『忍ぶ川』を取り上げて以来、三浦哲郎さんにメロメロな我が番組。今回も期待を裏切らない、いや、ますます三浦ワールドの虜になった良き作品との出会いでした!寡黙で余計なことを言わない東北の男性の代表のようなお父さん。でも子ども達への愛情はいっぱいで、子ども達もそんな父が大好きなんですね。別れの場でつい「えびフライ」と言ってしまったり、お経の中になぜか「えびフライ」が混じったり、この一家はすっかりえびフライに取り憑かれてしまいましたが、そんなユーモアもあるこのお話は、現代を生きる私たちが見逃しがちな「素朴な幸せ」に気付かせてくれます。「誠実に一生懸命生きている人を、温かい眼差しで捉えているのが三浦さんの文学」と小川さん。他の17編もじんわりきそうです。
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