藤巻亮太さんがレミオロメンの曲をセルフカバーした新作を語る!(2019/03/16 放送)
今週は、藤巻亮太さんをお迎えしました。
3人組バンド、レミオロメンのボーカル&ギターとして活躍し、2012年にソロデビューした藤巻さん。来月4月3日には「3月9日」や「粉雪」といったレミオロメン時代の曲をアコースティック・アレンジでセルフカバーしたアルバム『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』をリリースします。
バンド時代はエレキギターをかき鳴らして歌っていた藤巻さんですが、ソロになってからはアコースティック・ギターでの弾き語りなどが増えたそうで、その経験が今回のアルバムに繋がっているようです。
「20代はレミオロメンだったなぁって。バンドサウンドで、あれはあれで完全に完成されているんですけど、今アコースティック経験をさせてもらって、ライブではレミオロメンの楽曲を物凄い歌っているですね。で、それを1回、自分の中でどういう立ち位置で鳴らせるかなぁって。ある意味挑戦してみたくてですね。今回レコーディングして出来上がったという感じですね。」
そして、アコースティック・アレンジで歌うことで楽曲の魅力に改めて気づいたという藤巻さん。「これはこれで一番引き算されたものとしての楽曲の美しさが凝縮されている」とおっしゃっていました。
「改めて楽曲と向き合うと、あ、こういう言葉で歌ってたなぁ…とか。言葉にもう1回再発見があったり、こういうメロディーだったんだ…とか、こういうコード感なんだ…とかって。一番少ない要素でその楽曲の魅力がわかるのがアコースティックでの演奏だったので。」
バンド時代は、どちらかと言うと、歌うことよりもアレンジやみんなでアンサンブルを奏でることが好きだったという藤巻さんですが、「一人になってみて改めて、アンサンブルもいいけど歌うってこんなに楽しいのか!って今思ってるんですね」とのこと。
また、「レミオロメン時代は曲を作ることの方が好きだったですね。20代は歌うことよりも曲を作ることに取り憑かれてました」ともおっしゃっていましたが、その理由は音楽を始めたきっかけにあるとか。
「19才とかハタチって凄い劣等感の塊…自分に自信がない。迷ったりとか何をやっても中途半端で。そういう、ある意味“刃(やいば)”が自分の内側に向く時期で、やっぱ苦しいんですよね。で、初めて1曲作った時に、自分の方に向かっていた刃が、逆に外側に…刃じゃなくて音楽ってものでベクトルが変わったんですよね。」
「自分に向いている刃をなくしてくれて、ある意味それを肯定する力、あ、これがあるんだなぁって思った時に音楽にどっぷりと。音楽を作ることがそこから好きになって。だからそれが初期衝動としてありましたね。」「ま、そこから聞いてもらう喜びっていうか、そっちに変わっていきましたけどね。」
今回、レミオロメンの楽曲を新たにアコースティック・アレンジでレコーディングし直そうと思ったきっかけについて、藤巻さんはこんなこともおっしゃっていました。
「ライブで歌い始めた頃から気づいたのは、僕が歌わなかったら歌える人がいないって。」「僕、ソロの藤巻亮太としてやってるけど、僕が歌わなかったらレミオロメンの曲って誰も歌わないし、なくなっちゃうんだ…と思ったんですよ。ある意味、それは一個の義務感みたいなね。歌いたいってホントに思ったし、聞きたいっておっしゃる方がいるんだったら、やっぱり歌わして頂きたいなってホントに思って。」
ただ、そういう気持ちでレミオロメンの曲を歌っているうちに、“止まってるレミオロメンと進んでる藤巻亮太”の間に違和感が出てきたようです。
「8年ぐらいたつと、止まってる中で留まらなきゃいけないのかどうか?っていうか。僕は進んでるので、進んでいるレミオロメンの藤巻亮太として歌ってきたんですけど、やっぱり藤巻亮太の中にあるレミオロメン、これを大事にして歌っていくっていうふうにシフトしないと、自分自身が前に進んでいる中でちょっと違和感を感じたというか。自分が今自分が思うレミオロメンを大事に歌っていこうと。そういう決意と共に。」
そして、「音楽っていうのはある意味“年相応”、これが大事だなと思った」という藤巻さんは現在39才。今回のアルバムでセルフカバーした「ビールとプリン」という曲についてこんなことを話してくれました。
「僕はビールで、そして彼女はプリンでって。寒い日にチャリンコで買いに行って。ただ、買って帰ってきたら『なんで買ってくるのよ!太っちゃうじゃない!』って言いながら女の子はバクバク食べる(笑)。その横でビール飲みながら『だけど、こんな生活っていくつまで続くんだろうなぁ、学生だしな』みたいな(笑)」
「そんな感じって今作ったらちょっと恥ずかしくって書けないなっていうね。だけど、これでいいんだって。」
「それを今テクニックで作ろうとは思わないです。それはそれで良かったんだってもう1回向き合うことで、なんかこう『そうそうそう、そうだったよね…それはそれで良かったから今は今でいよう!』って、自分自身も思うっていうか。」
「こうやってレコーディングし直すことで、やっぱり自分が歌っていくんだと。1曲1曲また作っていくこともそうだし、1本1本ライブをすることもそうだし、心を込めてやってきたいなぁって改めて思いましたね。」
来週も引き続き、藤巻亮太さんをお迎えします!
3人組バンド、レミオロメンのボーカル&ギターとして活躍し、2012年にソロデビューした藤巻さん。来月4月3日には「3月9日」や「粉雪」といったレミオロメン時代の曲をアコースティック・アレンジでセルフカバーしたアルバム『RYOTA FUJIMAKI Acoustic Recordings 2000-2010』をリリースします。
バンド時代はエレキギターをかき鳴らして歌っていた藤巻さんですが、ソロになってからはアコースティック・ギターでの弾き語りなどが増えたそうで、その経験が今回のアルバムに繋がっているようです。
「20代はレミオロメンだったなぁって。バンドサウンドで、あれはあれで完全に完成されているんですけど、今アコースティック経験をさせてもらって、ライブではレミオロメンの楽曲を物凄い歌っているですね。で、それを1回、自分の中でどういう立ち位置で鳴らせるかなぁって。ある意味挑戦してみたくてですね。今回レコーディングして出来上がったという感じですね。」
そして、アコースティック・アレンジで歌うことで楽曲の魅力に改めて気づいたという藤巻さん。「これはこれで一番引き算されたものとしての楽曲の美しさが凝縮されている」とおっしゃっていました。
「改めて楽曲と向き合うと、あ、こういう言葉で歌ってたなぁ…とか。言葉にもう1回再発見があったり、こういうメロディーだったんだ…とか、こういうコード感なんだ…とかって。一番少ない要素でその楽曲の魅力がわかるのがアコースティックでの演奏だったので。」
バンド時代は、どちらかと言うと、歌うことよりもアレンジやみんなでアンサンブルを奏でることが好きだったという藤巻さんですが、「一人になってみて改めて、アンサンブルもいいけど歌うってこんなに楽しいのか!って今思ってるんですね」とのこと。
また、「レミオロメン時代は曲を作ることの方が好きだったですね。20代は歌うことよりも曲を作ることに取り憑かれてました」ともおっしゃっていましたが、その理由は音楽を始めたきっかけにあるとか。
「19才とかハタチって凄い劣等感の塊…自分に自信がない。迷ったりとか何をやっても中途半端で。そういう、ある意味“刃(やいば)”が自分の内側に向く時期で、やっぱ苦しいんですよね。で、初めて1曲作った時に、自分の方に向かっていた刃が、逆に外側に…刃じゃなくて音楽ってものでベクトルが変わったんですよね。」
「自分に向いている刃をなくしてくれて、ある意味それを肯定する力、あ、これがあるんだなぁって思った時に音楽にどっぷりと。音楽を作ることがそこから好きになって。だからそれが初期衝動としてありましたね。」「ま、そこから聞いてもらう喜びっていうか、そっちに変わっていきましたけどね。」
今回、レミオロメンの楽曲を新たにアコースティック・アレンジでレコーディングし直そうと思ったきっかけについて、藤巻さんはこんなこともおっしゃっていました。
「ライブで歌い始めた頃から気づいたのは、僕が歌わなかったら歌える人がいないって。」「僕、ソロの藤巻亮太としてやってるけど、僕が歌わなかったらレミオロメンの曲って誰も歌わないし、なくなっちゃうんだ…と思ったんですよ。ある意味、それは一個の義務感みたいなね。歌いたいってホントに思ったし、聞きたいっておっしゃる方がいるんだったら、やっぱり歌わして頂きたいなってホントに思って。」
ただ、そういう気持ちでレミオロメンの曲を歌っているうちに、“止まってるレミオロメンと進んでる藤巻亮太”の間に違和感が出てきたようです。
「8年ぐらいたつと、止まってる中で留まらなきゃいけないのかどうか?っていうか。僕は進んでるので、進んでいるレミオロメンの藤巻亮太として歌ってきたんですけど、やっぱり藤巻亮太の中にあるレミオロメン、これを大事にして歌っていくっていうふうにシフトしないと、自分自身が前に進んでいる中でちょっと違和感を感じたというか。自分が今自分が思うレミオロメンを大事に歌っていこうと。そういう決意と共に。」
そして、「音楽っていうのはある意味“年相応”、これが大事だなと思った」という藤巻さんは現在39才。今回のアルバムでセルフカバーした「ビールとプリン」という曲についてこんなことを話してくれました。
「僕はビールで、そして彼女はプリンでって。寒い日にチャリンコで買いに行って。ただ、買って帰ってきたら『なんで買ってくるのよ!太っちゃうじゃない!』って言いながら女の子はバクバク食べる(笑)。その横でビール飲みながら『だけど、こんな生活っていくつまで続くんだろうなぁ、学生だしな』みたいな(笑)」
「そんな感じって今作ったらちょっと恥ずかしくって書けないなっていうね。だけど、これでいいんだって。」
「それを今テクニックで作ろうとは思わないです。それはそれで良かったんだってもう1回向き合うことで、なんかこう『そうそうそう、そうだったよね…それはそれで良かったから今は今でいよう!』って、自分自身も思うっていうか。」
「こうやってレコーディングし直すことで、やっぱり自分が歌っていくんだと。1曲1曲また作っていくこともそうだし、1本1本ライブをすることもそうだし、心を込めてやってきたいなぁって改めて思いましたね。」
来週も引き続き、藤巻亮太さんをお迎えします!