うっすらあらすじは知っていたものの、「なんという毒々しいタイトル」と常々思っていた『女殺油地獄』。しかし読んでみれば、ストーリーを凝縮した無駄のない納得の題名。しかも文字でこんなに気持ち悪くなったことはかつてないほど凄惨な内容でした。ところで先日の芥川・直木賞贈呈式の会場には受賞された大島真寿美さんの作品にちなんで浄瑠璃の人形が登場したのだそう。実際に持たせてもらった小川さんは、実は中がスカスカであることにびっくり!「それなのに舞台に出ると人間らしい命の重さが宿るのですから凄いですよね」。会場にいた誰よりも美しく色気があったというこのお人形。小川さんはもちろん、林真理子さんや宮部みゆきさん、桐野夏生さんなど名だたる女性作家のみなさんが「私も触りたい!」と寄っていって大人気だったそうです。
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