13歳の男子の扱い、友だちの悪影響、子どもの叱り方、夢を追うことの終わり、継子、シングルマザー、嫉妬にまみれた人間関係などなど、現代でも物議を醸す色々な要素が絡み合う物語。どれもリアルで、「13歳の少年」「夢を諦めた30代男性」「30代のシングルマザー」の全てになりきれる三島の感性には脱帽いたしました。それにしてもこのあと房子さんは一体どうなってしまうのでしょう。すでにお披露目していた結婚相手は13歳の息子に・・・なんて、とてもセレクトショップは続けていけませんよね。息子との関係もどうなる?!などと興奮していたら、「藤丸さん・・・そこまで考えなくても」と小川さんに笑われてしまいました。いやでも想像すると本当に恐ろしい。読み終えても深い闇を感じさせる三島、もっと長生きしてもっともっと問題作を残してほしかったです。
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