2018/3/25
3月ももうすぐ終わり。お花見の季節ですね。
世の中は、知らないことや分からないことが溢れています。けれど、今更聞けないこともありますよね。
今日は『単純な疑問・質問』にお答えしました。

今夜お届けしたナンバー
◇風に吹かれて / ボブ・ディラン
◇桜の精 / 江原啓之



「ずっと不思議に思っていることがあります。それは“眠気って人にうつるのかな”ということです。私が仕事中などに眠くなって我慢して、やっと眠気がとれてスッキリした頃に、近くにいる別の人が“眠たい”と言い出したり、逆に“眠たい”と言っていた人が元気になってきた頃に、私が眠くなったりすることが度々ありました。そして、こういうこともあります。私の身近な人がダイエットで痩せた頃、同じくらい自分が太ったり、逆に私が何キロか痩せると、身近な人が太ったりします。眠気や太るというのは、人にうつるものなのでしょうか。江原さんにもそういうことはありますか?」というメールをいただきました。

江原さん
「眠気も太るのも、いくつもの理由があると思う。よくみんなが言うのが“地球の重さは変わらない。誰かが痩せれば誰かが太る”という話。身近なところでも、私がダイエット中に、周りが割と太る。なぜかというと私が周りに食べさせるから(笑)。人が食べているのを見ているだけで満足することってあるんです。自分だけちょっと食べて、周りに“食べて。食べて”と言って、モクモク食べているのを見ると、自分も食べた気がする(笑)。そうすると周りが太る。それもひとつの理由。スピリチュアルなところでは、ダイエットをしている人の食べたいストレスが周りに飛ぶ。そうすると周りの感受性豊かな人の“食べたい”という欲望が増す。ある種、ダイエットで良い方法は、人がお腹いっぱいになった時間にお昼を食べることかもしれません。眠気に関してはいくつもあるが、みんなが眠くなるというのは、酸欠だと思いますよ。窓を開けた方がいい(笑)。眠気が伝わるというのもあると思うが、色んな分析、楽しいですね」


「旦那の厄払いのご相談です。男性は、厄払いしないと大変なことが起きやすいと聞いたことがあります。旦那は昭和54年生まれで今年39歳。もうすぐ前厄本厄後厄を迎えます。いつの時点で、どういうふうに厄払いを行ったら良いのでしょうか。私は女性で30歳代の厄年の時に、友人から厄払いの一貫として、食事会、長い物や七色の物をプレゼントしていただきました。男性と女性では、厄払いの方法は異なりますか」というメールをいただきました。

江原さん
「私は『厄祓いの極意』(中央公論新社)という本を出版しています。厄年で一番気を付けなければならないのは、健康。肉体的な部分が大きいんです。生きてきて、ある程度年数が経つと、老化現象も起きてくる。まず、することとしては人間ドックに行くこと。次に、不注意に気を付けること。男性の厄年は働き盛り。昔の厄年は“死”に近かった。昔は、そんな年齢の人がいなかったから、厄年はすごく先までないんです。だから、現代の厄年も作らなくてはいけないのかもしれない。また統計学など色んなものを合わせたら、毎年が厄年のようになる。何を信じたら良いのか。要するに、気を緩めてはいけないということ。気を付けるという習慣であり、交通安全運動と一緒で“気を付けよう週間”なんです。物理的なことを一番考えられたら良いと思います。プレゼントも意識する為の物。“これを頂いたから気を引き締めよう。ちょっとの体の緩みも厄年だから”と思うと、病気も見つけやすい。それが大切だと思います」


「高校の時の先生がおっしゃっていた言葉の中で、若輩ながら疑問に思ったことがあったので、それについてご意見を伺いたいです。それは“裏切られない為の方法は、相手を信用しないことだ”という言葉です。それでは、信用と信頼とではどう違うのでしょうか。また、人を信じることは罪なことなのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「すごく考えていて偉い!私は常に“自律”“責任主体”と言っているんです。“すべては自分の責任だ”という見方でいけば“裏切られない為の方法は、相手を信用しないことだ”という言葉には、責任転嫁がある。相手を悪くして、自分を正当化しようとしている。相対的な考え方で、主体的な考え方ではない。それに気が付いたあなたは素晴らしい。先生の言うような言い方もあるかもしれないが、責任主体。すべては自己責任。相手に依存するから、裏切られるということがある。“裏切られる”というのは、その元に依存があるから。依存しなければ、裏切られることはないんです。私は、信用と信頼は同じだと思います。自分が信用したら、その責任は自分にある。信用したら、裏切られたとしても、信用した自分に責任があるということ。そこに“依存”があるかどうか。信用と信頼には大きな違いはなく、ここにこだわることはないと思います。視点って大事ですね。あなたは素晴らしい。アッパレです!」


●3月生まれの方 誕生日おめでとう!! ―――
3月生まれのみなさんは、暖かな風。
滞っていた人生も風にのせて前に進み、
他者にはそっと風で背中を押して差し上げましょう。
※たくさんのメールいただきました!すべての方の名前をご紹介できずに申し訳ありません。

●4月お誕生日の方、メールをお待ちしております!!
“おめでとう”の“ことたま”をプレゼントします。
こういう時代だからこそ生きていること、生まれてきたことに感謝したい。
4月お誕生日の方、番組に対してや、自分のお誕生に関するエピソードなど
ひとことメッセージを添えてお送りください。出来る限りご紹介させていただきます。

◇ Dr.Recella城嶋さんへのお便り募集しています!
スキンケアや化粧で気を付けている事や、
失敗談などみなさんの体験談をお待ちしております!
美容法、健康法だけでなく、素朴な疑問でも構いません。
城嶋さんに聞きたい事など、みなさんからのお便りをお待ちしております。

●江原啓之 今夜の格言
「人間の叡智は“考える”ことで目覚めます」
「何事も疑問を持つ姿勢は、人生を豊かにします」

番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ 江原さんに聞きたい事
◇ ネガティブなお便り
◇ HAPPYメール
◇ 厄払いのお便り
◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
◇ 演じるさんのコーナー
(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
◇ あなたが感動した言葉
◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
◇ 『お笑い』エピソードのお便り
◇ リクエスト
◇ 4月お誕生日の方
◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
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2018/3/18
花粉の季節になりましたね。みなさま、花粉対策されていますか?
「今のネット社会。心無い非難や誹謗中傷に溢れていますね。イエス・キリストの言葉で“あなた方の中で、罪のない者から先に石を投げなさい”というものがある。罪のない人なんていやしないんです。なぜ、こうも優しさがなくなってしまったのでしょうか。幸せは、妬む人のところではなく、喜ぶ人のところにくる。“幸せな人は意地悪をしない”の逆で、妬む人だから幸せは来ないのです。今日はハッピーメールでハッピーをいただきました!ハッピーメールは元気が出ていいですね」という江原さん。
今日は「ハッピーメール」をご紹介しました。

今夜お届けしたナンバー
◇Do you believe in Love / ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース
◇光の輪舞曲 / 江原啓之



「息子がセンター試験を受験した時の話を聞いてください。息子は前の年に大学受験を失敗し、一浪してのセンター試験。“さぁ、明日が試験”という夜に夕刊を取りに行くとポストの中にキットカットの袋菓子が入っていました。よく見るとマジックで“おまえなら絶対大丈夫”と、大きく書かれていました。ポストに入れてくれたのは息子の友達で、すでに大学生になっていた子。息子が浪人して頑張っていることを、そっと応援してくれていたんだなぁと思うと、息子も私たち家族もすごく感動しました。一年とはいえ、浪人の期間は長いトンネルの中にいるようで、同級生は大学生になり、息子とは違う人生を送り始めていると思うと、置いてけぼりになったような気が何度したことか。何回も息子と、なぜ大学に行かなくてはいけないのか、予備校に通う辛さ、人生の目標とか色んなことを夜中まで話し、私自身も精神的にも鍛えられた一年でしたので、息子の友達の優しい気持ちに救われたような思いになり、泣けてきました。息子は無事に希望する大学に合格し、今年4年生になります。テレビで“センター試験”と聞くと、毎回、あの時の息子の友達の優しい気持ちを思いだし、心が温まり、息子が巣立って行った日を思い出します。人の優しさは、何にもまして強くて温かいんですね」というメールをいただきました。

江原さん
「本当にそうですね。こういうことって一生残りますからね。“おまえなら絶対大丈夫”という言葉。嬉しいだろうなぁ。感動しました!自分が同じ立場でポストにメッセージ入りのキットカットが入っていたら、一緒の想い出になるな。そういったことで人間って頑張れるんですよね」


「今年、成人式を迎えました。小学6年生の時、担任の先生が“20歳の自分へ”というテーマでビデオを撮ろうと発案し、未来の自分へのメッセージを送りました。“成人式に渡すから!”という約束を先生は守って、ディスクにして、みんなに配ってくださいました。8年前の照れながらビデオに撮られている過去の自分に、めちゃくちゃ気恥ずかしくなりましたが“楽しいことばかりじゃなくて、辛いこととかあると思うけど、楽しかったことを思い出して頑張ってください”の一言に元気づけられました。まさか小6の時の自分に励まされるとは(笑)。最後に“不器用なのがちょっと直っていて欲しいな”という発言に、自分じゃない人に言われているような気がして、笑ってしまいました。20歳の自分へのメッセージだけでなく、8年前のクラスのみんなの外遊びの様子や、帰りの会の前など、何気ない日常風景もビデオに収められており、一人一人がしっかり映されている映像を見て、当時の自分が思っていたより、先生は一人一人、しっかり見てくださっていたのだなと、感動しました。一生の想い出に残る、素晴らしいものを残していただき、先生に対する感謝の気持ちが湧きあがりました。8年前の先生から20歳の私たちへのメッセージもあり、そのお陰で“今”という時間の大切さも再認識でき、もっともっと一瞬一瞬を大切に生きていこうと思いました」というメールをいただきました。

江原さん
「良いお話ですね。こういう良い先生っていっぱいいますよね。今年は、着物レンタルの腹の立つような事件もありましたが、こういったことで救われますね」


「3年前になりますが、江原さんの講演会であった不思議なことをお話します。その頃、可愛がっていた猫を不慮の事故で亡くし、気力をなくしていました。“江原さんから元気なお話を聞けたらいいな”と思って、舞台が始まるのを見ていました。幕が上がると、紫っぽいライトに草原のセットが見えました。江原さんはまだ出てきません。すると、草の間から、うちの猫が出てきたんです。白い大きなシッポを振って、私に会い合図しているようでした。隣にいる夫を見たのですが、何も見えていないらしく、私の思い過ごしだと思っていました。しばらくして江原さんが登場し、お歌を歌われました。“素敵だなぁ。本当に来て良かった”と思っていると“今日はね、めずらしいお客様がいらしていますよ”って、笑いながらお話され“僕の足の周りをね、白い猫ちゃんがクルクルしています。なんだかね、落ち込んでいる飼い主さんに会いに来たみたいですよ”って。こんな不思議なこと、あるんですね。講演会のチケット、猫ちゃんが亡くなる前に買っていたのです。不思議な巡り合わせに、江原さん、ありがとうございます」というメールをいただきました。

江原さん
「私はよくそういうことをステージで言いますが、ご本人であるあなた自身も見えていたのですね。不慮の事故は辛いですからね。猫ちゃんに救われましたね」


「3年前、保育園に勤めていた時、受け持っていたクラスの女の子に“先生、痛い痛いなの?”と、ほっぺを押さえながら言われました。なんでそんなこと言うのかな?と思ったら、私のお化粧の頬紅で、ほんのり赤いのを“痛めたのか”と勘違いして心配してくれたんですね(笑)。なんだか笑ってしまって“これね、お化粧なんだよー”と言うと、私が笑っているのを見て、一緒になってその子も笑っていました。妊娠・出産で、一度は保育園をやめていましたが、娘も大きくなったので、また4月から保育士さんをします!勤務先でどんな可愛い子どもたちとの出会いがあるのかワクワクします。出会いの春はもうすぐですね。皆さまにも良いご縁がありますように」というメールをいただきました。

江原さん
「ちょっとお化粧、強かったんじゃないかな(笑)。私も今度から、ちょっとお化粧の濃い人には“痛い痛いなの?”と、言おうかな(笑)子どもは率直で素直だから可愛いですね」


「ネガティブメールの江原さんの暗い読み方を聴くようになってから、自分がネガティブな考え方をしていると、頭の中で思っていることが、その暗い読み方で再生させることがあり“うわ、自分、めちゃくちゃ暗かったんだ…!”と、客観的に気付けました。江原さんの書籍も拝読させていただき、直すべき考えがたくさんありました。しかし、今までの癖は、そう簡単には抜けないようなので、時間をかけてひとつずつ改善していこうと思います。これからは意識して、明るい前向きな気持ちで過ごしていきたいと思えました!ありがとうございます!」というメールをいただきました。

江原さん
「こちらこそ本当にありがとうございます!良かったです」


「笑う門には福来る。めっちゃ恥ずかしい〜!!ある日、親族が集まって深刻な話をしていた時です。私は“そうだよね〜、でもイチモツの不安が…”と言うと“イチモツ!?”義兄が爆笑…いや…苦笑しているではありませんか。えっ?何のこと??それでも気付かない私。違うだろ〜!!“一抹の不安”と言いたかったの…。でも、その場は和んだ。うふふ…良かった。無知は恐ろしい!」というメールをいただきました。

江原さん
「あなたは女性なんだからイチモツないでしょう(笑)!可笑しい(笑)!深刻な話をしていても、返って明るくなるかもしれませんね」


●江原啓之 今夜の格言
「幸せは、妬む人ではなく、喜ぶ人に訪れます」
「幸せをたくさん伝えましょう。お福分けです」

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2018/3/11
3月11日で東日本大震災から丸7年経ちましたね。
「『おと語り』も8年目を迎えます。私たちはあれから何を学び、何を忘れてしまったのでしょうか。年数が経つにつれ、なんとなくなかったことのように思えていたりしませんか。東北の方はそんなことないし、もちろん意識を向けている人もたくさんいる。私も『311震災遺児・孤児』のチャリティーをしていて、常に忘れることはない。『おと語り』の最初の放送は、しばらくは『東日本大震災』で被害を受けられた方への応援番組みたいでした。これからも、少しでも多くの人たちの心に寄り添っていきたいと思います」という江原さん。
今日は「東日本大震災」を振り返り、番組をお届けしました。

今夜お届けしたナンバー
◇I'm with You / アヴリル・ラヴィーン
◇心はひとつ / 江原啓之



「震災後、2人の子どもと5年間県外に母子避難し、現在は福島に帰還し、家族4人で暮らしています。家族の関係を一から立て直すのは大変で、5年生の息子は環境が変わり不登校に…。家庭で勉強をして、少しずつ学校に気が向いてきた感じです。息子の不登校を経験し、父との関係も私が昔から我慢してきたものが爆発し、顔を見るのも嫌になってしまいました。母親を怒鳴る、バカにする、子どもの意見はまったく聞かない、父がいると緊張し、ピリピリした空気。子育てについて何も分からないくせに分かったようなことを偉そうに言うので、本当に嫌いです。息子に対しては、行きたいと思っていないなら違う道でもいいんじゃないか、学校にこだわる必要もないと思えるようになりましたが、息子は“学校に本当は行きたい、行けるようになりたい”と、毎朝、車で校門へ行って帰って来るところから始めましたが、学校への恐怖がまだあるようで先に進みません。不登校から一年以上経ち、焦る気持ちも出てきそうになります。父は会う度“学校行けそうか?6年生になったら行けるか?”と、平気で息子にも聞いたりします。父の言動にイライラし、関わりたくありません。会いたくないのに家に来たり…声を聞くのも嫌です。どう付き合っていけば良いか分かりません」というメールをいただきました。

江原さん
「震災によって様々な感情が噴き出ましたよね。避難地での子どもさんのいじめもたくさんあった。けれど、幸せな人は意地悪をしない。人間は、穏やかな時には理性的でいられる。そうすると優しくできるんです。けれど切羽詰った時に人間の本性が出る。そういう時にどうしても爆発をしてしまったり、自分自身の不安さを口にしてしまってモメたりする。そこが問題。この不登校のお子さんも、環境の変化は大変。けれど、あなたのお父さんに対する憎悪も、震災がなかったら出なかったかもしれない。そういう爆発が、余計にお子さん自身に負担がかかることがあるんです。不調和になる。お子さんのことを思うなら、ご自身が父を許すということが大事だと思う。高齢の男の人は特に、偉そうにしているというよりも、実は不安を口にするお父さんが多い。“6年生になったら行けるか”というのも本当のところは心配だから。愛の反対は無関心。この言葉もお父さんの精一杯の表現だったりする。時代や考え方も違う。だから上手に言葉をうまく拾い上げてあげないと。今のままだと、みんなが同じ土俵の上に乗っている気がする。息子さんが一番理性的なのかもしれない。“本当は学校に行きたい”と言って、校門に行くところから始めたりしている。そこに雑音を入れてはダメ。みんなを許すという心を持つ。そうすれば息子さんも自然に許せるようになると思うんです。人間関係で“恐怖”だという思いも、“恐怖”というよりも、本当は“許せない”んだと思う。“許す”ということは、すごく大切。許すからこそ、穏やかにみんなが笑い合えるようになると思うのです。
私は最近、作家の田口ランディさんに『カンタ!ティモール』というドキュメンタリー映画を勧めていただいたんです。東ティモールの話。東ティモールは、インドネシアから攻められて、歴史的に酷い目に遭っているんです。すごいなと思うのは、自然と共に生き、精霊と共に生きている。だから“絶対に自分は罪を犯してはいけない。許すんだ”と思っている。どれだけの人が虐殺をされているか。私も恥ずかしいことに知らなかったのですが、日本はインドネシアに加担したのです。豊かな暮らしをする為に、外国の方達を犠牲にしていたり、酷い目に遭わせていたんだと知った。けれどティモールの人たちは、その日本人をも許そうとしてくれている。ティモールは独立運動をずっとしていて、本当の人生の豊かさとは何なのかを考えている。貧しいけれど、ひとりも仲間外れの子がいない。なぜかというと、虐殺を受けているから、ひとりのお母さんがいたら、みんなを子どもとして育てているんです。親が死んでしまっている子どもがいっぱいいるから、全員が家族にならないといけないんです。そして、現状や歴史とまったくそぐわない、輝いた笑顔がある。私たちは広い視野を持つことが大事。自分たちの悲しみだけを見つめず、勇気を得て、みんなで幸せにならなくてはいけないと思うんです。こういう出来事は氷山の一角だと思う。けれど、そこで善人面して生きていてはいけないと思った。生きているということは、絶対に理不尽なことがある。地上を天国にしたいと思うけれど、天国ではない。私たちの心の炙り出し。良いところも出るが、醜さも出る。それを、お米を研ぐように綺麗にしていっていると思う。辛いこともあるが“喜怒哀楽”というものがあるから、人に優しくなるし、愛を抱くということがあるのです」


●江原啓之 今夜の格言
「人の心がざわつくとき、そのとき地球もざわつきます」
「平和は足元から。祈りのある人は、日々が平和です」

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◇ 江原さんに聞きたい事
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◇ 厄払いのお便り
◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
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(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
◇ あなたが感動した言葉
◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
◇ 『お笑い』エピソードのお便り
◇ あなたの“違うだろぉ〜!!”と思ったエピソードのお便り
◇ リクエスト
◇ 3月お誕生日の方
◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
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2018/3/4
3月になりましたね。来月から新社会人という方も多いのではないでしょうか。
「働くことは、私たちが生きていく上で必要なこと。誰もが分かっていながら、職場で悩み、愚痴や不平不満は絶えることはありませんね。働くは難儀。けれど、基本的に“働く”ということは“食べる為”。あとは、自分で自分をどのように御守(おもり)ができるか。楽しみは自分で作るもの。“今日の仕事は、本当に憂鬱だ”と思っても“これを楽しもうかな”などという自分の持ち上げ方が大切。特に女の人は持ち上げ方がたくさんあると思う。例えば着る物。“今日、これおろして着ちゃおうかな”などというだけでも気分が違う。今は、御守をしてもらいたいばかりで、自分で自分を御守しようという人が少なくなってきている。楽しむのは自己責任のような気がするのです」という江原さん。
今日は「働く上でのお悩み」をご紹介しました。

今夜お届けしたナンバー
◇Dirty Work / オースティン・マホーン
◇幸せのみつけかた / 江原啓之



「転職をして今の会社に入って一年。同じ課の同じ年齢の女性の方の態度に苦しんでいます。確かに私は彼女から見たら仕事ができず、イライラするのも分かります。ただ、皆の前で吊し上げのような指導や指摘、周りとあからさまに違う態度。ガンガン物にもあたるし、文句を言い出したら止まらない。きっと、彼女も私を辞めさせる方向でやっているのも分かります。最後の転職と思っていたけれど、やはり辞めた方がいいのか。どうしたら彼女との関係を軌道修正できるのか悩んでいます」というメールをいただきました。

江原さん
「ひとつだけ気になるのは、軌道修正できるかどうかも大事だけれど、それは何の為なんだろうということ。仕事を円滑にする為の軌道修正なのか、自分の居心地を良くさせたいが為の軌道修正なのか。仕事は、働いて糧を得る為。生業。そうすると軌道修正はあまり必要ない。自分の仕事をちゃんとやればいいだけ。チームワークで仕事をする場合には、軌道修正は必要だと思う。けれど、私があなたであれば“これは、自分の点数上がっちゃうな!”と思う。みんなの前で吊し上げにしたり、物にガンガンあたって文句を言い出したら止まらない人なら“可哀想に…”と、あなたがみんなから逆に良くされる。それを見て、相手はまた腹が立ってやられるかもしれない。また、あなたがもう一段上にあがって“申し訳ありません!”と、演技をすればいい。職場は舞台。ありのままでいようというのがいけない。職場では演じなければ。職場で制服を着ているのであれば、心にも制服を着てください。演じて、今、どういう役柄にもっていけばいいのか。素で傷ついてはいけない。もう少し強かになっていただきたいなと思います。あなたはアクトレスなのです!」


「昨年4月から社会人となり、先輩や上司に面倒をかけつつも、なんとか仕事をしている社会人一年目です。社会人になって、お金や生活に余裕ができて満たされたからか“今のままでいいや。幸せだ”と思ってしまい“何かを乗り越える為に頑張ろう!”というヤル気が出なくなってしまいました。大学の頃は家庭が裕福でなかったので、親のサポートを得ずに大学に通っており“学生生活が楽しい!”と思えたことがほとんどありませんでした。辛く苦しい日々で、バイトばかりしていたので相談できるような友達もおらず“周りの子は遊んでいるのに何で私は…”という気持ちばかりで過ごしていたのですが、今の生活を抜ける為に“もっと良い生活がしたい”と、勉強や努力をしていた気がします。でも社会人になり、金銭的に余裕ができると、今までのようなお金や生活の心配がなくなったのは良いのですが、勉強や努力へのヤル気もなくなりました。“仕事で必要な知識や技術を勉強していかないと”と、感じる一方“幸せだから良いや”という甘えや、数年間の疲れがどっと出て、ヤル気が出ません。どうしたらヤル気は出てくるのでしょう。このままだとダメな人間になりそうで不安です。ヤル気がある人は輝いて見えると言いますが、私はくすんだ人間になってしまっているのでしょうか」というメールをいただきました。

江原さん
「あなたには本当に悪いけれど“貧乏性”かな。“気苦労性”だと思うんです。今までこれだけ努力をしてきている。最近に始まったことではないけれど、雑誌などの影響もあるのかな。“ブラッシュアップしよう!”“一歩上の自分へ”などという、そうでなければいけないという風潮。最近ちょっと薄くなったけれど資格!資格!資格!と、資格をひとつでも多く持っていた方がいいという風潮があった。“常にプラスプラスとしないとダメなんじゃないか”という感じがあるのではないか。あなたは今まで苦労をしてきた。バイトをして学費を稼いで勉強をして、少しでも良い生活ができるようにとしてきて、偉いんです。何事もインターバルトレーニングと一緒で、それだけ頑張ったのだから、今、自由を楽しんでいいんです。この楽しみを、中途半端に罪悪感を持ちながら楽しむと、全然楽しめない。休暇に旅行をしてもいいんです。万が一、先々結婚したら全然旅行に行けなくなる。そして子どもを持った場合、尚、行けない。“今”を楽しまなくちゃ。そうやって楽しんでいくと、また次に“これやりたい”というものが出てくる。必ず“陰・陽・陰・陽”がある。その為に一生懸命に働くのです。あなたが気苦労性で、下手だなぁとちょっと思ってしまう。うまくやればいいのに。あなたは十分立派。人間は“喜怒哀楽”すべてが感動なのです。喜ぶこと・楽しむことをしないと、人を喜ばせたり、楽しませたりができなくなる。両方頑張りましょうね」


「私は仕事で自発的に何かをする時“これをしなければ、相手からうるさく言われるから”などと思って、半分仕方なくやっているか“私、やっていますよ!”と、心の中で猛アピールしてしまいます。私の周りには、人より何倍も頑張って働き、気付かれないようなことでも優しくしたり、働いたりする人がいます。その人たちから“相手の笑顔で報われる”と聞いて、私もそう思いたかった…けど、思えませんでした。どういう気持ちを持てば、誰も見もせず、知りもしないのに、心から人の為に動けるのか知りたいです」というメールをいただきました。

江原さん
「なかなか深刻ですね。でも、面白いな。自分で答えが分かっているのかな。あなたのラジオネームは“チョコLOVEさん”。愛(LOVE)がないのでしょうね。人に対して優しくするにはどうしたらいいのか。淋しいことを経験しないとダメなんです。ある意味であなたは本当に淋しい思いをしたことがないのかもしれない。究極に淋しい思いをして、人間不信になってみるかしかない。けれど、あなたはそういう自分を少し責めている。これからも時間を費やして積み重ねて“淋しいな”と思ったり“楽しいな”と思ったり。人生の経験と感動というけれど“喜怒哀楽”がないとダメ。嘘でもいいから真似でやってみればいい。そうすると“これって、してあげているようで、自分がもらっていることが多いな”と気付いたりすると、快感になると思う。そう考えながら生きているあなたが素敵です」


「『おと語り』を聴き始めてから変わったことがあります。それは上司との関係です。上司とは十数年の付き合い。上司の奥さんとも仲良くさせてもらっていて、家族とバーベキューや旅行をしたり、家に遊びに行ったり、表面的にはかなり仲良くやっています。表面的に仲良くやっているのに、上司がとにかく嫌いでした。過去形なのは『おと語り』を聴き始めたからです。嫌いで嫌いで上司との付き合いが苦痛で、性格的にも合うとは思っていません。いなくなって欲しいと本気で願ったり、報告の電話を切った後に、顔を歪めながら悪態をついたりもしていました。『おと語り』を聴き始め“愛の反対は無関心。嫌いなのは、関心があるということ”と知り、上司への気持ちを少し考え直しました。嫌いと思い続けることの苦痛から解放されたことで、雰囲気が和らいだからか、いつも緊張していた上司との関係が穏やかになり、尊敬したり、感謝できたりする日がくるかもしれないと、光が見えました。上司のことを“嫌い嫌い”とやり続けて十数年経っていたことにもちょっと驚きましたが、これからまだもう少し、必要とされる間は、今の職場で頑張りたいと思います」というメールをいただきました。

江原さん
「素晴らしい!逆に十数年悩んだから解決が早いんです。だから『おと語り』を聴き始めて“なるほど!”となったのでしょう(笑)。得心が早い!お役に立てて良かったです」


●江原啓之 今夜の格言
「人の表現は、その人生を顕します」
「相手の言葉の裏を見ましょう。相手の心が見えます」

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