1年で最も寒さが厳しくなる2月は、心も身体も後ろ向きになりがちです。太陽をイメージし、赤い花や実のボタニカルアレンジで元気をもらいましょう。生命力を感じさせる赤い色は、勇気や行動力、気力を取り戻してくれます。
今月のハーバルライフは、赤い花や実を贅沢に使ったおすすめのアレンジをご紹介します。
お部屋の中の小さな太陽、赤い実のリース
水をかえる手間もなく、長く楽しめるのが、ドライな実もののリースです。壁に掛けたり、机の上に小物と一緒に飾ったり。お部屋の中の小さな太陽のように、心にエネルギーを届けてくれます。この時期に手に入れることが出来るのは、クリスマスでもおなじみの真っ赤な実のサンキライ、小粒でかわいいピンクペッパーなど。赤やピンクのグラデーションは、クリスマスのリースとはひと味違う雰囲気です。赤とピンクの中に少し黄色がかったバラの実も入れると、薄いオレンジが春の雰囲気を感じさせてくれます。赤やピンクは緑との相性もよいので、ユーカリなど緑の葉ものを加えるのもおすすめです。
この時期は実ものを店頭に用意しているフラワーショップは限られるかもしれません。お店の方にリースの大きさや色あい、イメージを伝えて、あらかじめ用意してもらうようにすると、色や形など質のいいものを揃えることができますよ。
思いきって贅沢に、赤い花のアレンジを
2月は冬の花に加えて春の花も揃い始め、赤い花も手に入れやすい季節です。深紅のバラに、ボルドーダリア。そして、1月から出回り始める早春の花、ラナンキュラス。球根の園芸種としても人気がありますが、花弁が幾重にも重り、色もピンクから赤、紫がかったものまで豊富に揃っています。赤のラナンキュラスの花言葉は「あなたは魅力的」、ピンクは「飾らない美しさ」、紫は「幸福」。気持ちを前向きにし、日持ちもする魅力的な花です。
また、アレンジにチューリップをつぼみの状態で入れておくと、時間の経過とともに花が咲き、変化が楽しめます。しばらくしてバラが傷んだら、元気な花だけを集めて新たなアレンジを作りましょう。ちょっと贅沢かなと思っても、たくさんの種類の花を入れておくことで、自然のお花畑のような花との出会いや新発見を楽しむことができますよ。
TOKYO FM
「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介するノエビア「BOTANICAL LIFE」をオンエアしています。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送している
ノエビア「Color of Life」。2月3日は作家・ドイツ文学者・美術評論家の中野京子さんを迎えてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
フラワーアレンジ「ŒUVRE/ウヴル」田口一征
フランス Studio Bercotを卒業。帰国後、東京・南青山にあるル・ベスベに6年間勤務。2014年、「ŒUVRE/ウヴル」をスタート。完全オーダー制にて、ブーケやアレンジメントの制作の他、ウェディングやイベント、お店や雑誌の装花などを行っている。
www.oeuvre-tokyo.com