明治・大正・昭和の文壇のキーマンの俳句は、実に爽やかで温かく、そのまま見たままを読んでいるのに実に味わい深いものばかり。「ちょっと気難しい感じのする芭蕉、枯れた感じが味わい深い一茶とはまた違う虚子、とても良かったです!」と小川さんも絶賛でした。私は「狐の顔付き襟巻き」と「腹の底まで見えそうな初笑い」「贈答品が酒じゃなく酒粕」の3句をお気に入りとして挙げましたが、どれも面白さが映像になってしっかり頭の中に浮かぶのが魅力でした。こういう楽しい句を作る人ゆえ、仲間が集まってきて長きに渡り『ホトトギス』のような俳誌を作り続けられたのでしょうか。時代も近いゆえ親しみ深い句も多いので、初心者にもおすすめです。
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