高3でサッカーを始めてアルゼンチンとフランスへ…白石尚久さんの挑戦(2017/06/24 放送)
今週は、サッカー指導者の白石尚久さんをお迎えしました。
スペイン在住の白石さん。現在は、本田圭佑選手の“専属分析官”も務めています。
「本田選手がどういったプレーをするかっていうのと、本田選手の対戦相手の分析と、本田選手がマッチアップする選手の分析、あとは本田選手のフィジカル的なところも見ながらですね」と“専属分析官”なる仕事について話してくれた白石さん。選手個人に専属分析官がいるのは「新しい試みだと思います」とのことで、周りの人たちも「何をやっているんだ?」という感じなんだとか。
そんな白石さんは、香川県出身の現在41才。サッカーを本格的に始めたのはかなり遅くて、なんと高校3年生の時だったとか。そして、その頃からサッカーで生きていこうと思っていたそうです。
スペイン在住の白石さん。現在は、本田圭佑選手の“専属分析官”も務めています。
「本田選手がどういったプレーをするかっていうのと、本田選手の対戦相手の分析と、本田選手がマッチアップする選手の分析、あとは本田選手のフィジカル的なところも見ながらですね」と“専属分析官”なる仕事について話してくれた白石さん。選手個人に専属分析官がいるのは「新しい試みだと思います」とのことで、周りの人たちも「何をやっているんだ?」という感じなんだとか。
そんな白石さんは、香川県出身の現在41才。サッカーを本格的に始めたのはかなり遅くて、なんと高校3年生の時だったとか。そして、その頃からサッカーで生きていこうと思っていたそうです。
「むちゃくちゃなイメージですけど(笑)、やっぱり人って夢を持ってナンボだろうと。情熱を捧げられるものにようやく出会ったと16才ぐらいの時に思ったんですよ」
高校卒業後は強豪の明治大学に進学しますが…。「サッカー部に入ろうと思ってテストを受けたんですけど、やっぱり下手だから落ちますよね」。それでもプロになりたかったという白石さんは、なんと南米のアルゼンチンへ渡ります。
「当時、僕はマラドーナという選手が凄く好きで、せっかくやるなら世界で一番のプレイヤーがいるところでやってみようと」「まずは練習生から受け入れてくれるんだったら行こうと。根拠のない自信」
「努力しないと追いつかないと思ったんですよね。6才からスタートして18才だから12年間のブランクがある。それをどうやって埋めるか。だったら一流のところに行って、人の何倍も努力してそこで揉まれるしかないと思ったんです」
アルゼンチンではまずヒムナシアという一部リーグのチームのユースに練習生として入ることができた白石さん。「最初行った時、言葉はわからないですし、ただ走ってるだけでボールは来ないですし」「基本的にはアルゼンチンの人だけです」「キツイですね。大変ですね」。そんな中で約4年を過ごし、試験の時だけ帰国して大学も卒業したそうです。
「親が大学はちゃんと出てくれと。大学は好きなことをやりに行くところだから好きなことをやってもいいけど、大学だけは出てくれと。あとは自分でやれと。大学の試験の時に2週間、3週間帰ってくるじゃないですか。その時に毎日アルバイトしてお金を貯めて。で、試験を受けて、貯めたお金で飛行機のチケットを買ってまた向こうに行って、っていう」
さらに、大学卒業後はフランスへ。「タイミングが来たなと思って。環境を変えようと思ったんですよね。じゃあ、フランスでちょっとテストを受けてみようかと。挑戦しかないから、やるしかないから」。両親には「馬鹿だな。そんなんで飯食っていけるのか。常識で考えろ」と言われたそうですが、それでも「僕には常識がないから行ってくる」と答えたとか。
「(アルゼンチンでの4年間を経て)それでも自分ではまだ足りない。次に来る壁、次に来る壁を僕は乗り越えていくことができると思ったんです。それを当たり前だと思って、それが苦じゃなかったんですよね。だから、どんどんどんどんトライする」
「フランスではセミプロみたいな契約でやってましたね。どんな形でもやっぱり結果を残したかったんですよね。だから、契約したぞと。プレーしたぞっていう」
そして「もうこれ以上伸びないと思ったんで。僕の才能はここまでなんだっていうのがわかったので」と、27才で現役を引退。ここまでのお話を聞く限りはかなり打たれ強そうな印象ですが、「ヘコむことってないんですか?」という質問にはこう答えてくれました。
「毎日ヘコんでましたね。だって毎日が壁だから。失敗すると人ってヘコむじゃないですか。やったのにまた失敗、やったのにまた失敗…テスト受けて失敗、失敗、失敗なんですよ。でも、慣れちゃいましたね。っていうか、トライしないと前に進んでいかないので。だったらトライして失敗した分だけ身になる」
「挑戦した分、失敗するんですよね。でも、挑戦しないと失敗しないじゃないですか。だから、失敗しないと伸びないと僕は思います。失敗して学ぶことの方が多いので」
「言うのは簡単だけどできないんだよ、こういう現実があるから、とかって言う人が多いんですよね。だから、そういう人たちに僕がよく言っているのは、どうなっても良い人生なんだよ、人生っていうのはって思う、それぐらいの感覚でやればいいんですよと」
来週も引き続き、白石尚久さんをお迎えします。お楽しみに!