2017年最後の「おむすび便り」は、沖縄県石垣島から!
石垣島では、ちょうど新米が穫れたばかりなんです。
この時期に穫れたての新米って、ちょっと不思議じゃありませんか?
なぜなら、石垣島ではお米の“二期作”が行われているからなんです。
お米の二期作? どういうことなのか、詳しく教えて頂きたい!
石垣市にある、「JAおきなわ 八重山地区水稲生産部会」、
部会長の大底洋一(おおそこ・よういち)さんのご自宅にお邪魔して、お話を伺いました。
「一期作の植え付けは1~2月頃。5月の下旬には収穫ができて、
6月初旬には新米を売り出します。これが“超早場米”。
そして、二期作目は、8月上旬に植え付け、11月には収穫が可能になります。」
12月でも気温が20度を超す石垣島。
この温暖な気候のおかげで、1年に2回、お米が収穫できるんですね。
「石垣で穫れたお米は、ほぼ、島内で消費しますが、
一部、沖縄本島にも出荷されます。
全国的に見ても、沖縄県はお米の
生産量はとても少ないのが現状。
1年に2回、穫れるとはいえ、
もともと収量が少ないので、
昔は島のお米は貴重でしたが、
今は貯蔵施設が整っているので、
年中、美味しいお米が食べられるんですよ!」
そう教えてくれたのは、
副部会長の黒島良雄(くろしま・よしお)さん。
石垣島のお米、どんなお味がするのか、
是非、食べてみたーい!
早速、穫れたばかりのお米を炊いて頂き、
同席してくださったJAおきなわの方に
おむすびを握って頂きました。
お米の品種は「ひとめぼれ」。
そもそも東北でよく作られているお米ですが、石垣島では東北のお米がよく育つんだそうです。
お米の味、そのものを味わうにはシンプルな「塩むすび」が一番。
石垣島産の新米「ひとめぼれ」と、石垣島産の塩で握った「塩むすび」の完成です!
この、炊き立てホヤホヤのごはんで握ったおむすびの湯気!
生産者さんの、“お米愛”の結晶に見えませんか?
頂いたおむすびは、もちもちとした食感で、
とっても優しい味わい。
ありがたい気持ちでじっくりと頂きました。
石垣島の皆さんは、新米で年末年始が楽しめるんですね。
うらやましい~!
大底さん、黒島さん、温かい笑顔と石垣島のおむすび、
ごちそうさまでした。
さぁ、今年も1年、全国のいろんなおむすびをご紹介してきましたが、
来年もまた新しい出会いと、たくさんのご縁でむすばれ、
そして、おいしいおむすびが食べられますように。
皆さんも、ドンドンおむすびを握って、これからも日本のお米をたくさん食べましょ~!
そんな気持ちで、帰路についた川瀬良子でした。