「食べ物にこれだけこだわれるのは才能ですね」と小川さんと感嘆しつつ始まった今日の放送。普段の食事も、贅沢ではないけれど手を掛け尽くしたものばかりだし、パリで出会ったソースをとんでもない量の材料を揃えて日本で再現するエピソードなどには、もはや向田さんの執念を感じました。さて私は昔から向田邦子さんのエッセイの大ファン。話のはじめはいろんなエピソードが出てきてごった煮の雰囲気なのですが、バラバラだったパズルのピースがいつしかぴたりとまとまって洗練された料理に変身する。読むたびにそんな味わいに魅力を感じています。没後40年なんて信じられない新鮮さ!これからも長ーくファンでありつづけたい、素敵な作家です。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
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