいろいろ言われてね。そう、良いバンドなんですよ。」

山口C「……?」

山口「……え?うん。……うん、分かった分かった。はーい。(電話を切る)」

山口C「山口さん、今収録中なので、電話はされないようにしていただきたいんですけど……」

山口「あ、ごめんなさい。失礼しました。ちょっと忙しいから(笑)。プロデューサーだからね。ごめんね。」

山口C「分かりました。山口さん、本当にお忙しい中来ていただいてありがとうございました。THE 2、こちらも皆さん聴いていただけたらと思います。」

山口C「以上、『情報ライブ ショック!特大号』でした!


ということで、今回の授業はここで終了の時間となりました。

山口「ふふふ(笑)。あのね、これ……一応台本はあるのよ。台本はあるんだけど、勝手に小芝居を始めちゃったの。リモートでね。ひとりでこんなことをやっている41歳、山口一郎です!(笑) 楽しくワクワクしていきましょうね!また新しいニュースをお届けできる時がきたら、お送りしたいと思います。」

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