観察力、データ分析力、情報収集力、そして画力!全てが揃って生み出され、文学遺産となった『シートン動物記』、考えてみれば奇跡のような作品ですね。その中から今回は孤独に生き、孤独な王として君臨し、そして孤独の中死んで行った灰色グマ・ワーブの物語を読んだわけですが、やはり母の無償の愛を子どもの頃に失ったことが彼の一生に大きな影をおとしていて、母親の立場で読むと不憫でいたたまれなかったです。対して、ワーブの母親+子グマ3頭の生命を奪っておきながら、ドヤ顔で自分が開設する新郵便局に「四グマ局」と名付けたピケット大佐のセンスって本当に最悪!その悪趣味には、声を大にして抗議したいです。
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