聴取期限 2021年3月26日(金)PM 10:00まで
山口「今、とあるタイアップ曲の歌詞をやっていまして……タイアップ曲という名のつくしを狩りに行ったんですけど(笑)。」
職員(カヲル先生)「先週ね。」
山口「それで先週はうちの男性陣メンバー2人ががサカナLOCKS!をやったんですけど。今回のサカナクションの曲って、分かりやすくて盛り上がりそうな曲なんですよ。どストレートなんです。テーマはLINDBERGなんです。」
職員「昔のバンドの。」
山口「みんな知らないかな?LINDBERGって。そういうコンセプトでやっていたので、すごく難しくて。変に詩的にしすぎていつも通りにやると、かっこつけているみたいになるし……かといって正直にやると逆にかっこ悪くなっちゃうんで、そのバランスを探ったりしていて非常に勉強になったつくし狩りだったんですけど(笑)。」
職員「(笑)」
山口「今日、久々に外に出たから、一張羅の服を下ろしてきましたから(笑)。」
ということで今回の授業は、新型コロナウイルスの影響で、想像していたものと違う最後の高校生活を過ごしたという生徒と電話で話をしていきます。
コロナと卒業
今日学校に行ったら教室で副校長から今日予定していた卒業式予行演習の中止の連絡があった。全員で学校に来る期間としてはあと2日しかなかったうちの1日(0.8日?)がなくなった。しかも、もともとは27日にも予行演習が予定されていたのが今日にまとめられた上での話だ(土曜日に学校に行かなくてよくなったのは嬉しかったが...)。去年のこのくらいの時期は全国一斉休校のために急遽海外研修が中止になって、そこからずっと休校やオンライン授業が6月まで続き、高校最後の体育祭も中止になった。文化祭は規模を縮小しながら開催できたものの、そのあとに進んだ海外研修代替の国内研修や学年体育祭も2度目の緊急事態宣言などのに伴う学校側の対応の影響で中止になった。この一年高校生活最後ながら中止に中止が重なった1年だった。12月末から話していない友達と今日も話せず、このまま別れてしまうのか。
滋賀県 18歳 男性
山口「あららら……。電話が繋がっていますので話していきましょう。こんばんは!」
ヤスヒデ「こんばんは。」
山口「今、高校3年生?春から大学生か。卒業式は結果的に行われたの?」
ヤスヒデ「はい、行われました。」
山口「どんな感じの卒業式だった?」
ヤスヒデ「まず、学校の隣の市民ホールで校長先生からの話を聞くのと、一部の代表の生徒が贈呈をやったりするだけで、卒業証書の授与は、ホームルームで担任の先生からっていうものでした。」
山口「じゃあ、卒業証書をみんなの前で受け取ったりするのはなかったんだ。」
ヤスヒデ「今まで通りではないですね。」
山口「結構特殊な卒業式だったんだね。書き込みにもいろいろ書いてあったけど、いろんなものが中止になっちゃったんだ。どうだった?1年間コロナ禍で特殊な高校生活になっちゃったけど。」
ヤスヒデ「やっぱり、時の流れ……一週間が早く過ぎるように思った……のと、なんて言うんでしょう……なんか、時々寂しいことも考えたりして。」
山口「家にいる時間も多かったもんね。」
ヤスヒデ「はい。なんか、最後の1年だったっていうこともあって、初めて今の高校の友達と会った時のこととか、仲良くなり出した時のことを思い出すと寂しくなってきて。」
山口「じゃあやっぱり寂しいとか悲しいとか……そういう気持ちが結構多い1年だったってことだね。今度行く大学は?普通に授業はできそうな感じなの?」
ヤスヒデ「今のところ、その大学では来年度から対面授業を取り入れていこうっていう話をWEBで説明会があった時に聞いていますね。」
山口「じゃあ新しい大学生活は少しは普通の大学生活を送れる可能性はあるってことだな。」
ヤスヒデ「はい。」
山口「大学は近所なの?今実家?」
ヤスヒデ「はい。(同じ)市内の学校に通いますね。下宿はしませんね。」
山口「それだったらまだ気持ち的には、生活的な不安みたいなところはそんなにないかもしれないね。」
ヤスヒデ「はい。」
山口「ヤスヒデ、何しているのが一番楽しい?」
ヤスヒデ「いろいろですけど、ラジオを聴いたりテレビを見たり、あと、車のミニカーを買いに行ったり、プラモデルを作ったりするのが好きです。」
山口「車のミニカー好きなん?何が好きなん?」
ヤスヒデ「おかしいですけど、トラックとか、四駆が。」
山口「ヤスヒデが車好きなのは、いつからなの?」
ヤスヒデ「子供の頃からです。ちっちゃい頃から。」
山口「今勉強していることと車のことはあんまり関係ないの?」
ヤスヒデ「大分関連していますね。車というか、交通運輸系になるんですけどね。」
山口「あ、交通運輸系の勉強をしているんだ。」
ヤスヒデ「道路の設計とか……事故の起こりにくい道路の設計とか、そういう仕事に就くための勉強をしにいきます。」
山口「めちゃくちゃちゃんと自分の将来設計できてんじゃん。」
ヤスヒデ「はい。」
山口「今ヤスヒデにすごい興味を持っちゃったんだけど。ヤスヒデはサカナクションをいつ好きのなったの?」
ヤスヒデ「初めて好きになったのが、小学校6年の時で、そこからしばらく別のアーティストを聴くようになってから、約5年ぶりくらい……去年、高2の秋くらいからまたハマるようになって。」
山口「最初に興味を持った時の曲はなんだったの?」
ヤスヒデ「「ミュージック」ですね。元々は、父親が車で流していたものを聴いて、気に入ったんですよ。」
山口「おー。それで一回離れて、高校でサカナクションを好きになったんだ。」
ヤスヒデ「はい。コマーシャルで流れているのを聴いて。「忘れられないの」とか「ナイロンの糸」を。あと、映画で「新宝島」。そこから調べて、『834.194』とか『魚図鑑』とかを。」
山口「じゃあ、ヤスヒデは結構CMで流れる曲とか、そういうのに反応しているんだな。」
ヤスヒデ「それにも反応している、みたいな。ドラマとかアニメのタイアップとか。」
山口「あー。テレビで聴いたりする曲にヤスヒデは惹かれていく感じ?気になり始めるっていう感じなんだ。」
ヤスヒデ「どちらかというと……」
山口「じゃあ、ヤスヒデ結構ミーハーじゃん(笑)。」
ヤスヒデ「まあ……はい。」
山口「他に好きなミュージシャンは?」
ヤスヒデ「コブクロとか、Mr.Childrenとか。最近で言うと、miletとか、緑黄色社会とか。」
山口「アイドルとかはあんまり興味がないの?例えば、乃木坂46とか。」
ヤスヒデ「あー、TikTokとかは一応フォローはしていますけど……あ、Perfumeは聴いていますね。」
山口「あ、Perfumeは好きなんだ。」
ヤスヒデ「Perfumeはラジオとか……SCHOOL OF LOCK!の影響で聴き出したみたいなところが。」
山口「え、ヤスヒデTikTokやってんの?」
ヤスヒデ「やってますね。」
山口「自分のTikTokチャンネルがあるの?」
ヤスヒデ「いえ、ないです。見る専で。」
山口「見る用なんだ。Instagramも見る用なの?」
ヤスヒデ「上げていることは上げていますよ。プラモデルを作っている画像とかを時々上げたり。」
山口「プラモデル(笑)。プラモデルは、車のプラモデルでしょ?」
ヤスヒデ「車です。最近作っているのは、はしご車です。消防の。」
山口「消防のはしご車はどれくらいの大きさなの?」
ヤスヒデ「72分の1ですかね。」
山口「結構でかい?」
ヤスヒデ「いや、そんなにでかいわけでもないですね。」
山口「ほー……面白いな、ヤスヒデ。お前。」
ヤスヒデ「はい。」
山口「"はい" (笑)。」
山口「ヤスヒデ、せっかくだからさ、今日こうやってラジオで話すことってあんまりないじゃん。せっかくならいろいろ質問に答えるよ。聞きたいことがあれば。」
ヤスヒデ「あ、あの、学生時代に得意だった教科は何ですか?」
山口「好きだった教科?国語と歴史。歴史は、先生本が好きだったから、本を読んでいて自然に歴史を学んでいて。歴史の授業でやっても全部自分にあった知識のことを学ぶって感じだったから、優越感で楽しかったってだけ。国語は、純粋に自分の興味があったから好きだったし、得意教科だったよ。」
ヤスヒデ「おー。」
山口「ヤスヒデは数学?」
ヤスヒデ「いや……英語……英語くらいですかね。」
山口「英語!英語が得意なの?」
ヤスヒデ「はい。」
山口「じゃあ英語で何か言ってみて、俺に。」
ヤスヒデ「Nice to meet you, Mr.Yamaguchi. Thank you for inviting me to SAKANA LOCKS!」
山口「ははは!(笑)ありがとう。英語と何が得意なの?」
ヤスヒデ「好きなのは、歴史とか地理ではありました。今はやっていませんけど、理系で。」
山口「うん。大学の受験は?上手くいったからいくわけだけど……」
ヤスヒデ「附属校の入試なんでね。」
山口「あ、付属校なんだ。大学受験なかったの?」
ヤスヒデ「はい。一応、面接だけで終わりで。面接と、成績基準だけで。」
山口「高校は共学だったの?」
ヤスヒデ「そうですね。男女共学ですね。」
山口「好きな子とかいたの?」
ヤスヒデ「あーもう……それは……内緒で。」
山口「ははは!(笑) でも、いただろ。そりゃいるよな、好きな子くらい。」
ヤスヒデ「はい。付き合ってはいませんけどね。」
山口「付き合わなくても。でも、好きな子はいたんだよな。」
ヤスヒデ「仲良い子はいましたね。」
山口「大学生活で楽しみなことって言ったら、そういう好きなこと付き合ったりすることっていうのはないの?」
ヤスヒデ「全然ないですね。」
山口「なんで、なんで?女の子に興味がないの?」
ヤスヒデ「ありますけど、まず、女の子とかじゃなくても、まず人と遊ぶっていうことをあんまりしないので、僕は。」
山口「一人で遊ぶことが好きなの?」
ヤスヒデ「なんでしょう……あんまり人と約束をしない。」
山口「はー。でもさ、誘われたりしたら行きたいなって思ったりしないの?」
ヤスヒデ「今はちょっと……コロナがある以上は。コロナなしで考えたら、もしかしたら行きたいと思う可能性がありますけど。」
山口「あー、コロナがね。」
山口「ヤスヒデ、こうやって話をして思ったことを言っていい?」
ヤスヒデ「はい。」
山口「ヤスヒデは自分の世界をしっかり持っていて、自分のやりたいこともしっかり決まっていてさ。自分のテーブルで自分のことをしっかり見ているやつだなって思ったんだけど、もっと外のことも知るべきだろうなって思ったよ。」
ヤスヒデ「自分の専門領域、興味領域以外っていうことですか?」
山口「そう。自分が興味あることはさ、一生懸命吸収するじゃん。でもさ、自分が興味ないことを研究したり、自分が興味ないことを好きだって言っている人たちの気持ちもちょっと理解できると、自分が興味を持っていることに対してもう少し見識が深まったりするんじゃないかなって思ったりするけど。」
ヤスヒデ「あー、それは確かに。」
山口「もうちょっといろんな人と接して、いろんな人と話して、自分の考えと人の考えが違うかとか。自分から積極的に学んでいくっていうことも大事だけど、受け入れるっていうことをしてもいいかもね。」
ヤスヒデ「あー。一応、前までは全くやらなかったことで、最近は結構……自分の興味に引っかかることだけですけど、車だけじゃなくて、自分の好きな番組に出ている人の書いた本とか、そういう……」
山口「あー。ヤスヒデ、お前真面目過ぎるよ。そういう真面目さも大事だけど、大学に行ったら友達をいっぱい作ったほうがいいよ。」
ヤスヒデ「はい。一応もう、大学でサークルに入ることも考えているんですよ。」
山口「何のサークルに入りたいと思ってるの?」
ヤスヒデ「鉄道サークルに。」
山口「鉄道サークル!あー、いいじゃんいいじゃん。なんかその、鉄道とかさ、お前が興味を持っている人とだけじゃなくて、サカナクションを通じて友達ができたりとかして、ライブに行ったりするようになると、またちょっと違う自分が……違う人と接すると違う自分が見えてくるんだよな。」
ヤスヒデ「はい。」
山口「でも、卒業して、次は大学だもんな。ちゃんといろんな人と話をして、いろんなことをして、大学生活を楽しめよ。自分らしく大学生活を送ってくれな。」
ヤスヒデ「はい。」
山口「最後に何かあるか?」
ヤスヒデ「ひとつお聞きしたいことがあるんですけど。アルバムを出すって最近おっしゃっているじゃないですか。でも、新曲は車のCMで使われていた曲しかなくて、その曲は発売されていないから、今回はアルバム曲だけなのかなっていうことを気になっているんですが……」
山口「早く新曲聴きたいんだ?サカナクションの何の曲が好きなの?」
ヤスヒデ「「忘れられないの」、「モス」とか、「ミュージック」とか……」
山口「おー。あの……まあ、待っとけ(笑)。」
ヤスヒデ「はい。」
山口「ふふふ(笑)。ありがとう。また大学でいろいろあったらDMくれ。」
ヤスヒデ「はい。フォローバックお願いしていいですか?」
山口「フォローバックしねーよ(笑)。ちゃんとDM送ってこい。見てるから、ちゃんと。」
ヤスヒデ「はい。」
山口「頑張れよ。」
ヤスヒデ「こちらこそありがとうございました。」
山口「うん。ありがとな。じゃあな。」
ヤスヒデ「さよなら。」
今回の授業も終了の時間になりました。
山口「ヤスヒデ……思った以上に変わったやつだったけど、自分の将来が決まっていて、こうなりたいっていうのが明確にあるっていうやつはすごい久々に会ったから、話していて面白かったですし、頑張って欲しいなって思うんですけど。いま自分はこうで、こうしか生きられないって思い込み過ぎると、それが出来なくなっちゃった時に困っちゃうんじゃないかなって思うから、いろんな人と会って、いろんな人と話をして、いろんな人がいるんだっていうのを知って欲しいなっていうのを先生は感じたかな。まあ、フォローバックはしないけどね(笑)。」
聴取期限 2021年3月26日(金)PM 10:00 まで