今しんどいキミに、アイナ先生が届けたい曲

SCHOOL OF LOCK!



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聴取期限 2021年5月10日(月)PM 10:00 まで




アイナ「生徒のみなさん、こんばんは。今日はみんな何してたの? 」

アイナ「私はね、今日は朝から後輩のグループ ASPって子のレッスンを見に行って、BiSHのレコーディングに行って、BiSHのレッスンに行って、ここに来ました。今日はバタバタでしたよ。みんなは何してたんやろ? 何食べたんやろ?」

SCHOOL OF LOCK!


アイナ「生放送教室では、『しんどー相談室』をやっていますね。」

アイナ「私も今日は、生徒ちゃんたちがしんどい時とか辛いなって思う時とかに、聴いてもらえる曲を紹介していきたいと思います。」

アイナ「私自身、曲を作っているんですけど、その中でも何曲かは、自分自身が家の中で泣き叫びながら作ったり、どうしようもない悲鳴とか感情をそのまま歌に乗せて歌っていたりします。でもそれを世に出すと、やっぱり怖いって言われたり、暗すぎるって言われたり、意見がくるんだけど、たまに、同じ気持ちですとか、アイナちゃんがこうやってと思ってるのを知れてよかったとか、そういうポジティブな感想もいただいたりして、私の曲で生きてくれてる人もいるのかもしれないなって、誰かの生きがいになってるのかもしれないなって、思う瞬間があるんよね。」

アイナ「だから、これを聴いている生徒ちゃん、あなたに届くといいなっていう気持ちを込めて、今日はしっかり、紹介して行こうと思います。」

SCHOOL OF LOCK!



アイナ「まず最初に紹介する曲は、『粧し込んだ日にかぎって』っていう曲です。」

アイナ「この曲について喋ると…ちょっと心がいまだにドキドキするんですけど、去年、友達が急に『もう死にたい』って言い出して、その日から何人かの友達と、その死にたがりの友達の家に行って、止めてたんですよ。そんなアホなことすんなよって、何をしてんねんみたいな。」

アイナ「でも、本当にその子は死にたかったんやろうね。色んな事をしていました。そのうち私たちも、死んだらあかんって言うのも辛くなってきて、確信に触れずに、焼肉に行ってみたり、お散歩したり、犬と一緒に遊んだり…“生きてることが楽しい”っていうのが伝わったらいいなって、一緒にそういう時間を共有していたんですよね。」

アイナ「でも、飛び降りちゃったんですよね、その子が。コロナ禍で、家族以外は病院に入れなくてね。集中治療室にその子はいるみたいやけど、生きてるかも死んでるかもわからんくて、教えてくれへんのよね、家族以外に。その時は、どうしようと思って、私のあの言葉のせいで飛び降りたんかもしれへんとか考えすぎて、動悸が止まらんくなっちゃって、息をしてるだけで苦しくて、ママに喋ったり、友達に言ってみたりしていましたね。大好きなダンスをしてみても、ずっと心臓がバクバクして、もう私も死んでもいいかなと思ったりしました。」

アイナ「でも、曲を作ってみて、自分の弱いところを吐き出して、その上で自分を肯定してみたんですよね。そしたら、みるみる動悸が治っていって…初めての経験でした。そのとき作った曲が『粧し込んだ日にかぎって』です。」

アイナ「最近、掲示板に来てる言葉を見てたら、割と辛い言葉が多かったんよね。『居場所がない』とか『生きてる価値があるのか分からない』『自分には良いところがあるかわからない』とか。本当に似ている、私と。私の動悸が止まらなくて息をするのもつらかった時、同じような気持ちでした。ただ、本当にしんどくなったら、本当に無理になったら、本当に飛び降りたくなったら、言葉とかマジでいらないし、逃げるのは本当にありだと思う。」

アイナ「あなたのそういう弱いところを、全部全部ひっくるめて、“愛してるよ”って言ってくれる人が、必ずいる。人じゃなくても、この曲があるんで。」


M. 粧し込んだ日にかぎって / アイナ・ジ・エンド


アイナ「その友達は、今ちゃんと生きていて、この前ソロライブの東京公演にも来て、この曲を一緒に聴いてくれました。元気で、アホなことしちゃったなーって笑ってるような友達です。よかった。」

SCHOOL OF LOCK!



アイナ「続いては、私が18歳の時に作った歌を紹介させてください。」

アイナ「私は18歳の時に、家族の元を離れて、大阪から東京に出てきました。実はそれまではあまり家族が好きじゃなかったんですけど、東京に出てくると不思議なもので、大阪の厚かましいおばちゃんとかタクシーの運転手の運転が荒いところやったり、ズカズカ入ってくるあの関西人の友達とかね…そういうのがもう愛しくて寂しくて会いたくて仕方がない時があったんですよね。大阪に帰りたいなんて思って。『きえないで』はそういう時にできた曲です。東京の家賃5万円の中野の狭い家でできました。」

アイナ「あなたがいない夜っていうのは、パスタとかご飯とか、何を食べても味がしない。まるで星がない空。寂しいなっていう空だった。何をしていても本当に味気のない日々。」

SCHOOL OF LOCK!


アイナ「今、これを聴いている生徒ちゃん。私はあなたに明日もまた会いたいです。生きていてほしい……聴いてください、『きえないで』」


M. きえないで / アイナ・ジ・エンド


アイナ「はぁ…久しぶりに聴いても結構好きな曲です。聴いてくれてありがとう。」

SCHOOL OF LOCK!



アイナ「続きまして『サボテンガール』っていう曲を紹介させてください。」

アイナ「この中には、“明日世界終わっちゃっても それもいいかって思っちゃうね”っていう歌詞があるんですけど…私が勝手に思うことをしゃべりますね。」

アイナ「この世界は不条理だったり、淀んでいる世界だったりするなーって思うことがあるんやけど、そんな中でも、自分が気づかないうちに大切な存在は実は近くにいて、気づいていないだけで、本当はいて……それって素晴らしいことやなって思うんですよね。」

アイナ「そんな世界に生かされてることは、実は幸せなことだなって思ったりするんです。私割とすぐしょぼくれるし、すぐ拗ねるし、泣いちゃうし、でも、こんなに幸せな世界に住んでるのに、しょぼくれてたらもったいないなって思うんですよね。そんな中で、私の大好きなスヌーピーが言っている言葉を紹介します。」


アイナ「“あしたはとってもいい日になるかもしれないから、今日はたっぷり休んでおかなきゃね”(笑)」


M. サボテンガール / アイナ・ジ・エンド


アイナ「もし、何かしんどいこととかがあったら、[ アイナ掲示板 ] に書き込んでください。」

アイナ「また会おうね。」

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