聴取期限 2020年7月24日(金)PM 10:00 まで
『 ツーブロック 』
さかた校長「段差ができるようにサイドとか後ろを刈り上げた髪型、それが『ツーブロック』。教頭はまさに、ツーブロックですよね?」
こもり教頭「俺はゴリゴリのツーブロックよ。校長も実は隠れゴリゴリツーブロックでしょ?」
さかた校長「俺は本当に隠れツーブロック。もうここ10年ぐらいずっと!」
こもり教頭「マジっすか!?」
ツーブロックの理由が“シャンプーが楽だから”と言うさかた校長。
そんな校長が高校生の時は、と言うと…。
さかた校長「学生の時はスーパーツーブロックと言うか…ほぼほぼ坊主だったから!
教頭は学生の時どんな髪型でした?」
こもり教頭「僕、超いろんな髪型してたよ。モヒカンもやってたし、ロン毛もあったし、スパイラルもあったし…」
さかた校長「マジで!?」
高校2年生から通信制の高校だったこもり教頭は、かなり自由に髪型を変えていた様子。
しかしロン毛にしていたのは中学生の時だったそう!
こもり教頭「中学の時はただのロン毛じゃなくて、それにスパイラルっていうぐりっぐりのパーマかけてたのよ。だから真っすぐにしたらあごぐらいまであったかなぁ…?」
さかた校長「それ、やんちゃ過ぎない?」
こもり教頭「やんちゃだったの!」
さかた校長「それは(中学校では)OKなの?」
こもり教頭「中学の時はOKだった!」
さかた校長「そんな中学が存在する!?」
こもり教頭「したのよ!」
教頭によると、自由を重んじる当時の理事長の方針で、私服や髪型の自由が認められていたとのこと。
今はもう変わってしまっているらしい…。
ともかく! 今夜はそんな『ツーブロック』にまつわる授業をやっていくぞ!
こもり教頭「それでは、本日も参りましょう! 起立、礼!」
さかた校長・こもり教頭「叫べ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
♪ short hair / Base Ball Bear
今週、『学校掲示板』に、こんな書き込みが届いていました!
都立高校の「ツーブロック禁止」の校則についてSNSで話題になってます。僕の通っていた高校もツーブロックが禁止でした。
今日「ツーブロック禁止」の校則について僕も考えました。僕なりの結論ですが,ツーブロックって言ってもシンプルなマッシュのようなナチュラルな髪型からモヒカンみたいな少し派手な髪型までさまざまなツーブロックが存在します。
高校生はまだ社会についている学ぶ段階だから「適度なツーブロック」のような曖昧な表現をするとさじ加減が効かなくなることもあるだろうし,先生方もどこから指導していいのかの判断に困ると思うんです。だからツーブロック禁止の校則があるのかなと思いました。
男性/19歳/広島県
2020-07-14 22:05
こもり教頭「これに関しては、本当に人それぞれで解釈するしかないな、と思うな。俺だって高校の時は禁止だったもんね」
さかた校長「俺も校則厳しかったから、ちょっともみあげが耳にかかってたらアウト! みたいな感じだけど…。『適度』が一番いいんだけど、適度の尺度は本当に様々だからね」
こもり教頭「そうね」
さかた校長「今週ニュースにもなってたから、他にも知ってる生徒もいると思うけど、改めて説明すると…」
今週月曜、都議会議員の池川友一議員が『都立高校の校則、なぜツーブロックはダメなのか』という内容を、動画をつけてツイート。
それがバズって注目を集める。
その動画とは、池川議員が都の教育長に「なぜツーブロックはダメなのか?」と質問しているところ。
その質問に教育長が「外見等が原因で事件や事故に遭うケースなどがあるから」と答えていて、「ツーブロックが原因でそんなことになる?」と話題に。
こもり教頭「僕からすると、“やっとそういうことを言う人が現れたか”っていう印象」
さかた校長「議員さんの立場でね」
こもり教頭「そう。僕は高校時代、ちゃんと生徒手帳に『ツーブロック禁止』って校則として書いてあった世代だから、“何でなんだろうな?”とは思ってたし。逆に、俺からすると“公(おおやけ)の答えを出してくれてありがとう”って感じ。“教育長さんが示した、『外見等が原因で事件や事故に遭うケースがあるから駄目ですよ』っていう的確な理由があるんだ”っていうので、俺は納得したけどね」
さかた校長「でも、これって、『車に乗ってたら事故に遭う』人もいるけど、だからと言って車を取り締まることはできないし。“これが原因で直接に事件や事故っていうことないんだけど、まぁパーセンテージ的に少しでもあるなら…”っていうことかもしれない。
俺が疑問なのはね。僕はずっと部活動で坊主だったんですけど、学生時代の坊主は“健康”とか“真面目”だとかいい印象だけど、大人になったらあんまり坊主ってイメージ良くないよね。“ちょっと怖い”とか“何か反省するようなことがあったのかな”とか…」
こもり教頭「社風によっては、坊主がダメなところもありますからね」
さかた校長「今サラリーマンの方たちは、ツーブロックで綺麗にしっかりつけてると、逆に、“清潔感がある”みたいな」
ちなみに、SCHOOL OF LOCK!の職員は自由!
坊主がいたり、青髪がいたり…、教頭にいたっては金髪!
こもり教頭「だから校長は、そこのギャップについても疑問に思うところがあるってことね」
さかた校長「そうなんだよね。“大人と子供の境目を真逆にしなくてもいいんじゃないのかな”とは思うんだけども」
こもり教頭「そうね。『ツーブロック』も話題だけど、他にも疑問に思ってる校則もあるだろうし、今週の火曜日の生放送教室で恋愛の話をしたRN 空色アスファルトも、『校則で交際禁止』って言ってて、校長がね…」
さかた校長「まぁね、『その件に関しては目をつぶろう』とは言ったけども…。掲示板に『交際禁止っておかしくない?』っていう書き込みもいくつかあったのよ」
さらに、おとといはこんな書き込みも届いている!
自分生徒会に入ったんですけど、うちの学校はスマホ持ち込み禁止になってるので、その校則を変えたいんですけど、スマホを持ち込む事が出来る、先生方を説得出来る方法を伝授して下さい。
男性/16歳/愛媛県
2020-07-16 22:12
こもり教頭「だから、生徒からすれば、リモートの世の中で『リモートで授業をやってくれ』って言ってるのに、“学校に行く時は(スマホは)ダメなんかい! それはどうよ?”って思う気持ちも、俺はすごくわかる」
さかた校長「うん。本当に時代がどんどん変わって行って、俺たちが持っていた携帯で遊ぶ、じゃない、みんな持ってて、それからの話って感じになってる。どんどん時代に合わせて変えてもいいと思うから、自ら“変えたいです!”っていうのはいいと思うね」
こもり教頭「『変える』と思って『力を持つ』ということは大事だと思うんですよね。やっぱり力がないと!
すべてはそれじゃないと思うよ。守るんだったら守ればいいんだけど、『変える』っていう意思と、『そのパワーがないのに反抗する』のは僕は違うなと思うタイプなんで。だからマスターずーすーみたいに、“じゃあ何をしなければいけないのか”って行動に移すっていうのはものすごく素敵なことだなって改めて思いました」
さかた校長「だから、この『学校運営戦略会議』の中で、『校内アンケート』を取ってみようと思う!
生徒のお前が日頃から思っている『納得いかない校則』を教えて欲しい! 俺らがそれを聞いて、実際に校則を変えることはできないかもしれないけど、こういうふうに全国へ発信して、みんなの意見を聞いたり意思を確認することはできるから!」
こもり教頭「そうですね。そこで共感を呼ぶパターンもあるわけじゃないですか。“学校ではダメだけど”、“うちの学校ダメなんだよね”“わかる〜”っていう共感を持ったことによって、そこの校則に対する意識が変わる場合もある。“一緒に我慢できる人がいるから、我慢してみようかな”とか、そういった自分の想いの変換にもなると思うんで、いいかなと思いますね」
さかた校長「広い視野を持って、いろんな意見を取り入れてもらったらな、と思う!」
こもり教頭「実際、今回も1つのツイートから、ここまで大きな話題にもなりましたし、何か変わるキッカケになるかもしれないですよね」
『納得いかない校則』がある生徒は是非、声をあげてみて欲しい!
提出は、我が校の『学校運営戦略会議掲示板』まで!
来週のこの時間、そのアンケートを元に引き続き授業していく!
みんなの意見、待ってるぞ!
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