フィギュアスケートの八木沼純子さんが注目の紀平選手を語る(2019/01/05 放送)
新年第1回目の放送は、八木沼純子さんをお迎えしました。
昨年は、平昌オリンピックもあって大いに盛り上がったフィギュアスケート界。フィギュアの解説でおなじみの八木沼さんは、羽生結弦選手の2連覇についてこう話してくれました。
「その前にいろいろドラマがあって。怪我をしたり、本当に間に合うのか?オリンピックまでハラハラドキドキして。でも、蓋を開けてみたら、ちゃんとものにして、金メダルを勝ち取って、2連覇。すごい男だなって思いましたね。」
「本屋さんに行っても、ちょっと昔は女子のフィギュアスケーターのムック本とか写真集とかありましたけど、今や女子よりも男子の方が多いので、すごい時代ですね。」
そして、女子での注目は、今シーズンのグランプリファイナルでザギトワ選手を破って初優勝した16才の紀平 梨花(きひら りか)選手です。
「今シーズン、グランプリシリーズから見てて、1試合、1試合やるごとに強くなっていってるな、成長してるなっていうのを凄く感じましたね。」
「(トリプルアクセルは)もちろんそうなんですけど、16才の女の子が自分の筋肉と“対話”できるっていうのが、凄いなっていうふうに思ってます(笑)。今の自分の筋肉の状態、今日の試合での筋肉の状態だとまだまだだから、明日に向けてはこういうふうに調整していきたいとか。」
「(私は)全然会話してないです(笑)。全然できなかったです。だから、16才でそうやって自分と向き合えるっていうのがまず凄いなっていうのと、ちゃんと自分を冷静に見れるっていうのが頼もしいですよね。」
「私なんか、いつお菓子食べようか?ってことばっかり考えていましたからね。高校に入ってからずっとダイエットで。体重制限があるので。もちろん筋肉もつけていってバランスを取るんですけど、その当時言ってたウェイト・トレーニングって、中学の時ってまだなかなかできなかったんです。成長過程にあるので。で、高校に入ってからようやく徐々に徐々にやるようになってきて。まだ体重も脂肪も少なくしながら…。」
「でも、やっぱりいろいろ食べたくなるんですよ。ポテトチップスとかチョコレートとかクッキーとか。だから、私は隠れてベッドで食べてました(笑)。我慢できなくて。」
「自分のベスト体重、ここからここまでっていうのがそれぞれの選手にあると思うんですけど、そこから300グラム増えただけでジャンプの軸がブレるんですよ。だから、500グラム増えると凄くブレます。」
「ま、別に我慢しなくてもいい選手もいますし。でも、そうやって調整をしなきゃいけない選手もいるので。特に女の子はこれから先、16〜7,8才ぐらいになると体が大人の体に変わってきますから、どうしてもそういうところを通過しないといけないので。今のロシアの13才の選手もそうですけど、日本の若い選手たちも気をつけなきゃいけない時期っていうのが来るとは思うんですけど。」
また、八木沼さんは紀平 選手についてこんなこともおっしゃっていました。
「ジュニア時代からトリプルアクセルは試合で飛んでいて。お、いいの出てきたな!って言ってたんですけど、まだまだジュニアっぽさが残ってたんですよね。それが今シーズン、シニアの大会に出てきて、表現の方でも凄く魅せるようになってきましたね。」
「2年前からバレーの先生を代えて、体をどういうふうに使って音楽を表現するかっていう勉強もしてきたっていうことが、けっこう出てるんじゃないかなと思いますね。」
今シーズンのフィギュアはルールの変更も話題になりましたが、八木沼さんによると「毎回毎回ルールが変わるんで、ジャッジのみなさんも大変だって言ってました」とのこと。そして、一番大きく変わるのが、オリンピックの後なんだとか。
「例えば、ザギトワ選手がフリーで後半にジャンプを全部まとめるとか、あれはどうなんだろう?たしかにできる選手もそんなにいないとは思うけれども、バランス的に見てやっぱりフィギュアスケートとはちょっと離れちゃうかな?っていうのがあると、じゃあもう1回見直しましょう、大きく見直しましょうって。で、今シーズンのルールが“今年は”これになったんですけど。だから、4年後に向けてまたちょっとずつ変わっていく可能性も、もちろんあります。」
恵さん「今年はオリンピックイヤーじゃないのでね。そうするとみんな一番は世界選手権になるんですか?」
八木沼さん「そうですね。来シーズンからはロシアからのジュニアの選手も上がってくるので、ホントに大変な戦いがまた始まるんですよ。4回転飛んだりとか、もちろんトリプルアクセル飛ぶ子もいますし。」
八木沼さん「そうなると、チャンピオンになるって、なかなか毎回取れるものじゃないので、取れる時に取っておきたいっていうふうに思うでしょうし。でも、周りからのプレッシャーも期待もありますし。だから、自分が悔いなくやって、結果チャンピオンになれたらいいなっていうふうに思いますね。」
ちなみに、今シーズンの最後を飾る今年の世界選手権は、3月20日〜24日に、さいたまスーパーアリーナで開催されます。
恵さん「世界選手権、楽しみですね。宇野くん(宇野昌磨選手)も頑張ってほしいですし。」
八木沼さん「宇野くんは頑張ってもらいたいですね。いつも自分に、もっともっと!っていう課題を課してて、凄いストレス溜まってんじゃないかなっていうふうに思っちゃうんですけど(笑)。凄い頑張り屋さんで、ホントに練習するし。だから、今シーズンの最後は自分の納得のいく演技をぜひやってもらいたいなと。」
来週も引き続き、八木沼純子さんをお迎えします。
昨年は、平昌オリンピックもあって大いに盛り上がったフィギュアスケート界。フィギュアの解説でおなじみの八木沼さんは、羽生結弦選手の2連覇についてこう話してくれました。
「その前にいろいろドラマがあって。怪我をしたり、本当に間に合うのか?オリンピックまでハラハラドキドキして。でも、蓋を開けてみたら、ちゃんとものにして、金メダルを勝ち取って、2連覇。すごい男だなって思いましたね。」
「本屋さんに行っても、ちょっと昔は女子のフィギュアスケーターのムック本とか写真集とかありましたけど、今や女子よりも男子の方が多いので、すごい時代ですね。」
そして、女子での注目は、今シーズンのグランプリファイナルでザギトワ選手を破って初優勝した16才の紀平 梨花(きひら りか)選手です。
「今シーズン、グランプリシリーズから見てて、1試合、1試合やるごとに強くなっていってるな、成長してるなっていうのを凄く感じましたね。」
「(トリプルアクセルは)もちろんそうなんですけど、16才の女の子が自分の筋肉と“対話”できるっていうのが、凄いなっていうふうに思ってます(笑)。今の自分の筋肉の状態、今日の試合での筋肉の状態だとまだまだだから、明日に向けてはこういうふうに調整していきたいとか。」
「(私は)全然会話してないです(笑)。全然できなかったです。だから、16才でそうやって自分と向き合えるっていうのがまず凄いなっていうのと、ちゃんと自分を冷静に見れるっていうのが頼もしいですよね。」
「私なんか、いつお菓子食べようか?ってことばっかり考えていましたからね。高校に入ってからずっとダイエットで。体重制限があるので。もちろん筋肉もつけていってバランスを取るんですけど、その当時言ってたウェイト・トレーニングって、中学の時ってまだなかなかできなかったんです。成長過程にあるので。で、高校に入ってからようやく徐々に徐々にやるようになってきて。まだ体重も脂肪も少なくしながら…。」
「でも、やっぱりいろいろ食べたくなるんですよ。ポテトチップスとかチョコレートとかクッキーとか。だから、私は隠れてベッドで食べてました(笑)。我慢できなくて。」
「自分のベスト体重、ここからここまでっていうのがそれぞれの選手にあると思うんですけど、そこから300グラム増えただけでジャンプの軸がブレるんですよ。だから、500グラム増えると凄くブレます。」
「ま、別に我慢しなくてもいい選手もいますし。でも、そうやって調整をしなきゃいけない選手もいるので。特に女の子はこれから先、16〜7,8才ぐらいになると体が大人の体に変わってきますから、どうしてもそういうところを通過しないといけないので。今のロシアの13才の選手もそうですけど、日本の若い選手たちも気をつけなきゃいけない時期っていうのが来るとは思うんですけど。」
また、八木沼さんは紀平 選手についてこんなこともおっしゃっていました。
「ジュニア時代からトリプルアクセルは試合で飛んでいて。お、いいの出てきたな!って言ってたんですけど、まだまだジュニアっぽさが残ってたんですよね。それが今シーズン、シニアの大会に出てきて、表現の方でも凄く魅せるようになってきましたね。」
「2年前からバレーの先生を代えて、体をどういうふうに使って音楽を表現するかっていう勉強もしてきたっていうことが、けっこう出てるんじゃないかなと思いますね。」
今シーズンのフィギュアはルールの変更も話題になりましたが、八木沼さんによると「毎回毎回ルールが変わるんで、ジャッジのみなさんも大変だって言ってました」とのこと。そして、一番大きく変わるのが、オリンピックの後なんだとか。
「例えば、ザギトワ選手がフリーで後半にジャンプを全部まとめるとか、あれはどうなんだろう?たしかにできる選手もそんなにいないとは思うけれども、バランス的に見てやっぱりフィギュアスケートとはちょっと離れちゃうかな?っていうのがあると、じゃあもう1回見直しましょう、大きく見直しましょうって。で、今シーズンのルールが“今年は”これになったんですけど。だから、4年後に向けてまたちょっとずつ変わっていく可能性も、もちろんあります。」
恵さん「今年はオリンピックイヤーじゃないのでね。そうするとみんな一番は世界選手権になるんですか?」
八木沼さん「そうですね。来シーズンからはロシアからのジュニアの選手も上がってくるので、ホントに大変な戦いがまた始まるんですよ。4回転飛んだりとか、もちろんトリプルアクセル飛ぶ子もいますし。」
八木沼さん「そうなると、チャンピオンになるって、なかなか毎回取れるものじゃないので、取れる時に取っておきたいっていうふうに思うでしょうし。でも、周りからのプレッシャーも期待もありますし。だから、自分が悔いなくやって、結果チャンピオンになれたらいいなっていうふうに思いますね。」
ちなみに、今シーズンの最後を飾る今年の世界選手権は、3月20日〜24日に、さいたまスーパーアリーナで開催されます。
恵さん「世界選手権、楽しみですね。宇野くん(宇野昌磨選手)も頑張ってほしいですし。」
八木沼さん「宇野くんは頑張ってもらいたいですね。いつも自分に、もっともっと!っていう課題を課してて、凄いストレス溜まってんじゃないかなっていうふうに思っちゃうんですけど(笑)。凄い頑張り屋さんで、ホントに練習するし。だから、今シーズンの最後は自分の納得のいく演技をぜひやってもらいたいなと。」
来週も引き続き、八木沼純子さんをお迎えします。