高倉健さんのイメージでこの話は書かれたのではないか?と小川さん以下みんなで噂(?)するほど、読みながら頭の中で動く兆治=高倉健だったこの作品。兆治の屁理屈も、煮え切らない態度も、健さんを想像するとなんとなく「彼なりの美学なのだろうな」と納得できてしまうのが不思議です。そして多くは描かれていないけれど、強い印象を残す兆治の妻・茂子。生き辛そうな兆治をしっかり支え、でも出しゃばらず、お客さんにも愛されている妻。もしさよと結婚していたら兆治はこんなしっかりとした生活をできていたでしょうか。「やはり男性が選ぶべきは茂子タイプの女性ですね」と小川さんも感心しきりでした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!)
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