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小学生の頃社会の授業で「出稼ぎ」という言葉を習ってはいたものの、自分とは遠い話とぼんやり思って生きてきましたが、今回その苦労、その辛さ、そして馴染み深い上野恩賜公園ですれ違うホームレスの方々の中にそのバックグラウンドがあるのを知り、今まで深く知ろうとしなかった自分を恥ずかしく思いました。小川さんも同じような思いを持たれていたようで、この作品の与えてくれるものの大きさを実感。ホームレス、貧困、震災、家族、世界遺産などなど様々な問題について考えさせてくれる、ページ数はそれほど多くないのに重い、重い小説です。しかし小川さんも気になったホームレス仲間のシゲちゃんの博識は凄かったですね。彼の上野観光案内部分は深刻さ抜きに純粋に楽しめました。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2021年02月28日
『斎藤茂吉歌集』
2021年02月21日
H.A.レイ『ひとまねこざるときいろいぼうし』
2021年02月14日
トルーマン・カポーティ『冷血』第二週
2021年02月07日
トルーマン・カポーティ『冷血』第一週

アーカイブ
SOMA(相馬)/くるり
くるりは震災のあと、相馬のことを歌いました。南相馬市立中央図書館は、この番組の特集企画を2度行ってくださったご縁のある場所で小説に出てくるJR原ノ町駅の隣にあります。スタッフが訪ねたときも海岸線と平野から広がる空が印象的でした。
楕円の夢/寺尾紗穂
この小説にはいろいろな人の身の上話がでてきます。「楕円の夢」とは、完全な円でなくても、いろいろな価値観、生き方があってよいという希望がこめられているそうです。
 
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