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だいたい「朽助」という名前が衝撃的ですよね。タイトルから一気に惹きつけられるお話。池の底に沈んでしまう自分の家を見送る人にふさわしい名前のような気もしてきます。小川さんはこの朽助と語り手の「私」の生み出す、ユーモアあふれる空気感がお気に入りだそう。普通なら「私」とタエトとの恋が展開していきそうなところ、あえて「私」と朽助の話に終始している、そしてタエトがいるから「私」と朽助は安心してわちゃわちゃできる。この井伏鱒二の人物配置が絶妙なのだと小川さんは語っていました。不思議で唯一無二の3人の関係、素敵です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2022年02月06日
宮部みゆき『火車』第二週
2022年01月30日
宮部みゆき『火車』第一週
2022年01月23日
ウーリー・オルレブ『走れ、走って逃げろ』
2022年01月16日
『てぶくろ』

アーカイブ
WHEN PUEO FLIES(ホエン・プエオ・フライズ)/KOHALA&Friends ロビ・カハカラウ(歌)
朽助がハワイから持ってきた乳母車で「私」をはじめ3人の兄弟は育てられましたので、ハワイの子守唄を。プエオは、フクロウのことです。
森の静けさ/ドヴォルザーク作曲、藤原真理(チェロ)
この小説をイメージして選びました。静かな森にもついに人々がやってきて、木々を切り倒します。朽助は、その音を聞いただけで、どこのどの木かわかりました。
谷間の娘(LADY OF THE VALLEY)/マイク・ネスミス
“タエト”は、働き者で信心深く、いつも朽助のそばに寄り添っていました。モンキーズのメンバー、その後ファースト・ナショナル・バンドとしても活躍したマイク・ネスミスのソロです。2021年12月に亡くなりました。
 
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