2018/3/11
3月11日で東日本大震災から丸7年経ちましたね。
「『おと語り』も8年目を迎えます。私たちはあれから何を学び、何を忘れてしまったのでしょうか。年数が経つにつれ、なんとなくなかったことのように思えていたりしませんか。東北の方はそんなことないし、もちろん意識を向けている人もたくさんいる。私も『311震災遺児・孤児』のチャリティーをしていて、常に忘れることはない。『おと語り』の最初の放送は、しばらくは『東日本大震災』で被害を受けられた方への応援番組みたいでした。これからも、少しでも多くの人たちの心に寄り添っていきたいと思います」という江原さん。
今日は「東日本大震災」を振り返り、番組をお届けしました。
今夜お届けしたナンバー
◇I'm with You / アヴリル・ラヴィーン
◇心はひとつ / 江原啓之
「震災後、2人の子どもと5年間県外に母子避難し、現在は福島に帰還し、家族4人で暮らしています。家族の関係を一から立て直すのは大変で、5年生の息子は環境が変わり不登校に…。家庭で勉強をして、少しずつ学校に気が向いてきた感じです。息子の不登校を経験し、父との関係も私が昔から我慢してきたものが爆発し、顔を見るのも嫌になってしまいました。母親を怒鳴る、バカにする、子どもの意見はまったく聞かない、父がいると緊張し、ピリピリした空気。子育てについて何も分からないくせに分かったようなことを偉そうに言うので、本当に嫌いです。息子に対しては、行きたいと思っていないなら違う道でもいいんじゃないか、学校にこだわる必要もないと思えるようになりましたが、息子は“学校に本当は行きたい、行けるようになりたい”と、毎朝、車で校門へ行って帰って来るところから始めましたが、学校への恐怖がまだあるようで先に進みません。不登校から一年以上経ち、焦る気持ちも出てきそうになります。父は会う度“学校行けそうか?6年生になったら行けるか?”と、平気で息子にも聞いたりします。父の言動にイライラし、関わりたくありません。会いたくないのに家に来たり…声を聞くのも嫌です。どう付き合っていけば良いか分かりません」というメールをいただきました。
江原さん
「震災によって様々な感情が噴き出ましたよね。避難地での子どもさんのいじめもたくさんあった。けれど、幸せな人は意地悪をしない。人間は、穏やかな時には理性的でいられる。そうすると優しくできるんです。けれど切羽詰った時に人間の本性が出る。そういう時にどうしても爆発をしてしまったり、自分自身の不安さを口にしてしまってモメたりする。そこが問題。この不登校のお子さんも、環境の変化は大変。けれど、あなたのお父さんに対する憎悪も、震災がなかったら出なかったかもしれない。そういう爆発が、余計にお子さん自身に負担がかかることがあるんです。不調和になる。お子さんのことを思うなら、ご自身が父を許すということが大事だと思う。高齢の男の人は特に、偉そうにしているというよりも、実は不安を口にするお父さんが多い。“6年生になったら行けるか”というのも本当のところは心配だから。愛の反対は無関心。この言葉もお父さんの精一杯の表現だったりする。時代や考え方も違う。だから上手に言葉をうまく拾い上げてあげないと。今のままだと、みんなが同じ土俵の上に乗っている気がする。息子さんが一番理性的なのかもしれない。“本当は学校に行きたい”と言って、校門に行くところから始めたりしている。そこに雑音を入れてはダメ。みんなを許すという心を持つ。そうすれば息子さんも自然に許せるようになると思うんです。人間関係で“恐怖”だという思いも、“恐怖”というよりも、本当は“許せない”んだと思う。“許す”ということは、すごく大切。許すからこそ、穏やかにみんなが笑い合えるようになると思うのです。
私は最近、作家の田口ランディさんに『カンタ!ティモール』というドキュメンタリー映画を勧めていただいたんです。東ティモールの話。東ティモールは、インドネシアから攻められて、歴史的に酷い目に遭っているんです。すごいなと思うのは、自然と共に生き、精霊と共に生きている。だから“絶対に自分は罪を犯してはいけない。許すんだ”と思っている。どれだけの人が虐殺をされているか。私も恥ずかしいことに知らなかったのですが、日本はインドネシアに加担したのです。豊かな暮らしをする為に、外国の方達を犠牲にしていたり、酷い目に遭わせていたんだと知った。けれどティモールの人たちは、その日本人をも許そうとしてくれている。ティモールは独立運動をずっとしていて、本当の人生の豊かさとは何なのかを考えている。貧しいけれど、ひとりも仲間外れの子がいない。なぜかというと、虐殺を受けているから、ひとりのお母さんがいたら、みんなを子どもとして育てているんです。親が死んでしまっている子どもがいっぱいいるから、全員が家族にならないといけないんです。そして、現状や歴史とまったくそぐわない、輝いた笑顔がある。私たちは広い視野を持つことが大事。自分たちの悲しみだけを見つめず、勇気を得て、みんなで幸せにならなくてはいけないと思うんです。こういう出来事は氷山の一角だと思う。けれど、そこで善人面して生きていてはいけないと思った。生きているということは、絶対に理不尽なことがある。地上を天国にしたいと思うけれど、天国ではない。私たちの心の炙り出し。良いところも出るが、醜さも出る。それを、お米を研ぐように綺麗にしていっていると思う。辛いこともあるが“喜怒哀楽”というものがあるから、人に優しくなるし、愛を抱くということがあるのです」
●江原啓之 今夜の格言
「人の心がざわつくとき、そのとき地球もざわつきます」
「平和は足元から。祈りのある人は、日々が平和です」
番組ではあなたからの感想・メッセージを募集しています
◇ 江原さんに聞きたい事
◇ ネガティブなお便り
◇ HAPPYメール
◇ 厄払いのお便り
◇ 不思議な体験・エンジェルさん目撃談
◇ 演じるさんのコーナー
(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
◇ あなたが感動した言葉
◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
◇ 『お笑い』エピソードのお便り
◇ あなたの“違うだろぉ〜!!”と思ったエピソードのお便り
◇ リクエスト
◇ 3月お誕生日の方
◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
メッセージの応募はこちらから
「『おと語り』も8年目を迎えます。私たちはあれから何を学び、何を忘れてしまったのでしょうか。年数が経つにつれ、なんとなくなかったことのように思えていたりしませんか。東北の方はそんなことないし、もちろん意識を向けている人もたくさんいる。私も『311震災遺児・孤児』のチャリティーをしていて、常に忘れることはない。『おと語り』の最初の放送は、しばらくは『東日本大震災』で被害を受けられた方への応援番組みたいでした。これからも、少しでも多くの人たちの心に寄り添っていきたいと思います」という江原さん。
今日は「東日本大震災」を振り返り、番組をお届けしました。
今夜お届けしたナンバー
◇I'm with You / アヴリル・ラヴィーン
◇心はひとつ / 江原啓之
「震災後、2人の子どもと5年間県外に母子避難し、現在は福島に帰還し、家族4人で暮らしています。家族の関係を一から立て直すのは大変で、5年生の息子は環境が変わり不登校に…。家庭で勉強をして、少しずつ学校に気が向いてきた感じです。息子の不登校を経験し、父との関係も私が昔から我慢してきたものが爆発し、顔を見るのも嫌になってしまいました。母親を怒鳴る、バカにする、子どもの意見はまったく聞かない、父がいると緊張し、ピリピリした空気。子育てについて何も分からないくせに分かったようなことを偉そうに言うので、本当に嫌いです。息子に対しては、行きたいと思っていないなら違う道でもいいんじゃないか、学校にこだわる必要もないと思えるようになりましたが、息子は“学校に本当は行きたい、行けるようになりたい”と、毎朝、車で校門へ行って帰って来るところから始めましたが、学校への恐怖がまだあるようで先に進みません。不登校から一年以上経ち、焦る気持ちも出てきそうになります。父は会う度“学校行けそうか?6年生になったら行けるか?”と、平気で息子にも聞いたりします。父の言動にイライラし、関わりたくありません。会いたくないのに家に来たり…声を聞くのも嫌です。どう付き合っていけば良いか分かりません」というメールをいただきました。
江原さん
「震災によって様々な感情が噴き出ましたよね。避難地での子どもさんのいじめもたくさんあった。けれど、幸せな人は意地悪をしない。人間は、穏やかな時には理性的でいられる。そうすると優しくできるんです。けれど切羽詰った時に人間の本性が出る。そういう時にどうしても爆発をしてしまったり、自分自身の不安さを口にしてしまってモメたりする。そこが問題。この不登校のお子さんも、環境の変化は大変。けれど、あなたのお父さんに対する憎悪も、震災がなかったら出なかったかもしれない。そういう爆発が、余計にお子さん自身に負担がかかることがあるんです。不調和になる。お子さんのことを思うなら、ご自身が父を許すということが大事だと思う。高齢の男の人は特に、偉そうにしているというよりも、実は不安を口にするお父さんが多い。“6年生になったら行けるか”というのも本当のところは心配だから。愛の反対は無関心。この言葉もお父さんの精一杯の表現だったりする。時代や考え方も違う。だから上手に言葉をうまく拾い上げてあげないと。今のままだと、みんなが同じ土俵の上に乗っている気がする。息子さんが一番理性的なのかもしれない。“本当は学校に行きたい”と言って、校門に行くところから始めたりしている。そこに雑音を入れてはダメ。みんなを許すという心を持つ。そうすれば息子さんも自然に許せるようになると思うんです。人間関係で“恐怖”だという思いも、“恐怖”というよりも、本当は“許せない”んだと思う。“許す”ということは、すごく大切。許すからこそ、穏やかにみんなが笑い合えるようになると思うのです。
私は最近、作家の田口ランディさんに『カンタ!ティモール』というドキュメンタリー映画を勧めていただいたんです。東ティモールの話。東ティモールは、インドネシアから攻められて、歴史的に酷い目に遭っているんです。すごいなと思うのは、自然と共に生き、精霊と共に生きている。だから“絶対に自分は罪を犯してはいけない。許すんだ”と思っている。どれだけの人が虐殺をされているか。私も恥ずかしいことに知らなかったのですが、日本はインドネシアに加担したのです。豊かな暮らしをする為に、外国の方達を犠牲にしていたり、酷い目に遭わせていたんだと知った。けれどティモールの人たちは、その日本人をも許そうとしてくれている。ティモールは独立運動をずっとしていて、本当の人生の豊かさとは何なのかを考えている。貧しいけれど、ひとりも仲間外れの子がいない。なぜかというと、虐殺を受けているから、ひとりのお母さんがいたら、みんなを子どもとして育てているんです。親が死んでしまっている子どもがいっぱいいるから、全員が家族にならないといけないんです。そして、現状や歴史とまったくそぐわない、輝いた笑顔がある。私たちは広い視野を持つことが大事。自分たちの悲しみだけを見つめず、勇気を得て、みんなで幸せにならなくてはいけないと思うんです。こういう出来事は氷山の一角だと思う。けれど、そこで善人面して生きていてはいけないと思った。生きているということは、絶対に理不尽なことがある。地上を天国にしたいと思うけれど、天国ではない。私たちの心の炙り出し。良いところも出るが、醜さも出る。それを、お米を研ぐように綺麗にしていっていると思う。辛いこともあるが“喜怒哀楽”というものがあるから、人に優しくなるし、愛を抱くということがあるのです」
●江原啓之 今夜の格言
「人の心がざわつくとき、そのとき地球もざわつきます」
「平和は足元から。祈りのある人は、日々が平和です」
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◇ 江原さんに聞きたい事
◇ ネガティブなお便り
◇ HAPPYメール
◇ 厄払いのお便り
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(私はこう演じました。そしたらこんなに変わりました!エピソードのお便り)
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◇ 若者からのお便り、みなさん、一緒に考えていきましょう!
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◇ リクエスト
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◇ Dr.Recella城嶋さんへの質問コーナー
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