「時代の鏡になりたい」GLAYの挑戦(2017/12/02 放送)
先週に引き続き、今週もGLAYからヴォーカルのTERUさんとギターのTAKUROさんをお迎えしました。
94年にシングル「RAIN」でメジャーデビューしたGLAY。96年にリリースした11枚目のシングル「口唇」で初のオリコン1位を輝きますが、ブレイクするまでにはいろいろな葛藤や挑戦があったようで、TAKUROさんはこんなことおっしゃっていました。
「タイアップ全盛の世の中だったんで、それのコンペティションがあって。いろんなアーティストが例えばCMに曲を提供するんですけど、そこでダメだったりすると自分をちょっと疑っちゃったりとかっていうのがあって。でも、その時代があって、凄く鍛えられました」
「後々の、GLAYはやりたいことしかやらない、っていうそういう姿勢でないので。GLAYはやれることがあるんだったらなんでも挑戦してみようがモットーになったのは、あの90年代のそういったスタッフワークがあったおかげですね」
そして、TERUさんは初めてアルバムが1位になった時のことをこう振り返ってくれました。
「ちょうどプロモーションで札幌にいて。で、その時みんなで食事をしようっていうことでラーメン屋さんでラーメンを頼んでて、ちょうど頼む時に僕が電話を受けて…TAKUROはトイレに行ってたんで。で、1位をとったぞ!って聞いた瞬間に、すいません!チャーシュー!チャーシュー麺にしてください!って叫びましたね(笑)」
「いやぁ、嬉しいですよ、やっぱり。チームみんなで動いてたんで、そのチームのプロモーション担当の人たちが頑張ってくれているのが凄い見えるんですよね」
また、TAKUROさんもこんなことをおっしゃっていました。
「そこに感動したよね。スタッフが泣いているのを見た時に。もちろん自分たちも嬉しいんだけれども、GLAYを通じて誰かの人生がまたパッと輝くのを見てるのが何よりのご褒美ですよね」
「当時まだ20代でしたけど、そういう感覚は他のロックバンドよりも早かったかもしれない。だけど後々、ある意味では他の人のためにしか頑張れない場面もあるんですよ。自分の夢だけだったらこんな我慢できないっていう」
さらにTERUさんはスタッフの方々への感謝の気持ちを語ってくれましたが、GLAYが大ブレイクした直後にはこんなこともあったそうです。
「凄え売れた時、TERUむちゃくちゃやさぐれてましたよ(笑)。なんかピリピリしてんなぁ、みたいな。テレ朝のトイレでうおー!とか。スケジュールが激しすぎて。こんなんじゃ歌えねー!って」
そして、そんなTERUさんにTAKUROさんが「イヤだったらやめていいよ」と声をかけたこともあったとか。
TERUさん「TAKUROのその一言で大泣きしましたからね。もう苦しくて苦しくて。やっぱり晒されるのはヴォーカリストなんですよ」
TAKUROさん「テレビの3分の歌番組で2分50秒映るのはヴォーカルですからね」
TERUさん「ネットがやっと普及している頃で、声が出る出ないでめちゃくちゃ言われたりとかしてて…」
1999年には、幕張メッセの特設ステージで20万人を集める単独ライブを開催したGLAY。30代に近づくと、今度は自分たちで道を切り開いていかなければならない立場になっていったようです。
TAKUROさん「振り返ってみると、みんな好きなバンドは30前で解散してて。ビートルズもしかり、BOOWYもそうですし。その後の背中を誰も見せてくれないから、こっからは日本のロック、自分たちでなんとか作っていかなきゃいけないんだって。だから不安になりますよね」
TERUさん「ヴォーカルっていうジャンルではいたりとかするんですけど、バンドって言うとなかなかいなかったんで、どうやって活動すればいいのか基盤がわかんなかったですね」
TAKUROさん「30を超えたシンガーはバラード中心になるとか、そういうシットリとした路線に行くっていう中で、まだようやく俺たちのロック像を掴みかけた頃だから、40、50でこんなことやってていいのかな?って」
そして、引退を発表した安室奈美恵さんの話題になると、TERUさんはこんなことを話してくれました。
94年にシングル「RAIN」でメジャーデビューしたGLAY。96年にリリースした11枚目のシングル「口唇」で初のオリコン1位を輝きますが、ブレイクするまでにはいろいろな葛藤や挑戦があったようで、TAKUROさんはこんなことおっしゃっていました。
「タイアップ全盛の世の中だったんで、それのコンペティションがあって。いろんなアーティストが例えばCMに曲を提供するんですけど、そこでダメだったりすると自分をちょっと疑っちゃったりとかっていうのがあって。でも、その時代があって、凄く鍛えられました」
「後々の、GLAYはやりたいことしかやらない、っていうそういう姿勢でないので。GLAYはやれることがあるんだったらなんでも挑戦してみようがモットーになったのは、あの90年代のそういったスタッフワークがあったおかげですね」
そして、TERUさんは初めてアルバムが1位になった時のことをこう振り返ってくれました。
「ちょうどプロモーションで札幌にいて。で、その時みんなで食事をしようっていうことでラーメン屋さんでラーメンを頼んでて、ちょうど頼む時に僕が電話を受けて…TAKUROはトイレに行ってたんで。で、1位をとったぞ!って聞いた瞬間に、すいません!チャーシュー!チャーシュー麺にしてください!って叫びましたね(笑)」
「いやぁ、嬉しいですよ、やっぱり。チームみんなで動いてたんで、そのチームのプロモーション担当の人たちが頑張ってくれているのが凄い見えるんですよね」
また、TAKUROさんもこんなことをおっしゃっていました。
「そこに感動したよね。スタッフが泣いているのを見た時に。もちろん自分たちも嬉しいんだけれども、GLAYを通じて誰かの人生がまたパッと輝くのを見てるのが何よりのご褒美ですよね」
「当時まだ20代でしたけど、そういう感覚は他のロックバンドよりも早かったかもしれない。だけど後々、ある意味では他の人のためにしか頑張れない場面もあるんですよ。自分の夢だけだったらこんな我慢できないっていう」
さらにTERUさんはスタッフの方々への感謝の気持ちを語ってくれましたが、GLAYが大ブレイクした直後にはこんなこともあったそうです。
「凄え売れた時、TERUむちゃくちゃやさぐれてましたよ(笑)。なんかピリピリしてんなぁ、みたいな。テレ朝のトイレでうおー!とか。スケジュールが激しすぎて。こんなんじゃ歌えねー!って」
そして、そんなTERUさんにTAKUROさんが「イヤだったらやめていいよ」と声をかけたこともあったとか。
TERUさん「TAKUROのその一言で大泣きしましたからね。もう苦しくて苦しくて。やっぱり晒されるのはヴォーカリストなんですよ」
TAKUROさん「テレビの3分の歌番組で2分50秒映るのはヴォーカルですからね」
TERUさん「ネットがやっと普及している頃で、声が出る出ないでめちゃくちゃ言われたりとかしてて…」
1999年には、幕張メッセの特設ステージで20万人を集める単独ライブを開催したGLAY。30代に近づくと、今度は自分たちで道を切り開いていかなければならない立場になっていったようです。
TAKUROさん「振り返ってみると、みんな好きなバンドは30前で解散してて。ビートルズもしかり、BOOWYもそうですし。その後の背中を誰も見せてくれないから、こっからは日本のロック、自分たちでなんとか作っていかなきゃいけないんだって。だから不安になりますよね」
TERUさん「ヴォーカルっていうジャンルではいたりとかするんですけど、バンドって言うとなかなかいなかったんで、どうやって活動すればいいのか基盤がわかんなかったですね」
TAKUROさん「30を超えたシンガーはバラード中心になるとか、そういうシットリとした路線に行くっていう中で、まだようやく俺たちのロック像を掴みかけた頃だから、40、50でこんなことやってていいのかな?って」
そして、引退を発表した安室奈美恵さんの話題になると、TERUさんはこんなことを話してくれました。
「(僕は)20年後、30年後も歌いたいと思っているタイプなので、どういう局面になったら、そうやって潔く引退できんのかな、っていうことはちょっと考えますけどね。でも、こうやって仲間がいて楽しくやれてるっていうことは、たぶんヴォーカルを潔く辞めたとしてもTAKUROたちとは付き合っていくと思うんで。友達との関係性は絶対に継続していくと思うんですよね。だから、歌という分野ではちょっとまだ僕の中では消化できてないというか…」
GLAYは今年でデビューから23年目。現在はアリーナツアー中で、11月22日にはニューシングル『WINTERDELICS.EP~あなたといきてゆく』をリリースしましたが、TAKUROさんは来たる25周年に向けて「応援してくれているみんなの街に行きたい」と話してくれました。
「やっぱりもの作りって、いつも新鮮な気持ちで新しいことにチャレンジしていかないと、自分の手応えっていうものがどんどん麻痺していくし。駆け抜けてはいるけれど、25周年とかそういう周年の時には、立ち止まって自分たちが今までにやってきたことを応援してくれたその人たちの街で…自分たちも感覚がわかるけど、TERUが例えば徳島!とか名前を呼ぶとやっぱり自分の街って嬉しい気持ちがあるじゃないですか。それはスタジアムでもない、どんな大きなドームでもないんですよね、やっぱり」
20万人ライブを行った頃に比べると、TAKUROさんのライブに対する意識も変わってきたそうです。
「20万人の時は、間違いなく人の海っていうような物凄いお客さん、ファンっていうような捉え方だったけど、30代を過ぎるぐらいから一人ひとりの人生がちょっと感じられるようになって。あ、この人は部活帰りで仲いい友達と来たんだな、あ、この人はもしかしたらお医者さんかもしれないし、先生かもしれないし、サラリーマン、営業の人かもしれない、それを感じたその時から凄く緊張するようになりました。20代の時のバーン!イエーイ!みたいな感じから、この人たちの明日の糧になるような豊かな時間にしなければいけない、って」
また、TERUさんもこんなことをおっしゃっていました。
「会場に来て家に帰った時にやっぱり家族がいるじゃないですか。で、奥さんだったら子供を旦那さんに預けて、それで行ってきなよっていうそういう風景が見えるんですよね。で、帰ってきてありがとうって言うその瞬間を笑顔で過ごして欲しいっていうか。それが自分たちの根源なのかなと思いますね」
ここで、真面目で優等生的な発言が多いお二人に対して、恵さんが「ロックって道徳なんですね」と一言。
TERUさん「そう考えたら、俺たちロックじゃないですね、たぶん(笑)」
TAKUROさん「いつもニュースがたくさんあってひでえ世の中だなと。俺、ロックってその真逆をはやす…だから、世の中が酷いんだったら、逆に俺たちは正しいことをしてやるよ、っていう気になります。世の中が正しすぎるんだったらちょっと羽目はずしてもいいんじゃない?っていうのが、GLAYが持ってるロック感だと思うんですよね。これはずっと俺はホントに思ってる」
「世の中がもうわけのわかんない大人しかいないんだったら、俺、一番カッコイイ信じられる大人になってやろうって思いますもん。で、それを見て、あ、こんな平和な生き方をしている連中の顔っていいなぁ、背中っていいなぁ、俺憧れちゃうなぁ…もうそこに毒も何もないけれど、俺はそれが一番の反体制だと思う。それをGLAYは体現していきたい。挑戦ですよ」
「世の中に面白いことがなかったら面白いものを持ってくる、面白すぎるんだったらちょっと真面目になろうぜ、みたいな。いつもそういった鏡でありたいですね」
番組では、そんなGLAYのお二人の挑戦に関するメッセージを色紙に書いて頂きました!こちらの色紙を1名様にプレゼントします。このホームページ右のメッセージフォームから「GLAYの色紙希望」と書いてご応募ください!

