さすが小川さんの選んだとっておきの偏愛小説。(しかもアンソロジーの大トリ!)文章はシンプルで理解できるのに、「わけがわからない」「じわじわ不安が募る」「不気味」・・・。スタジオで小川さんの解説を聞いていると「確かにそう読める!」と一瞬スッキリするのですが、新たな疑問も沸々と湧いてくるという、とにかく奥の深いざわざわする作品です。特に「短い作品なのに登場人物が多く、全員が怪しげなのに全て尻切れトンボ」という小川さんのツッコミには目から鱗。ラスト、主人公の「私」は神になったのでしょうか?それともお供えに??私は「最初から神様だったのに本人が気がついていなかった」に一票なのですが…嗚呼、もやもや!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
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