瀬戸内の港町、尾道の心の食堂、「しみず食堂」。
小津安二郎『東京物語』から大林宣彦監督の作品まで、数々の名作映画の舞台にもなってきた港町、尾道。海の道、尾道水道を今日も渡船が往来します。尾道と向島を結ぶ、わずか5分ほどの日常の船旅です。
尾道駅を出ると正面に、尾道水道沿いに公園が広がります。名称は「駅前港湾芝生広場」。広々としたこの広場は、尾道市民の憩いの公園であり、旅行者もローカルものんびり過ごせる場所。この水辺の緑地帯の一画に、本日の「旅めし!処」はあります。
やって来ました、「しみず食堂」。屋台風ですが、しっかり一軒家の建物です。
店内はこんな感じ。やっぱり屋台っぽい!(笑)
メニューと、ほかのものが渾然一体となった店内の壁。
尾道ラーメンが気になりますが、実はもっと気になるものが店内にはあります……
店内にはこんな感じのガラスのショーケースが2つあって、その中に、お皿に盛りつけられたいろんな料理が並んでいます。
新鮮な地魚の刺身、焼き魚、煮魚、揚げ浸し、冷や奴、サラダ、おつまみ、それから、名物のいなり寿司と手巻き寿司……
お客さんは、自分でガラスの戸棚を開けて、そこから「自分が食べたいものを自分で取り出して」、食べるシステム。煮魚などは温めてくれますし、そのまま食べても美味しいんです。ごはんもあるから、定食にもできます。うどんやそばもあって、尾道ラーメンは人気のひと品。外のテーブルと椅子に座れば、尾道の海と、対岸の向島を眺めながらの、景色抜群のお昼ご飯! ロケーションが、とにかくサイコー!なんですね~。もちろん、ビールもお酒もあります!ここで軽~く一杯!という旅行者も、地元民も大勢います(笑)。
こちら、本日の「旅めし!」です! やっぱりビールも一緒に、いっただきまーす!
オーナーの清水美江子さんと、旦那さんで料理人の実さん。
ビール瓶を手に持つおばあちゃんは、「しみず食堂」を開いた清水美江子さんのお母さん!
第2次世界大戦のあと、尾道駅前にはヤミ市がありました。それが、「しみず食堂」の原点。1947年、ヤミ市の店は、市の許可を得て、協力して港の一画に「木造長屋の共同店舗」を作りました。「しみず食堂」もそこに入りました。大林宣彦監督の映画『あした』には、この頃の「しみず食堂」が登場しています。その後、道路拡張によって、木造長屋は解体され、多くの店は別の場所へ移転するか、店じまいを余儀なくされました。唯一、「しみず食堂」だけはプレハブの仮店舗で営業を続け、やがて道路の整備が終わり、駅前に広々とした芝生の広場が完成、そしてその一画に、めでたく現店舗の「しみず食堂」がオープン!……というわけです。戦後のヤミ市の時代を含めれば、実に70年近い歴史が!
店内には、そんな歴史を振り返る写真や、過去の新聞記事、雑誌記事などが展示され、それらを見たり読んだりするのも楽しい時間です。
店の外にテーブルと椅子があり、ここで尾道水道の海の風景を眺めながらいただく昼食は、サイコーです! 美味しい「旅めし!」、ごちそうさまでした~!
尾道駅を出ると正面に、尾道水道沿いに公園が広がります。名称は「駅前港湾芝生広場」。広々としたこの広場は、尾道市民の憩いの公園であり、旅行者もローカルものんびり過ごせる場所。この水辺の緑地帯の一画に、本日の「旅めし!処」はあります。
やって来ました、「しみず食堂」。屋台風ですが、しっかり一軒家の建物です。
店内はこんな感じ。やっぱり屋台っぽい!(笑)
メニューと、ほかのものが渾然一体となった店内の壁。
尾道ラーメンが気になりますが、実はもっと気になるものが店内にはあります……
店内にはこんな感じのガラスのショーケースが2つあって、その中に、お皿に盛りつけられたいろんな料理が並んでいます。
新鮮な地魚の刺身、焼き魚、煮魚、揚げ浸し、冷や奴、サラダ、おつまみ、それから、名物のいなり寿司と手巻き寿司……
お客さんは、自分でガラスの戸棚を開けて、そこから「自分が食べたいものを自分で取り出して」、食べるシステム。煮魚などは温めてくれますし、そのまま食べても美味しいんです。ごはんもあるから、定食にもできます。うどんやそばもあって、尾道ラーメンは人気のひと品。外のテーブルと椅子に座れば、尾道の海と、対岸の向島を眺めながらの、景色抜群のお昼ご飯! ロケーションが、とにかくサイコー!なんですね~。もちろん、ビールもお酒もあります!ここで軽~く一杯!という旅行者も、地元民も大勢います(笑)。
こちら、本日の「旅めし!」です! やっぱりビールも一緒に、いっただきまーす!
オーナーの清水美江子さんと、旦那さんで料理人の実さん。
ビール瓶を手に持つおばあちゃんは、「しみず食堂」を開いた清水美江子さんのお母さん!
第2次世界大戦のあと、尾道駅前にはヤミ市がありました。それが、「しみず食堂」の原点。1947年、ヤミ市の店は、市の許可を得て、協力して港の一画に「木造長屋の共同店舗」を作りました。「しみず食堂」もそこに入りました。大林宣彦監督の映画『あした』には、この頃の「しみず食堂」が登場しています。その後、道路拡張によって、木造長屋は解体され、多くの店は別の場所へ移転するか、店じまいを余儀なくされました。唯一、「しみず食堂」だけはプレハブの仮店舗で営業を続け、やがて道路の整備が終わり、駅前に広々とした芝生の広場が完成、そしてその一画に、めでたく現店舗の「しみず食堂」がオープン!……というわけです。戦後のヤミ市の時代を含めれば、実に70年近い歴史が!
店内には、そんな歴史を振り返る写真や、過去の新聞記事、雑誌記事などが展示され、それらを見たり読んだりするのも楽しい時間です。
店の外にテーブルと椅子があり、ここで尾道水道の海の風景を眺めながらいただく昼食は、サイコーです! 美味しい「旅めし!」、ごちそうさまでした~!
「しみず食堂」
広島県尾道市東御所町60-8
TEL:0848-23-5283
TEL:0848-23-5283