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「なぜこの作品を?」アンソロジーに入れるほど『兎』がお好きな小川さん。とにかく怖い、そして残酷、さらに不気味な感触が文章を通して気持ち悪いほど伝わってくるこの作品のどこに惹かれたのか、それが今日一番知りたかったことでした。「頭にある物語を吐き出すよう書く、書かないでいることが耐えられない」という、作家の生き方を凝縮しているかような作品とのこと、そこが魅力の一因なんですね。理性が皆無、人間の本来持っている野生がむき出しに描かれていますが、「人間が誰でも隠したい、井戸の底の一滴すくいとったような作品」と小川さんが表現していたのが、さらなる恐怖をそそりました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年10月31日
ミヒャエル・エンデ「はてしない物語(下)」
2021年10月24日
ミヒャエル・エンデ「はてしない物語(上)」
2021年10月17日
アーネスト・T・シートン『シートン動物記 灰色グマの伝記』
2021年10月10日
野村胡堂『銭形平次捕物控』

アーカイブ
ホワイト・ラビット/ジェファーソン・エアプレイン
小説「兎」の冒頭に「不思議の国のアリス」からの引用がありますので、この曲を選びました。1960年代のサンフランシスコで結成されたジェファーソン・エアプレインのサイケデリックなヒット曲です
甘い喜び/アルマン・ラサーニュ(アコーディオン)
父と娘は、兎を使った凝った料理からはじまり、快楽の追及はエスカレートしていきます。アコーディオン奏者のギュス・ヴィズール作曲のマイナー調ワルツ。
かわいそうなアリス/カトリーヌ・ドヌーヴ
「兎にのめりこんだ少女は、行きつくところまで言って、破滅してしまいました」と小川さん。カトリーヌ・ドヌーヴがセルジュ・ゲンズブールと作った1981年のアルバムから。
 
今まで紹介した作品
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