心の本棚にある、たくさんの名作の中から、今週はこちらをご紹介します。
イギリスで生まれ、カナダ で育った博物学者アーネスト.T.シートン。19世紀の終わりから20世紀のはじめにかけて、大自然の中で出会った様々な動物たちの記録を発表。「シートン動物記」として世界中で読み継がれています。今回取り上げた「灰色グマの伝記」は、「狼王ロボ」と並んで「シートン動物記」の代表作。1900年、シートンが40歳の時に刊行されました。物語の舞台はアメリカ北西部、リトル・パイニー河の源流。荒れはてた土地に、灰色グマの親子が暮らしていました。母親の愛情のもと、アリの食べ方や魚の捕まえ方を学ぶ4匹の子グマ。しかしその平和な時間が、人間によって壊されてしまいます。
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