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鍋や表札、石鹸、てんぷらなどなど、誰の家にもある身近なものから、ダイナミックに主張を展開した石垣りん。そのパワフルさに最初は「どんな屈強な女性だったんだろう」と想像していたのですが、彼女の人生をまとめた本の中の表情はどれも明るく、特に歳を重ねた姿からは朗らかな人柄が伝わってきました。銀行を定年退職した頃に家族のほとんどが亡くなっているようなので、「定年後、それまで尽くしていた家族から開放されて、そこから自分の人生を謳歌できたのでは」と小川さんは分析。それにしても今から100年前に生まれ、一流銀行に就職し、女ひとりで6人家族を支え、定年まで勤め上げて老後も立派に自立。たとえ詩人としての活躍がなかったとしても凄い女性です。敬服!
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2020年12月06日
ハインライン『夏への扉』
2020年11月29日
三島由紀夫『午後の曳航』
2020年11月22日
城山三郎『そうか、もう君はいないのか』
2020年11月15日
古井由吉『杳子』

アーカイブ
空をかついで/大石哲史
石垣りんさんの詩に、萩京子さんが作曲。オペラシアターこんにゃく座の大石が、このシアターのために曲を書く作曲家、萩の曲を集めたアルバム『うたかたのジャズ』より。
この世の中にある/平松混声合唱団
石垣りんさんの詩に、大熊崇子さんが作曲。平成11年度NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲。冒頭の一節”この世の中にあるたった一つの結び目 あの地平線の果てのあの光のたった一つの結び目 あれを解きに私は生まれて来ました”に、「いい詩ですね。こういうスケールの大きな世界を描く、志の高さを示すというのも石垣りんさんの魅力です。」と小川さん。
 
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