「おやさいクレヨン」は「お米」と「お野菜」からできたクレヨン。自然そのものの色を楽しみながら、自由に絵を描いてみてはいかがでしょうか?
今月のボタニカルグッズは、自然の素材から生まれた「おやさいクレヨン」をご紹介します。
国産の野菜からできた「おやさいクレヨン」
「おやさいクレヨン」は「お米」と「お野菜」からできたクレヨンです。主成分のワックスは、米ぬかを生成する際に排出される「ライスワックス」つまり「お米の油」を使用。野菜そのものの色に食品用の顔料をプラスして、お子さまが口に入れてしまうことも想定して作られています。それぞれの色には、「緑色」や「黄色」などの名前ではなく、「きゃべつ」色、「とうもろこし」色など、原料となった野菜の名前がそのままつけられています。色は全部で10色。最新の製品「おやさいクレヨンStandard」では、きゃべつ(青森県産、愛知県産)、ねぎ(青森県産、愛知県産)、ながいも(青森県産)、ごぼう(青森県産)、とうもろこし(青森県産、北海道産)、雪にんじん(青森県産)、りんご(青森県産)、カシス(青森県産)、紫いも(青森県産、九州産)、竹炭(青森県産)といった10種類の野菜が使われています。製造は60年もの歴史を持つクレヨン工場。自動化された機械では製造が難しいため、半手動生成機を使って、ひとつひとつ職人の手によって作られています。
おやさいクレヨンStandard
「おやさいクレヨン」の優しい色の秘密
「おやさいクレヨン」には本物の野菜粉末が入っているので、描き心地は少しだけザラザラとしています。製造を手がける「mizuiro株式会社」の木村尚子さんは、藍染の展示を見に行く機会があり、様々なブルーの表情をみせる藍染に魅力を感じたそうです。文具が好きで、面白い文具を仕入れて販売するネットショップ運営も行っていたため、オリジナル商品として藍染インクの開発がスタート。その途中で藍染の青いインクだけではなく、さまざまな野菜色のインクの開発を始め、その後、インクからクレヨンに方向転換。ワックス成分の選定から始まり、各種野菜や果物のパウダー等を用いて、何度も試作を繰り返し商品化をめざしました。ある農家を訪ねた際に、規格外品として廃棄される野菜が多くあるということを知り、そんな野菜を再利用するというサスティナブルな製品であればと、商品化に決心がついたそうです。
野菜はできる限り、規格外で廃棄されるものや、出荷時にカットされる部分などを使用し、環境への優しさも考慮して「おやさいクレヨン」は誕生しました。「クレヨンをお子さまが使われる時に、お母さまが世界の食料事情のお話や、食べ物を無駄にしないという思いを共有することで、食べ物を大切にすることを学ぶきっかけになったり、食育になったら良いと考えています」。木村尚子さんのこんな思いが込められた「おやさいクレヨン」は、きっと子供たちのイメージの世界を広げ、自然観を豊かにしてくれることでしょう。
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。6月9日は、トータルビューティークリエイターの川邊サチコさんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
おやさいクレヨン
mizuiro株式会社
〒030-0801 青森県青森市新町1丁目8-12 2F