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13歳の男子の扱い、友だちの悪影響、子どもの叱り方、夢を追うことの終わり、継子、シングルマザー、嫉妬にまみれた人間関係などなど、現代でも物議を醸す色々な要素が絡み合う物語。どれもリアルで、「13歳の少年」「夢を諦めた30代男性」「30代のシングルマザー」の全てになりきれる三島の感性には脱帽いたしました。それにしてもこのあと房子さんは一体どうなってしまうのでしょう。すでにお披露目していた結婚相手は13歳の息子に・・・なんて、とてもセレクトショップは続けていけませんよね。息子との関係もどうなる?!などと興奮していたら、「藤丸さん・・・そこまで考えなくても」と小川さんに笑われてしまいました。いやでも想像すると本当に恐ろしい。読み終えても深い闇を感じさせる三島、もっと長生きしてもっともっと問題作を残してほしかったです。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2020年11月22日
城山三郎『そうか、もう君はいないのか』
2020年11月15日
古井由吉『杳子』
2020年11月08日
坂口安吾『直江山城守』
2020年11月01日
テリー・ケイ『白い犬とワルツを』

アーカイブ
SEA DREAM/ジョニー・マンデル
「午後の曳航」を原作にしたイギリス映画「The Sailor Who Fell From Grace With The Sea(午後の曳航)」のサウンドトラックから美しい曲。作曲は、「ザ・シャドウ・オブ・ユア・スマイル(いそしぎ)」などのジョニー・マンデル。
夢の彼方に/竹田和夫とクリエイション
竜二は、「光栄」がどこか外から自分にやってくると信じています。「厚い胸に潜む死への憧れ。彼方の光栄と彼方の死。何でもかんでも「彼方」なのであり、是が非でも「彼方」なのだった。」というところもありました。
 
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