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高倉健さんのイメージでこの話は書かれたのではないか?と小川さん以下みんなで噂(?)するほど、読みながら頭の中で動く兆治=高倉健だったこの作品。兆治の屁理屈も、煮え切らない態度も、健さんを想像するとなんとなく「彼なりの美学なのだろうな」と納得できてしまうのが不思議です。そして多くは描かれていないけれど、強い印象を残す兆治の妻・茂子。生き辛そうな兆治をしっかり支え、でも出しゃばらず、お客さんにも愛されている妻。もしさよと結婚していたら兆治はこんなしっかりとした生活をできていたでしょうか。「やはり男性が選ぶべきは茂子タイプの女性ですね」と小川さんも感心しきりでした。
(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2019年11月03日
池波正太郎『錯乱』
2019年10月27日
ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』
2019年10月20日
里見ク『秋日和』
2019年10月13日
今村夏子『むらさきのスカートの女』

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多摩蘭坂/RCサクセション
山口瞳さんは東京都国立市に暮らし、「居酒屋兆治」のモデルとなったお店も国立にあるそうですので、国立をうたった曲を選んでみました。1981年アルバム『ブルー』。
ダイヤル117/中島みゆき
兆治が営む居酒屋には、ときどき無言電話がかかって来ますので、この曲を選んでみました。小説には、”八代亜紀の新曲で「舟歌」っていうの”、とカラオケで話すシーンが出てきます。中島みゆきのアルバム「親愛なるものへ」も同じ年1979年です。
 
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