カラテカ矢部太郎さんが『ぼくのお父さん』を語る!(2021/08/07 放送)
Podcast
今週は、カラテカの矢部太郎さんをお迎えしました。
芸人、俳優のほか、漫画家としても活躍中の矢部さん。2017年に出版された『大家さんと僕』は手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、続編『大家さんと僕 これから』、番外編『「大家さんの僕」と僕』も登場しました。
そして、今年6月にはご自身4冊目となる漫画『ぼくのお父さん』が新潮社から発売。今回の作品で描かれている矢部さんのお父さんというのは、絵本作家の“やべみつのり”さんです。
「実は、お父さんの方から、次は『大家さんと僕』じゃなくて『お父さんと僕』がいいんじゃない?って言って(笑)リクエストがあったんです」
1977年生まれの矢部さんは、『ぼくのお父さん』で描かれている子供の頃のお父さんについてこう振り返ってくれました。
「家で仕事をしてたんです。お母さんは外に働きに行ってたんですけど、お父さんが家にいて、家事もするし、仕事もしてる。だから、すごい身近な…他の人からしたらお母さんみたいなところもあるし。それでいて、家ではずっと絵を描いてるお父さんで、これが仕事なのかなぁ?なんなのかなぁ?って思ってました」
「幼稚園とかで運動会とかあると、みんなお母さんが来ることが多いし、送り迎えもお母さんがするんですけど、(うちは)お父さんが絶対来るから、僕の家はなんか、あれ?違うな?と思い出して…」
「小さい頃はやっぱり好きだったし、嬉しかったです。お父さんがたくさん遊んでくれるっていうのは」「(お父さんのことは)好きです、好きです、はい。大好き?(笑)ちょっとそこらへんから複雑になってくるかもしれないです(笑)」
矢部さんのお父さんは、つくしを取って食べたり、縄文式土器を作ったり、そんなこともしていたそうです。
「僕はその時はすごい楽しいし、誕生日プレゼントとかもぜんぶ手作りで貰えてたんですけど。でもどこか、他の友達みたいにお店で売ってるおもちゃが欲しいなぁとか、そういう気持ちもあって。はぁ…他の家もいいなぁとか、なんかちょっと複雑な気持ちがありました」
「太郎、テレビゲームが欲しいって言ってたから、お父さんが作ったよ!テレビゲーム!って言って、なんか手作りの、紙芝居がテレビゲーム風になった、みたいなものを貰って。いや、これテレビゲームじゃないよなぁ(笑)とか思いながらも、遊んだら楽しいんで。でも、欲しいもの貰えないなぁっていう」
『ぼくのお父さん』を読んだお父さんの反応はこんな感じだったとか。
「お父さんはなんか照れてて、ちょっとこんな理想のお父さんみたいに描かないでよぉ…っていうふうに言ってましたけど(笑)。ちょっとどこをどう読むとそうなるのか僕はわかんないんですけど(笑)」
東京都東村山市出身の矢部さんは、子供の頃についてこう話してくれました。
「子供の頃は、お父さんみたいな絵描きさんになりたいなぁとか思ってたし…でも、お笑いも志村けんさんが地元で、だから憧れはありました」
「でも、お父さんみたいな、自由に好きなことをしてるのじゃダメなんじゃないか?ってちょっと思うところもあって」「だんだん大っきくなるにつれて、なんかお父さんはすごいお母さんに迷惑かけてるなぁ、とか。お母さんはちゃんと働いて家を支えるっていうか、お母さんが大黒柱でした(笑)」
「(反抗期は)あまりないです。だからどっちかと言うと、ちゃんと僕、大学にまで進学しようって思ったんですね。それがもしかしたら父への反抗かもしれないなぁとか。お父さんは、そんな大学とか行かなくてもいいんじゃないか、みたいな考え方だと思うので」
大学に行って就職しようと思っていたという矢部さんは、東京学芸大学に進学します。
「先生にもなれるかもしれないなぁと思ってました。(お父さんからは)大学行くと4年間あるから好きなこと探せるよねぇ、みたいな話はされたことあります。お母さんは喜んでくれてました。おめでとうって言って。お姉さんも大学行って、普通に」
ところが、矢部さんは最終的に大学を除籍になってしまったとか。
「実はその、大学在学中にちょっとお笑いを…」「高校の同級生の入江(慎也)くんに誘われて、それでやってみたら面白かったんです。入江くんは何人か誘ってて、みんな断られちゃってて。で、僕はなんか断りきれなくて(笑)」
「テレビでそれこそホンジャマカさんとかバカルディ(さまぁ〜ず)さんとかのネタを見てて、あ、こういうことをやってみたいなっていう」
「(ホンジャマカのネタは)高校生、大学生で見て、やってました、僕らも。あの『鶴の恩返し』とか。僕は恵さんの方の役をやってました(笑)。だからそうですよ!恵さんたちのせいですよ!これは(笑)」
「(お母さんからは)大学は卒業したら…とは言われちゃいましたね」「お父さんは、おおいいねぇ!っていう。好きなこと見つけたねぇ!っていう」「なんか結局、お父さんを見てて、楽しそうだな、って思ってたんだなと思います」
↓こちらが矢部さんの最新作『ぼくのお父さん』
芸人、俳優のほか、漫画家としても活躍中の矢部さん。2017年に出版された『大家さんと僕』は手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、続編『大家さんと僕 これから』、番外編『「大家さんの僕」と僕』も登場しました。
そして、今年6月にはご自身4冊目となる漫画『ぼくのお父さん』が新潮社から発売。今回の作品で描かれている矢部さんのお父さんというのは、絵本作家の“やべみつのり”さんです。
「実は、お父さんの方から、次は『大家さんと僕』じゃなくて『お父さんと僕』がいいんじゃない?って言って(笑)リクエストがあったんです」
1977年生まれの矢部さんは、『ぼくのお父さん』で描かれている子供の頃のお父さんについてこう振り返ってくれました。
「家で仕事をしてたんです。お母さんは外に働きに行ってたんですけど、お父さんが家にいて、家事もするし、仕事もしてる。だから、すごい身近な…他の人からしたらお母さんみたいなところもあるし。それでいて、家ではずっと絵を描いてるお父さんで、これが仕事なのかなぁ?なんなのかなぁ?って思ってました」
「幼稚園とかで運動会とかあると、みんなお母さんが来ることが多いし、送り迎えもお母さんがするんですけど、(うちは)お父さんが絶対来るから、僕の家はなんか、あれ?違うな?と思い出して…」
「小さい頃はやっぱり好きだったし、嬉しかったです。お父さんがたくさん遊んでくれるっていうのは」「(お父さんのことは)好きです、好きです、はい。大好き?(笑)ちょっとそこらへんから複雑になってくるかもしれないです(笑)」
矢部さんのお父さんは、つくしを取って食べたり、縄文式土器を作ったり、そんなこともしていたそうです。
「僕はその時はすごい楽しいし、誕生日プレゼントとかもぜんぶ手作りで貰えてたんですけど。でもどこか、他の友達みたいにお店で売ってるおもちゃが欲しいなぁとか、そういう気持ちもあって。はぁ…他の家もいいなぁとか、なんかちょっと複雑な気持ちがありました」
「太郎、テレビゲームが欲しいって言ってたから、お父さんが作ったよ!テレビゲーム!って言って、なんか手作りの、紙芝居がテレビゲーム風になった、みたいなものを貰って。いや、これテレビゲームじゃないよなぁ(笑)とか思いながらも、遊んだら楽しいんで。でも、欲しいもの貰えないなぁっていう」
『ぼくのお父さん』を読んだお父さんの反応はこんな感じだったとか。
「お父さんはなんか照れてて、ちょっとこんな理想のお父さんみたいに描かないでよぉ…っていうふうに言ってましたけど(笑)。ちょっとどこをどう読むとそうなるのか僕はわかんないんですけど(笑)」
東京都東村山市出身の矢部さんは、子供の頃についてこう話してくれました。
「子供の頃は、お父さんみたいな絵描きさんになりたいなぁとか思ってたし…でも、お笑いも志村けんさんが地元で、だから憧れはありました」
「でも、お父さんみたいな、自由に好きなことをしてるのじゃダメなんじゃないか?ってちょっと思うところもあって」「だんだん大っきくなるにつれて、なんかお父さんはすごいお母さんに迷惑かけてるなぁ、とか。お母さんはちゃんと働いて家を支えるっていうか、お母さんが大黒柱でした(笑)」
「(反抗期は)あまりないです。だからどっちかと言うと、ちゃんと僕、大学にまで進学しようって思ったんですね。それがもしかしたら父への反抗かもしれないなぁとか。お父さんは、そんな大学とか行かなくてもいいんじゃないか、みたいな考え方だと思うので」
大学に行って就職しようと思っていたという矢部さんは、東京学芸大学に進学します。
「先生にもなれるかもしれないなぁと思ってました。(お父さんからは)大学行くと4年間あるから好きなこと探せるよねぇ、みたいな話はされたことあります。お母さんは喜んでくれてました。おめでとうって言って。お姉さんも大学行って、普通に」
ところが、矢部さんは最終的に大学を除籍になってしまったとか。
「実はその、大学在学中にちょっとお笑いを…」「高校の同級生の入江(慎也)くんに誘われて、それでやってみたら面白かったんです。入江くんは何人か誘ってて、みんな断られちゃってて。で、僕はなんか断りきれなくて(笑)」
「テレビでそれこそホンジャマカさんとかバカルディ(さまぁ〜ず)さんとかのネタを見てて、あ、こういうことをやってみたいなっていう」
「(ホンジャマカのネタは)高校生、大学生で見て、やってました、僕らも。あの『鶴の恩返し』とか。僕は恵さんの方の役をやってました(笑)。だからそうですよ!恵さんたちのせいですよ!これは(笑)」
「(お母さんからは)大学は卒業したら…とは言われちゃいましたね」「お父さんは、おおいいねぇ!っていう。好きなこと見つけたねぇ!っていう」「なんか結局、お父さんを見てて、楽しそうだな、って思ってたんだなと思います」
↓こちらが矢部さんの最新作『ぼくのお父さん』
来週も引き続き、カラテカの矢部太郎さんをお迎えします。