入学式などのハレの日やパーティで胸元につけ、お祝いや感謝の気持ちを込める花飾り「コサージュ」。リボンや布で作られたものもありますが、生花のコサージュはいかがでしょう。
今回のハーバルライフは、「終日フラワー」の店主Charさんに教えていただく生花のコサージュの魅力と作り方をご紹介します。
春のおすすめ生花のコサージュ
ハレの日だけでなく、ちょっとしたお出かけや、お客さまのお出迎えの時の装いを華やかにしてくれる「コサージュ」。中世のころ、フランスの女性たちがお祝いの時に花飾りを付けていたのが、その由来だといいます。この春、生花のコサージュで、感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょう。贈りものなどに添えても、よりいっそう心が伝わります。
生花のコサージュを教えていただくのは、「終日フラワー」の店主Charさん。「終日フラワー」は、代々木上原にあるカフェの一角を借りて営業しているお花屋さんで、入口から2階に続く階段にはたくさんの花が飾られ、お茶や軽食を楽しみながら、リラックスして花選びをすることができます。お客さまと心を通わせて花を選び、アレンジすることを心がけているとおっしゃるCharさんに、この春、おすすめのお花や植物でコサージュを作っていただきました。
終日フラワー店内
入学式などフォーマルな場でのおすすめは、トルコ桔梗をあしらった薄いピンクのコサージュ。一輪でも華やかなトルコ桔梗にピンクのライスフラワー、そしてかすみ草をアレンジ。よりフォーマルにしたいときは、グレーのリボンをプラスするとよいでしょう。
トルコ桔梗、ライスフラワーとかすみ草のコサージュ
引越しや転勤などで新たに知り合った方をお招きしたときや、ちょっとしたホームパーティなどでもコサージュが活躍します。ホワイト系のバラ一輪にリボンを付けたコサージュでお迎えしてはいかがでしょう。
ホワイトローズのコサージュ
小さめのコサージュならバッグに付けて楽しむこともできます。かすみ草とスターチス(チース)をざっくりとタコ糸でまとめれば、カジュアルな装いも華やかになります。かすみ草やスターチス(チース)は、ドライフラワーにも適しているので長く使えます。
かすみ草とスターチス(チース)のコサージュ
ユーカリなどの葉ものをちょっと大きめにアレンジしたコサージュは、プレゼントのボックスやリボンとも好相性。麻ひもなどで縛ってボックスの上にあしらうだけで、贈りものを引き立てます。
ユーカリなど葉もののコサージュ
手作りで楽しむ生花のコサージュ
春は、花の季節。生花のコサージュづくりにチャレンジしてみませんか。用意するのは、はさみ、紐またはテープ、リボン等。花材はユーカリ、ディクタムナスなどの葉ものや、かすみ草など散りにくい花がおすすめです。
花材と材料一式(はさみ、紐、リボン等)
まず、花材を好きな長さにカットし、茎や枝をまとめて、紐を2重に巻きます。花材は同じ長さに切りそろえるのではなく、長さや大きさが少し違っていたほうが自然な感じで、生花ならではのコサージュの魅力が生まれます。
茎と枝を指で押さえて紐を巻きます
花の部分の形を整えたら完成です。
ユーカリ、ディクタムナスとかすみ草の手作りコサージュ
そのまま服に付けても、リボンと一緒にピンでとめても楽しめます。ユーカリ、ディクタムナスなどの葉ものや、タイムなどのハーブは、付けているとほのかな緑の香りに包まれ気分が癒されます。コサージュの生花は、周りを汚さず、花持ちが良いことが大切。ばらのように繊細な花は、長時間のお出かけには避けた方がいいでしょう。
自分を飾るためだけではなく、相手にお祝いや感謝の気持ちを伝えるコサージュ。生花ならではコサージュで、あなたの気持ちを伝えてみませんか。
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終日フラワー(しゅうじつフラワー)
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