鍋や表札、石鹸、てんぷらなどなど、誰の家にもある身近なものから、ダイナミックに主張を展開した石垣りん。そのパワフルさに最初は「どんな屈強な女性だったんだろう」と想像していたのですが、彼女の人生をまとめた本の中の表情はどれも明るく、特に歳を重ねた姿からは朗らかな人柄が伝わってきました。銀行を定年退職した頃に家族のほとんどが亡くなっているようなので、「定年後、それまで尽くしていた家族から開放されて、そこから自分の人生を謳歌できたのでは」と小川さんは分析。それにしても今から100年前に生まれ、一流銀行に就職し、女ひとりで6人家族を支え、定年まで勤め上げて老後も立派に自立。たとえ詩人としての活躍がなかったとしても凄い女性です。敬服!
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