さぁ江戸時代だ!と思って本を開いてびっくり!『仮名手本忠臣蔵』って南北朝時代設定のお話だったんですね。しかし松井今朝子さんが現代語訳を担当されているだけに、舞台の情景が頭に浮かぶ歌舞伎好きにはたまらない空気ムンムンで、結末がわかっているのにハラハラしまくり。登場人物の行く末を心配しながらどんどんページをめくりました。小川さんは「○○に見せかけて実は〜というケースが多くてドキドキした」とおっしゃっていましたが、私は暗闇のなか義父を殺してしまったと勘違いして切腹した勘平が気の毒でなりません。電気があれば・・・携帯があれば・・・現代では絶対に起こりえない、だからこそ心揺さぶられる悲劇ですね。
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