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華やかな兄弟の中、たった一人孤独の中で逝ったリー兄さん。悲しい話のはずなのに「なんだこの展開は」「この一言、気になる」と戸惑いまくり、最後はなんだか笑ってしまう…不思議な魅力の物語でした。同郷という縁でいつか読もう読もうと思っていたけれど、なんとなく難しそうなイメージで今回初めて正宗白鳥作品を読んだという小川さん。「なんでこんな素晴らしい作品をこれまで読まなかったのか後悔しています。広報担当になったつもりで、これから白鳥作品を広めていきたい。リー兄さん主人公の話を書きたいぐらいです!」とぞっこんLoveなご様子でした。その時は是非リー兄さんの「不潔のかたまり」のような作品を、プロの美術評論家にみてもらってくださいね。私は価値があると信じています…いや信じたい!

(アシスタント:藤丸由華/藤丸のブログはこちら!

2018年10月21日
AAミルン『プー横丁にたった家』
2018年10月14日
武田百合子『ことばの食卓』
2018年10月07日
大佛次郎『鞍馬天狗』
2018年09月30日
『万治絵入本 伊曾保物語』

アーカイブ
ホーム・アゲイン/マイケル・キワヌーカ
弟が亡くなった知らせを受けて、物語の主人公「鉄造」は故郷の家に戻ります。
サンタ・ルチア/ナポリ・マンドリン・オーケストラ
正宗白鳥がイタリアでこの曲を聞いたエピソードが「正宗白鳥 文学と生涯」(後藤亮)に紹介されています。風光明媚な瀬戸内の小さな町で、漁師になった教え子に魚をまけてもらうリー兄さん・・この小説のイメージにもなぜか合っています。
私の兄弟/サイモンとガーファンクル
「鉄造とリー兄さん、2人の運命はすれちがっているようでどこか重なり合っているように思います」と小川さん。
「生誕140年正宗白鳥展」が11月4日からスタートする吉備路文学館HPはこちらです。
 
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