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1960年代というまだ日本人が外国にいるのが珍しい時代、上流階級・聖職者・移民などなど、様々なバックグラウンドを持つイタリアの友人たちの世界にさりげなく溶け込んでいた須賀敦子さん。高い語学力、深い教養、そして行動力を兼ね備え、「魅力的な人を次々惹きつけるチャーミングな方だったんでしょうねぇ」と小川さんと想像しながら本を囲みました。ところで「母国以外で自分と気が合う国」、小川さんはフランスだそう。なんでも小川さんの作品で一番多くの翻訳本が出ているのはフランス!海外の担当編集者で一番深いおつきあいをしているのもフランスの方。作品を深く読んでいることがわかる質問をしてくれるのもフランスの文芸記者さんだそうです。Très bien!!!

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年10月28日
正宗白鳥『リー兄さん』 2018年10月21日
AAミルン『プー横丁にたった家』
2018年10月14日
武田百合子『ことばの食卓』
2018年10月07日
大佛次郎『鞍馬天狗』

アーカイブ
ル・トレント/ダリダ
「急流」という意味のカンツォーネ。田舎から都会に出てきた少女の心を歌っています。須賀さんがツィア・テレーサに初めて会ったのも山荘でした。ダリダはフランスで大活躍したイタリア人シンガーです。
忘れる木/波多野睦美、つのだたかし
ミラノのブエノスアイレス大通りというアルゼンチンの地名がついた通りが「大通りの夢芝居」という章の舞台になっています。アルゼンチンのヒナステラ作曲の「忘れることを忘れた」という美しい曲。「登場する人達は彫刻のように立体的」と小川さんがおっしゃっていましたが、この本の装丁もこの曲を収録したCD『アルフォンシーナと海』のジャケットも彫刻をモチーフにしていますね。
Paseo Pin(ピンの散歩)/笹久保伸
本日は2曲でしたので・・・大好評のエンディング・テーマは、笹久保伸さんのアルバム『ギター』からの1曲です。
 
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