この日もラストは、ASIAN KUNG-FU GENERATION。
“ソラニン”のイントロだけで大歓声があがり、“リライト”は全員で大合唱。
続いて“ワールド ワールド ワールド”、“新しい世界”。
"歌詞も、メロディーも… とにかく、全てがヤバいんです"
冒頭で紹介した7人の少年たちは、アジカンの音楽についてこう語っていた。
“ヤバい”—。
彼らだけじゃない。今回のアジアLIVEサーキットで、音に合わせて拳を振り上げ、踊り、
声を上げていた全ての観客の胸中に存在したのも、同じ感情だろう。
ASIAN KUNG-FU GENERATION、ストレイテナー、Nell、アスペクトラム、Tizzy Bac。
アーティストたちの想像力に導かれ、アジアで生まれた音楽たちは、
少なくとも、韓国、シンガポール、台湾のオーディエンスの心を揺らしたのだ。
音楽にしかできない、プリミティブな方法で。
共に歌い、踊ることができる仲間たちがすぐそばにいるという、小さくて大きい希望。
これを胸に、僕らはこれからどう手を取り合い、歩んでいけばいいのか。
胸躍るような新しい世界は、僕らの想像力にかかっている。
03
Taiwan -ASIAN KUNG-FU GENERATION -