高松駅から徒歩10分ほど、島々へ向かう船が出航する高松港から歩いて5分ほどの海の前に、「北浜アリー」はあります。錆びたトタンの壁や屋根、木の柱。海辺の古い倉庫を改装して、その中に、カフェやショップが入ります。瀬戸内の潮の香りを感じながら、穏やかな時間を過ごせる隠れ家のようなスポットです。
インスタ映えする場所でもあるので、国内外の旅行者、観光客が日々やって来ますが、ここは地元の人々も大好きなところ。ふだんから地元民と観光客が混ざり合う、いい雰囲気の場所なのです。
そんな「北浜アリー」の一画に、『旅めし！』スポット、「umie（ウミエ）」があります。倉庫の2階の奥の奥……この先にお店があるの？と不安になった頃、ギギィーっとドアを開けると、この風景が広がります。高い天井、広々とした店内、大きな窓がたくさんあり、今の時期、開いた窓から海風が入ってきます。窓の向こうは瀬戸内海。女木島、男木島が、すぐそこに見えます。抜群の眺めと、のんびりした空間。食べるのも、飲むのも、最高です。
「デザインラボラトリー蒼」の代表で、アート・ディレクター、プロデューサーの、柳沢高文さんが、かつて自分のデザイン・スタジオとして（つまりオフィスとして）借りていた空間を、素敵なカフェ＆レストランに変身させました。インテリアから本まで、すべて柳沢さんの世界観で表現されています。とにかく、くつろげます……！
ソファ席に座ってビールやワインを頼んでしまったら、もうしばらく動けなくなってしまいます。夜は地元の人々が集まり、昼間は旅行者が多いとか。
北浜アリーの仕掛け人で、「umie」オーナー、デザインラボラトリー蒼の代表、柳沢高文さん。
そして、こちらが本日の「旅めし！」！　カリカリの「リンゴのピッツァ」と、ほくほく熱々の「ポテトフライ」！　どちらも最高に美味しいです。
「umie」店長で、シェフの、松下友美さん。「多くのメニューが、オープン当初から変わらずあります。季節ごとにちょっと変わるものはあるけれど、気に入ってくり返し来てくださるお客さまのために、メニューを変えずにいることも大切。『ここのカレーが食べたいから』と年に一度やって来てくださる方もいます。そういう方がいらしたとき、メニューが変わっていたらガッカリでしょう。だから、定番メニューはいじらず守っています。リンゴのピッツァとポテトフライも、定番のひとつ。人気です。美味しいですよ！
店の窓からの眺め。窓に面してカウンター席があるので、そこに座ってぼーっと海と島を見ながらコーヒー、あるいはビールも、良し。