東京スカパラダイスオーケストラが紆余曲折の四半世紀を語る!(2015/08/08 放送)
今週は、東京スカパラダイスオーケストラから、バリトンサックスの谷中敦さんとドラムス&ボーカルの茂木欣一さんをお迎えしました。
メジャーデビューから数えても、すでに25年以上活動しているスカパラ。メジャーデビュー前からのメンバーである谷中さんは、ずっとスカという同じ音楽をやり続けてきたので周囲の移り変わりを凄く激しく感じます、とおっしゃっていました。
谷中さんに「(デビュー当時から)いける!という感じはあったんですか?」と訊ねると、こんな答えが返ってきました。「スカという音楽を使いながら、スーツを着て、大所帯で、管楽器の入った音楽をやろうっていうので、ちょっと目立てるんじゃないかな、っていう…」。スカは、谷中さん曰く「ずっと一部でしか盛り上がってない音楽」なんだそうですが、スカパラが90年に発表したメジャー第1弾アルバムはチャート上位にランクイン。翌91年には早くも武道館を満員にするほどの人気を獲得しました。
メジャーデビューから数えても、すでに25年以上活動しているスカパラ。メジャーデビュー前からのメンバーである谷中さんは、ずっとスカという同じ音楽をやり続けてきたので周囲の移り変わりを凄く激しく感じます、とおっしゃっていました。
谷中さんに「(デビュー当時から)いける!という感じはあったんですか?」と訊ねると、こんな答えが返ってきました。「スカという音楽を使いながら、スーツを着て、大所帯で、管楽器の入った音楽をやろうっていうので、ちょっと目立てるんじゃないかな、っていう…」。スカは、谷中さん曰く「ずっと一部でしか盛り上がってない音楽」なんだそうですが、スカパラが90年に発表したメジャー第1弾アルバムはチャート上位にランクイン。翌91年には早くも武道館を満員にするほどの人気を獲得しました。
一方、茂木さんがスカパラに正式加入したのは2001年のこと。茂木さんは、それまで外から見てきたスカパラについてこんなことをおっしゃっていました。「やっぱりデビュー当時から凄い“はみ出してる感”ありましたよ。独特で。最初にスーツで揃えたっていうのが、かなり勝因じゃないかな」。ちなみに、バンド名を考えて、お揃いのスーツを着ることを決め、谷中さんにバリトンサックスを吹かせたのは、当時のリーダーの方だったそうです。
「友達と一緒に高校時代、バンド組んでたんですけど、その友達がごっそり全部スカパラに吸収されるってことになって、友達とられる!と思って(笑)」という谷中さん。そこで、友人と一緒にスカパラのリハーサルに遊びに行ったんだとか。「僕はその当時、ボーカルをやってたんですけど。歌わしてもらえたらいいなぁ、と思って虫の良いこと考えてたんですけど、そういうこと一切言われなくて。(当時のリーダーに)バリトンサックス似合いそうですね、っていきなり言われて。なんすかそれ?買ったら入れてくれるんですか?って(笑)」
そんな経緯でバリトンサックスを始めた谷中さんについて「まさにチャレンジですよね」と茂木さん。谷中さんご本人は「面白そうでしたね。メンバーが一人一人、全員バラバラで。でも、みんなカッコ良くて個性的で。これは役者揃ってるなぁと思って。俺、こん中に入んなきゃダメだと思いました。昔から『七人の侍』とか『荒野の七人』とか『里見八犬伝』とか『真田十勇士』とか憧れてたんで。そういう感じの匂いがね」と当時のことを話してくれました。
また、茂木さんは、スカパラに加入した時のことをこんな風に話してくれました。「まずとにかくメンバーの顔が濃すぎると思って(笑)。最初に挨拶する時点でみんな怖いんですよ。怖いんだけど、でも、たしかにこれはいける!って思いますね。実際、僕もそれまでは十数年、別のバンドやってたので、ずっとそのバンドで年を取っていこうと思って。でも、1回壊れた後だったんで、当たって砕けろ!みたいな気持ちで…」
そんな茂木さんが入った頃から、スカパラは、田島貴男さんや奥田民生さんなど、外部のシンガーとコラボレートした作品を大ヒットさせていきます。「インストだろうが歌物だろうが、もう垣根なくいけるね、っていう自信はそこで一気について、みんなもより勢いがついたっていうところはありますね」というのは茂木さん。谷中さんも「僕らはインストゥルメンタルで歌なしの音楽をやってる時も多いんですけど、そういう時もあんまり歌物と歌じゃないものと分けて考えてないかも知れないね、演奏してる間」とおっしゃっていました。
そして、スカという音楽には「みんなを巻き込む力がある。人懐っこい気持ちになる」と茂木さん。谷中さんも「ジャマイカ生まれの音楽なんですけど、日本の民謡みたいなものを合わせても結構合ったりとか。『リンゴ追分』のインストゥルメンタルで歌なしのカバーを60年代にジャマイカのアーティストがやってるんですよ、スカで。それを聞いて、これを日本でやってみよう、みたいな、そういうアイデアもあったり…」と、スカの懐の深さについて話してくれました。
また、スカパラと言えば、やはりライブの熱量の高さも魅力です。「9人がお揃いのスーツを着てホーンを振り回すとか。そういう人たちは他にいないです」「9人全員動く、みたいなバンドはあんまりいないです」「ああいう動きはまず見ないです」「だから目立てますよ」。去年ライブを行ったニューヨークのライブハウスでは、セキュリティの人から「30年くらいこのライブハウスを見てきたけど、君たちは本当にNO.1だよ!」とパフォーマンスを絶賛されたんだとか。
来週も引き続き、東京スカパラダイスオーケストラから、谷中さんと茂木さんをお迎えします。お楽しみに!